アイデアの創出だけじゃない?新しい会議の仕方「ウォーキングミーティング」の効果とは

アイデアの創出だけじゃない?新しい会議の仕方「ウォーキングミーティング」の効果とは

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 アメリカのマイアミ大学の研究者が、新しい会議の仕方「ウォーキングミーティング」を提案した。野外を歩きながら行うこの会議方法は、社員の退屈を減らし、健康を改善するだけでなく、革新的なアイデアの創出や問題解決にも役立つうえに、生産性の向上に有効だという。一度、試してみる価値はありそうだ。

□週1回30分で健康改善

 ウォーキングミーティングのやり方はとてもシンプルだ。会議の場を野外に移し、公園や自然の中を歩きながら議論する。会議をしながら同時にエクササイズもでき、社員の健康改善につながるというものだ。

 運動不足はコレステロール値や血圧の上昇を招くことが知られているが、週に1回、約30分程度のウォーキングミーティングで、アメリカ心臓協会が推奨する運動の基準を満たすことができるという。

 また、近年、長時間座り続ける生活は健康に悪影響を与えるという報告が相次いでなされているが(※1)、ウォーキングミーティングはこの問題も解決することができるだろう。□革新的なアイデアの創出にも

 ウォーキングミーティングのメリットは運動不足の解消だけではない。歩きながら議論することで革新的なアイデアの創出や問題解決にも効果的だという。

 30分のウォーキング後には、座って物事を考える時間を設け、ウォーキング中にはできなかった作業、例えば、会議の要点をまとめるなどのデスクワークをするとよい。□脳を鍛えるには運動しかない?

 運動をすることで頭(脳)の働きが活発になるということは、科学的にも証明されている(※2)。一般的に、運動は体を動かすことを言うが、体は脳の指令なく勝手には動かない。つまり、運動とは脳と体を同時に動かすことなのだ。□体は脳の指令によって動く

 脳の大脳皮質には「運動野」と呼ばれる部位がある。この運動野は体の各部位に運動指令を送っている。例えば、運動野のある部位を電気で刺激すると、その刺激が神経を伝って指の筋肉を収縮させ、指が動くという仕組みだ。

 このように、私たちの体は脳の指令によって動き、体の部位全てに相当する脳部位があるため、脳の中には「こびと(ホムンクルス)」が住み着いていると、しばしば例えられる。□問題解決にもプラスの効果

 一方で、問題解決や意思決定に重要な働きをする「前頭前野」という脳の領域は、「運動野」と密接なネットワークを持ち、この二つの領域は密接に連絡を取り合っている。

 このように運動が意思決定に何らかの影響を与えている可能性も十分に考えられるため、机に向かって行う会議より、アクティブに体を動かして行うウォーキングミーティングのほうが、問題解決にはプラスの効果があるというのも十分に考えられることだろう。□体を動かしながら頭も動かす

 体を動かしながら物事を考えることのメリットは、科学的にも立証されている。会議に限らず、机に向かって何かを思考しているときに行き詰まったなら、体を動かしながら頭も動かすという手法はとても有効だろう。ウォーキングミーティングなどは簡単に実践できることなので、試してみる価値は大いにある。

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