松居一代、“前世からの縁”船越英一郎と夫婦破綻……それでもスピリチュアルを捨てない理由

「松居一代と結婚は必然」江原啓之『オーラの泉』で船越英一郎を鑑定「前世からの縁」

記事まとめ

  • 江原啓之と美輪明宏の番組『オーラの泉』に、松居一代と船越英一郎がそれぞれ出演も
  • 船越が出演した際、船越と松居の息子は、前世で親子で、松居との結婚は必然だと鑑定
  • 松居はYouTubeで、船越が自分の親友とバイアグラを飲んで不倫をしていると告発

松居一代、“前世からの縁”船越英一郎と夫婦破綻……それでもスピリチュアルを捨てない理由

松居一代、“前世からの縁”船越英一郎と夫婦破綻……それでもスピリチュアルを捨てない理由

松居一代オフィシャルブログより

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「私は(松居と船越の)結婚式にも出てますし」江原啓之
『5時に夢中!』(TOKYO MX,、7月12日)

 日本人は「金を払って、相談に乗ってもらう」という意識が希薄な気がする。悩みがあったとしても、たいていは友達に聞いてもらって、その友達が聞きたくなさそうなときは我慢する。消化不良のまま、なんとなくやりすごすのが、多くの日本人の“悩み”に対するスタンスではないだろうか。どうしても自分の話を聞いてほしいと思った時の最終手段として選ばれるのが、カウンセリングや占い、霊視だろう。客が少ないので単価を上げざるを得ないのか、それとも技術に対する自信からか、「悩みを聞く」職業の人に払うお金は、安いとは言えない。

 もし安くないお金を「相談に乗ってもらう人」に払う場合、私なら費用効果を求める。統計学を基にした占いであれば当たるかどうかを重視するし、カウンセラーであれば、どこで研鑽を積んだとか、前歴も判断基準になるし、自分を苦しめている思考回路について指摘してほしい。このようにリターンを求めた場合、費用効果がいまいちわからないのがスピリチュアルである。守護霊や前世と言われても、「そうですか」としか言いようがない。よくわからないものに、安くはない金をつぎこむ心理が、私にはどうも理解できないでいた。

 今、世間を騒がせている松居一代も、スピリチュアル大好き芸能人である。日本のスピリチュアルの首領・江原啓之と美輪明宏の番組『オーラの泉』(テレビ朝日系)には、夫婦がそれぞれ出演。夫である俳優・船越英一郎が出演した際、船越と松居の息子は、前世で親子であり、船越が松居と結婚することになったのは必然だと鑑定されていた。また松居は、船越と交際中、江原に個人的にカウンセリングを受けていたそうだ。江原は、7月12日に出演した『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、「私は(松居と船越の)結婚式にも出てますし」と発言していたが、江原が招待されたのは、松居がクライエントであったからかもしれない。

 が、“前世からの縁”は、現在、大変なことになっている。松居はYouTubeで、船越が自分の親友とバイアグラを飲んで不倫をしていると罵り、船越は松居に離婚調停を申し立てていると「週刊文春」(文藝春秋社)が報じた。当初は、船越憎しの松居だったが、最近ではオフィシャルブログで「芸能界の黒い権利との戦い」と書いている。何と戦っているのかいまいちわからない状態になってきているが、悲壮感はなく、どこか楽しげなのは、気のせいだろうか。

 日本のスピリチュアルの首領に、「前世からの縁」「縁は切ろうと思っても、切れない」とある種のおすみつきを得て再婚したにもかかわらず、夫婦仲は破たんしてしまった。スピリチュアルを深く信奉していれば落胆も大きいと思うが、それでも松居が告発ブログに「日本で2人しかしらないパワースポット」の写真を掲載し、ここで「覚悟のエネルギー充電している」とつづっていることから考えると、どうもスピリチュアルへの信仰は揺らがないようである。

 なぜスピリチュアルへの信仰が揺らがないかというと、それは金を払って相談しているからではないか。

 金を払って話を聞いてもらうというと、深刻な悩みを抱えていると思われがちだが、相談者が本当に悩んでいるのは、悩みがもたらす“孤独感”だと私は思う。しかし金を払えば、悩みを誰かと共有することになり、孤独ではなくなる。そこに心地よさを感じると、相手の話は二の次になるのではないか。相談しておきながら、話を聞いていない、解決もしないけれど、あまり寂しくなくてハッピーという状態が生じるのだ。

 また、相談を受ける側にしても、自分の考えを理解してもらうには、まず相談者の信頼を得る必要がある。そのためには、正論で詰めるより、相談者が最も知りたいことを早いタイミングで提供することが効果的なのだ。つまり、金を払っての悩み相談は、相談する方もされる方も、“悩みを解決しようとしない”ことが、極意なのである。

 悩みを解決しない状態を“なあなあ”と呼ぶことにする。この“なあなあ精神”とスピリチュアルは、相性が良い。松居は、無農薬野菜が本当に無農薬か畑まで見に行くと、いろいろなバラエティ番組で語っていたが、白黒つけるのが大好きな松居でも、さすがに前世には行けないから、ウソか本当か確かめることもできない。こういう世界がある気がする、あったらいいなという希望を、“なあなあ”がもたらしてくれるから、松居はスピリチュアルを見限ることなく、信じ続けることができるのではないだろうか。

 推測するに、松居は生まれつき、戦うのが好きな気質といえる気がする。前夫との6年にわたる離婚、欠陥住宅への保証など、松居は人生で定期的に裁判という闘いを経験している。船越のことはきっかけに過ぎず、最近ご無沙汰だった闘争心に火がついたように私には見える。

 船越にとっても今回の騒動は悪いことばかりではない。松居効果でMCを務める『ごごナマ』(NHK)の視聴率はアップしたそうだ。視聴率の低下でサスペンスドラマが少なくなる中、MCとして数字を稼ぐことは、今後の船越にとってプラスになるだろう。それに、不倫が事実であろうとなかろうと、ああいう形での暴露に嫌悪を抱く人は多いだろうから、「船越かわいそう」「あんなキツい奥さんじゃ、しょうがない」と船越の好感度は上がるはずだ。船越がもてはやされれば、松居の意欲はますます高まって、大好きな戦いができる。2人とも損をしていない。

 まるでスピリチュアルの素養のない私のような人間にも、松居と船越の結婚が“必然”という説は、大きく頷ける。酷暑の候、2人には体に気を付けて、仲良くケンカしてほしいものだ。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの」

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