登山のアクシデントを防ぐ 山の応急処置と遭難対処方法

登山のアクシデントを防ぐ 山の応急処置と遭難対処方法

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2016年9月9日(金)のニュースにて、警視庁からの発表で今年の夏の山での遭難者が、ここ40年以上の中で最多となったと発表されました。

7〜8月の山岳遭難者は753人に上り、中でも60代、70代の中年以降の遭難者が目立ったようです。遭難の内容としては、道に迷ってしまった、山登り中に転倒し救助を要したといったものが多かったそうです。

そこで今回は「登山の際の応急処置」と題し、山の怪我や、高山病などの対処方法を医師に解説していただきました。
登山で多い怪我
■転倒

■テントを張るときのペグ、ピッケルなどによる刺し傷や切り傷

■滑落によるケガ(擦り傷、骨折、頭のけがなど)
登山で多い病気
■高山病

■脱水

■熱中症

■低体温症
登山事故に見舞われた時の応急処置(怪我編)

消毒

目に見える手足の擦り傷や刺し傷などは清潔な水でよく傷口を洗い流し、ばい菌がついて化膿したりしないように気を付けることが大切です。

山で手に入る、沢水などは綺麗に見えても細菌やウイルスなどが混入していることがありますから、可能であれば持参した水で洗うようにしましょう。

もしものけがのために、消毒液を一人持参するようにすると消毒もでき安心ですね。


止血

出血が続いているようなケースでは圧迫止血をする必要があります。ビニール手袋などをはめた手で、清潔なガーゼなどを用いて患部をしっかり圧迫することで止血を図ります。

なかなか止まらない場合は、けがをした部分を心臓より高くするようにします。

傷が深かったり、傷口に例えば刺し傷の原因となった枝などが残っているようなケースでは、すぐに下山して医療機関を受診するようにしましょう。
登山事故に見舞われた時の応急処置(病気編)

高山病

ごく軽症であれば頭痛薬を飲んだり腹式呼吸を行って症状の改善を図る場合があります。重症であればすぐにヘリコプターの要請含め、医療機関への搬送を行うことになります。


熱射病

通常身体を冷やすこと、食塩と水分で脱水の補正を図る、といった処置が必要になります。こちらも、水が飲めない状態の場合は搬送を行います。

登山で遭難した場合、備えておく救急グッズ

◎2枚以上の三角巾

◎はさみ

◎テーピング用のテープ

◎消毒薬

◎痛み止め(頭痛薬は2種類以上)

◎解熱剤

◎清潔なガーゼ

◎医療用手袋

◎包帯

◎タオル

◎ピンセット

◎バンドエイド

◎防水包帯
登山で遭難した際の医学的な注意ポイント
山は通常と異なる過酷な環境ですから、のちのちの後悔を避けるためにもおかしいなと思ったら、大事を取って下山する勇気が大切ですよ。
登山の前にすべきこと
◎応急処置の方法の確認

◎もしもに備えての水や食料、防寒衣料などの予備を十分確保

◎家族や近い友人などに登山に行くこと、のぼる山の予定と大まかなコースと日程を知らせておく

◎入山届を提出しておく
医師からのアドバイス

登山でのけがや病気、事故などは、もちろん十分気を付ける必要がありますが、自然が相手であるだけに完全に避けることは不可能なものです。

これから、秋の紅葉などで登山を楽しまれる方も多いと思いますが、ぜひ安全に楽しんでいただきたいと思います。

(監修:Doctors Me 医師)

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