【横浜 中毒死】入院患者の点滴に界面活性剤混入 今後課題となるセキュリティ問題

【横浜 中毒死】入院患者の点滴に界面活性剤混入 今後課題となるセキュリティ問題

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2016年9月28日(水)関東の病院に入院していた88歳の男性患者の点滴の中に何者かによって界面活性剤が混入されたことによって中毒死したニュースの続報として、同じ病室別の88歳の男性患者さんも日前にやはり同様の原因でなくなっていたことが判明しました。

現在警察が調査中とのことですが、病院の1部の関係者が今年7月から2カ月間で、病院の患者50人以上が死亡したとの証言や、ナースステーションのセキュリティ問題も浮き彫りとなっております。

今回は「入院患者界面活性剤中毒死」の中毒に至るまでのメカニズム、そして病院のセキュリティの課題点について医師に聞いてみました。
界面活性剤とは
一つの分子のなかに、水になじみやすい部分と、油になじみやすい部分の両方が存在するものをいいます。

特徴ある構造をつくることで、極性を持つ物質と持たない物質を混ぜ合わせる機能を持ちます。
界面活性剤は普段どのような場面で使用されますか?

石鹸など、多くの洗剤の主成分となる物質です。また、界面活性剤の中で陽イオン界面活性剤と呼ばれるものは、殺菌能力を持つので殺菌剤としても使われています。
界面活性剤が点滴に混入され、中毒死までに至る過程
界面活性剤は、洗剤などとして通常の使用をしている分には特に害はないものと考えられます。

しかし、濃度が高いものを直接血管に点滴したような今回のような場合は、界面活性剤が血管や臓器のたんぱく質を腐食させて中毒症状を起こし、死に至る場合もあると考えられます。
界面活性剤が点滴に混入された場合に引き起こりうる症状
■肝臓の障害

■血管の腐食

■臓器の腐食

■循環血漿量減少性ショック
病院側のセキュリティ面での課題と今後の対策

課題

・人の出入りがあっても、常時人がいるとは限らない場所での保管

・医療に用いるものである点滴がカギのかかる薬局や薬品庫などではなくナースステーションでの保管


対策

・点滴薬は常時管理者のいる薬局のカギのかかる管理場所で保管し、オーダーがあった時点で病棟に持ってくるようにする

・内容などは常にダブルチェック、トリプルチェックをして実施した人がサインを行うようにする
医師からのアドバイス

複数のお年寄りの点滴に毒物が混入されるという非常に恐ろしい事件ですね。

医療不信を招く可能性が十分ある事件だと思いますので、余罪や再発防止も含めて、完全解明してほしい事件だと思います。

(監修:Doctors Me 医師)

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