【狂犬病】ギネス認定のもっとも致死率が高い病気 その恐るべき伝染病の実態

【狂犬病】ギネス認定のもっとも致死率が高い病気 その恐るべき伝染病の実態

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2016年9月11日(日)タイ国内で犬に咬まれた人が狂犬病にかかり、死亡した例が2016年1月1日〜8月7日の期間に合計で7件発生したことを伝えるニュースがありました。

農林水産省の発表によると、2013年7月の時点で狂犬病がない清浄国・地域は日本を含め7カ国とごく限られており、世界中の多くの国でいまだに狂犬病は普通に存在し続けている伝染病で、このニュースからもその状況が伝わります。

今回は発症すると死にいたる危険な感染症「狂犬病」について、医師に解説をしていただきました。
狂犬病とは
狂犬病ウイルスが原因で起こり、潜伏期間を経て重い神経症状を発症する感染症です。

人、犬、猫も含めたすべての哺乳類で感染、発症する可能性があり、発症するとほぼ100%死に至る非常に危険な病気です。

日本では「家畜伝染病予防法」および「狂犬病予防法」の2つの法律で管理し、その甲斐あって日本では1957年に根絶に成功していますが、現在でも世界の大多数の国で流行しているため今後も警戒が必要です。

狂犬病の感染経路
主に狂犬病ウイルスに感染した動物に咬まれることで感染します。

感染動物の唾液中に狂犬病ウイルスが排出されるので、咬まれることで体内に取り込まれてしまうためです。
狂犬病の症状

前駆期

・挙動異常(暗所に隠れる、ソワソワと落ち着きがなくなる、情緒不安定)

・食欲不振


急性期 (初期・発症後数日)

・反射機能の亢進

・震え

・ヨダレを垂らす

・顔つきが険悪になる

・攻撃的に興奮状態になる

・恐水状態


末期

・栄養失調

・脱水

・意識不明になり全身麻痺が起こる
恐水状態で水を恐れるのはなぜ?
狂犬病ウイルスの感染により喉に麻痺が起こって飲み込みが困難になり、また強い痛みを生じると言われています。

水を飲ませようとしてもこれらが原因となって水を吐き出してしまう、あるいは苦痛なために忌避する行動から「恐水症状」と呼ばれています。
狂犬病は医療機関でどのような治療が施される?
発症前の潜伏期であれば、狂犬病のワクチンを接種することで、体内に狂犬病ウイルスに対する抗体をつける治療を行います(暴露後免疫)。

なお狂犬病に感染したかどうかは発症前には診断できないため、狂犬病汚染地域で犬などの動物に咬まれた場合には傷口を水と石鹸で洗い、医療機関で狂犬病ワクチンの接種を受ける必要があります。

また、発症したら治療法がありません。
日本で狂犬病に感染するリスク
日本では1957年に狂犬病の撲滅に成功しており、以後国内での発生例はありません。

このため現在国内で犬に咬まれた場合にも狂犬病の心配はありません。
医師からのアドバイス

日本は狂犬病の清浄国ですが、世界レベルでは大多数の国と地域で今も流行している恐ろしい感染症です。

感染源として犬が重要であるため、日本では野犬がいないように管理したり、検疫を厳密に行ったりして、清浄国でありつづけるための努力が今も行われています。

また飼い犬での年1回の狂犬病ワクチンが法律で義務付けられていますが、これは集団で免疫を持つことで万が一狂犬病が入り込んだとしても拡大しなくなるため、人も動物も守るためのとても重要な決まりごとなのです。

海外に行ったら野犬などの動物に触らない、飼い犬には狂犬病ワクチンを接種するという2点を必ず守るようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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