妊娠時のつわりが流産リスクを減らす!? 吐き気は胎児を守る大事な役割

妊娠時のつわりが流産リスクを減らす!? 吐き気は胎児を守る大事な役割

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2016年9月26日(月)米国における研究で妊娠時にみられるつわりの症状のうち、嘔吐や吐き気があった妊婦さんは流産のリスクが有意に少ないということが報告されました。

797人の女性を対象に研究を行ったところ、つわりにおける吐き気や嘔吐が、流産や死産などの妊娠損失リスクを50〜75%低下させていたことに関連していたそうです。

そこで今回はこの研究のメカニズムについて、医師に解説をしていただきました。
つわりが流産リスクを低減するメカニズム
今回の研究結果から、つわりによる嘔吐や嘔気が赤ちゃんを保護する可能性があるということが判明したということです。

そのメカニズムとしては、嘔吐や嘔気で食事量が減ることが赤ちゃんが毒素にさらされる危険性を減らす、といった可能性が考えられているようです。
つわりが胎児に良い影響を与える!?

血中インスリン濃度を低下

インスリンは血糖値を下げるホルモンですから、インスリンが分泌されすぎてお母さんが低血糖になってしまうと赤ちゃんにいきわたる栄養にも悪影響を与える可能性が考えられますね。


胎盤の成長を促進

胎盤は赤ちゃんに栄養を与える基盤となるものですので、しっかりと安定した胎盤があることは赤ちゃんの元気な成長に欠かせないものです。
つわりになると吐き気がするのはなぜ?

なぜつわりや、つわりによって嘔吐や嘔気が出るのかについては、実はまだはっきりと医学的には解明されていません。

ただ、妊娠に伴う急激なホルモン変化が嘔吐や嘔気に関連している可能性が高いということは言われているようです。
流産、死産の原因
■赤ちゃんの染色体異常

■赤ちゃんの大きな先天的な異常(心臓など)

■強いストレス

■交通事故でお腹を強く打つなどの物理的な刺激

■子宮頸管無力症

■子宮筋腫
妊婦さんが食べてはいけないもの

飲酒

<理由>
胎盤を通じて赤ちゃんにアルコールが行ってしまう

<胎児に起こりうる危険性>
胎児アルコール症候群


生焼けの肉

<理由>
トキソプラズマなどが含まれていることがあります。

<胎児に起こりうる危険性>
先天性トキソプラズマ症候群


赤身の魚

<理由>
マグロなど特定の魚は多量に摂取すると水銀を摂りすぎる可能性があります

<胎児に起こりうる危険性>
発育に影響する可能性があるといわれています


柔らかいチーズ

<理由>
カマンベールやブルーチーズなどはリステリア菌を含む場合があります。

<胎児に起こりうる危険性>
リステリアに感染すると流産や早産を引き起こすこともあります。


カフェイン

<理由>
多量に摂取すると鉄分の吸収を阻害してしまいます。

<胎児に起こりうる危険性>
鉄分やカルシウム不足になる可能性があるほか、カフェインの取りすぎは流産・早産の可能性を高めるとも言われています。
医師からのアドバイス

今回のつわりと胎児の流産の確率に関連がある可能性があるという報告は、体質的につわりのあまりない妊婦さんは不安になられることが多くなるかと思います。

しかし、あくまで傾向であってつわりがない妊婦さんからも、健康な赤ちゃんが生まれることももちろん数多くあるということを忘れないでいただきたいと思います。

(監修:Doctors Me 医師)

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