小林麻央さんが患う進行性乳がん ステージにより懸念される炎症性乳がんとは?

小林麻央さんが患う進行性乳がん ステージにより懸念される炎症性乳がんとは?

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乳がんで闘病中のフリーアナウンサー小林麻央さんですが、夫である市川海老蔵さんの会見では進行性乳がんであることが公表されておりました。

現在も入院生活を送っている小林麻央さん。今回は乳がん患者の方が、進行ステージによって懸念されるがんの一つでもある「炎症性乳がん」について、医師にお話を伺ってきました。
進行性がん
一般的にはがんの進行具合を早期がん、進行性がんなどと呼んで区別しています。


早期がん

その名の通り「早期に発見できたがん」で、比較的がんの及んでいる範囲が狭いものを指します。


進行がん

がんの及んでいる範囲が早期がんよりも広くなっているものを指します。がんの及んでいる範囲は主に上皮からの深さ、大きさ、リンパ節への転移の有無、他臓器転移の有無で判断します。

この深さや転移の有無がどの程度であると進行がんであるのかは、臓器によってそれぞれ定義が異なります。また進行がんであったなら治癒しないというわけではなく適切な治療で完治できるものも多数あります。

進行性乳がん

進行性乳がんの定義

がんの進行具合を表すのにステージ分類というものがあり、主に0期〜W期で表されますが、進行性乳がんとはこのステージがVまたはWのものを指します。


ステージV

ステージVのことを局所進行性乳がんと呼んだりします。がんが大きく(5cm以上)、リンパ節転移があるものを指します。


ステージW

ステージWのことを転移性乳がんと呼んだりします。これはすでに別の臓器に転移してしまっている場合を差します。転移しやすい臓器としては骨、肺、肝臓、脳などになります。

炎症性乳がん
ステージVの分類に入るもので、皮膚に発赤が出現し、赤く腫れあがるため、炎症が起きているように見えることから炎症性乳がんと呼ばれます。

また皮膚の状態は毛穴がポツポツと見え、オレンジの皮のようにも見えるので橙皮状皮膚と呼ばれたりします。進行が早く、転移も起こりやすいので発見が遅れることが多いです。
炎症性乳がんの治療方法

抗がん剤治療+手術

炎症性乳がんの場合はまずは手術ではなく化学療法が第1選択になります。まず抗がん剤によって腫瘍の縮小を狙います。使用する薬剤はアントラサイクリンとタキサン系の抗がん剤で、癌の治療にはよく用いられる薬剤です。

また分子標的治療薬といって乳がん細胞が過剰にもっている蛋白質をターゲットにした薬剤で、乳がん細胞の増殖を特異的に抑える効果があります。特にタキサン系の抗がん剤と一緒に用いるとより効果が高いとされます。

上記を投与し、手術ができる大きさになれば乳房切除を行います。


放射線治療

手術ができた場合に、その後の局所再発を防ぐために放射線治療を行うことが一般的です。これは炎症性乳がんに関わらず他の乳がんでも標準的な治療となっています。
炎症性乳がんのデータ

発症率

全乳がんの1〜3%を占めます。


発症年齢

40〜50歳代が多いのですが若年者でも発症の可能性はあります。


局所再発率

化学療法、手術、放射線治療ができた場合でも20〜30%です。


生存率

5年生存率は30%〜50%程度です。
他にもある悪性度の高いがん
浸潤性乳管癌の一種で硬癌というものがあり、これもリンパ節転移を起こしやすく悪性度の高い癌とされています。
医師からのアドバイス
近年では女性の乳がんの罹患率は上昇しており、乳がんは珍しい病気ではありません。

しかし定期的に乳癌検診を受けることで早期発見、治療に繋がりますので、是非定期的に検診をうけましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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