手荒れのスキンケアを薬剤師が解説 大切なのはこまめな保湿

手荒れのスキンケアを薬剤師が解説 大切なのはこまめな保湿

手荒れのスキンケアを薬剤師が解説 大切なのはこまめな保湿の画像

10月に入り、じめじめとした夏の空気がカラッとした秋の空気に代わって、過ごしやすくなってきましたね。

しかし、これからの時期に気をつけたいのが「手荒れ」 乾燥、水仕事、美容師のかたなどは特に手荒れや手湿疹が気になる時期にもなってしまいました。

そこで今回は手荒れの原因別のスキンケア方法を、薬剤師の吉澤先生に解説をしていただきました。
肌の構成について
皮膚は、「真皮」と真皮を覆う「表皮」から成ります。「真皮」は、肌のハリや弾力を保つ働きをし、「表皮」は、水分保持する働きをします。

「表皮」は、「基底層」「有蕀層(ゆうきょくそう)」「顆粒層」「角質層」の4つから構成され、肌の一番外側の「角質層」は、肌の水分を保ち、外的刺激から肌を守ると同時に体内の水分の蒸発を防いでいます。

つまり「角質層」は、バリアのように肌を守っているのです。「角質層」が正常に機能することが健やかな肌を保つカギといえるのです。わずかラップ1枚程度と非常に薄いのですが、正常に機能していれば30%の水分を含んでいます。
乾燥によって手荒れが起きる理由
乾燥によって角質層の水分量が減少すると角質層のバリア機能が十分に働かなくなるため、いろいろな刺激から肌を守ることができなくなり手荒れが起きます。
乾燥による手荒れのスキンケア
常に保湿を心がけてください。手荒れが起きていなくともハンドクリームなどで手を乾燥させないようにすることが手荒れの予防になります。

また、手荒れの症状が出ているのであれば低刺激の保湿剤が好ましく、ワセリンやヘパリン類似物質を含む外用剤がお勧めです。
水仕事で手荒れが起きる理由
食器用洗剤には界面活性剤が含まれます。この界面活性剤が皮膚へ与えるダメージは大きく、角質層を傷付けてしまうため手荒れを引き起こします。

また、最近の食器用洗剤の中には界面活性剤のほかに香料、漂白剤、殺菌剤なども添加されているものがあり、特に漂白剤は、皮脂を溶かしてしまうので手に大きなダメージを与えてしまいます。
水仕事による手荒れのスキンケア
無添加の食器用洗剤がお勧めです。界面活性剤、その他の添加剤などを含まない食器用洗剤もありますが手に優しい反面、洗浄力が弱いのが欠点です。

ゴム手袋をするのも手荒れを防ぐ方法とも言えますが、アレルギーなどがある場合は、ゴム手袋で手荒れが悪化する人もいるので注意してください。

水仕事の後は、手に汚れや洗剤が残らないようしかっりとすすいだ後、保湿剤を塗布してください。
美容師が薬品によって手荒れを起こす原因
1日に何度もシャンプーをすることで角質層が大きなダメージを受けるのに重ねて、アルカリ性のパーマ剤やカラー剤は、肌への刺激も強いため、美容師の皆さんは重度の手荒れに悩まされている人が少なくありません。
美容師の薬品による手荒れスキンケア
美容師の皆さんは、1度手荒れになると悪化しやすく治療が困難な環境下にあると言えます。

第一には、手荒れを悪化させないようにすることが大切です。手にシャンプー液やパーマ剤、カラー剤が手に残らないようにしっかりとすすいだあと保湿剤を塗布してください。できるだけこまめに保湿するようにしましょう。

吉澤先生からのアドバイス

いろいろな原因で起きる手荒れですが、基本は、こまめな保湿で角質層を守ることが有効なスキンケアです。しかし、一度、手荒れが悪化したり、手湿疹などが広がってしまったときは、保湿だけで回復することは難しいため皮膚科を受診しましょう。

症状に応じてステロイド外用剤などの治療薬が必要になります。保湿後に1日2~3回、ステロイド剤を使用するのが一般的です。

また、かゆみや赤みなどが酷い場合は、内服の抗アレルギー薬の服用が有効な場合もあります。手の乾燥や赤み、痒みなどを感じたら早めに皮膚科を受診することをお勧めします。

(監修:薬剤師 吉澤恵理先生)

関連記事(外部サイト)