犬猫が原因で薄毛に!?ペットから感染する頭の水虫の予防対策

ペットの犬猫から人へ感染する『頭の水虫』が原因で脱毛したりフケが増加も

記事まとめ

  • ペットの犬猫から人へ感染する『頭の水虫』について医師が解説している
  • 感染した犬や猫の毛や皮膚に触ることで感染し、脱毛したりやフケが増加するらしい
  • 予防するにはペットと接触したらよく手を洗い、寝具も別にするべきだという

犬猫が原因で薄毛に!?ペットから感染する頭の水虫の予防対策

犬猫が原因で薄毛に!?ペットから感染する頭の水虫の予防対策

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ペットを飼っているかたも多いかと思いますが、ペットから人へ感染する「頭の水虫」といった症状があるのをご存知でしょうか。

人へ感染してしまうと、かゆみだけではなく、髪の毛が抜けてしまうなどといった恐ろしい事態になってしまうことも....。

今回は恐るべき頭の水虫「ミクロスポルム・カニス」の予防対策について、医師に解説をしていただきました。
ペットから感染するミクロスポルム・カニス
脱毛や皮膚のかさぶた、かゆみなどの症状が現れる皮膚糸状菌症という疾患があり、これを引き起こす約40種類の真菌(カビ)が皮膚糸状菌と総称されます。

皮膚糸状菌は動物の体表に感染して、皮膚や被毛、爪などの構成成分であるケラチンを栄養源に増殖するものです。

ミクロスポルム・カニスは犬と猫の皮膚糸状菌症の原因菌として重要で、皮膚糸状菌症の犬の約70%、猫では約98%でミクロスポルム・カニスへの感染とされています。
ミクロスポルム・カニスの感染経路
感染した犬や猫の毛や皮膚に触ることで感染します。
人間が感染すると起こる症状
人間でも犬や猫と同様、ミクロスポルム・カニスが皮膚や毛のケラチンを栄養源に増殖するため、感染した部位で脱毛したり、かさぶたやフケが増えたりします。かゆみがともなうこともあります。
人間が感染した場合の治療
抗真菌剤が有効なため、それを含有した外用薬や内服薬が処方されます。
ペットが感染した場合の検査と治療
検査
脱毛などの症状が現れた部位での毛やフケを採取して検査材料とします。

直接顕微鏡で採取した毛を観察して真菌の存在を確認したり、ミクロスポルム・カニスがある特定の波長の紫外線を照射すると蛍光を発する特徴を利用して、診断したりする方法があります(ウッド灯検査)。

治療
感染した場合には、抗真菌剤で治療します。

犬や猫では被毛が長いためにクリームや軟膏などの外用薬が患部に届きにくい欠点があり、抗真菌剤を含有したシャンプーを使ったシャンプー療法や、重症例では内服薬での治療が中心となります。
感染を予防するために心がけるべきこと
感染、保菌しているペットとの接触が感染につながります。ペットを触ったら石鹸でよく手を洗うようにしましょう。

また、ペットと人間の寝床を一緒にしないようにしない方が望ましいですが、少なくとも接触したシーツや落ちている毛をこまめに掃除洗濯しましょう。
獣医師からのアドバイス

ペットも人も、ストレス状態に置かれていたり持病がある方、高齢の方や赤ちゃんなど、免疫が低下している、あるいは免疫が弱い状態では感染・増殖が進み症状が強く出る場合があります。

ミクロスポルム・カニスは環境中に存在する真菌で乾燥にも強く、犬や猫の毛をとかしたブラシや抜けた毛に付着したものでも長く生存し続けますし、健康な成犬や成猫では、症状を特に出さず保菌している場合もあります(不顕性感染)。

ペットと接触したらよく手を洗うこと、ペットとは寝具を別にすることを原則としましょう。

(監修:Doctors Me 獣医師)

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