《精神科医解説》妻夫木演じる“カエル男”の行動からみる4つの犯罪心理

《精神科医解説》妻夫木演じる“カエル男”の行動からみる4つの犯罪心理

《精神科医解説》妻夫木演じる“カエル男”の行動からみる4つの犯罪心理の画像

2016年10月13日(木)に、ジャパンプレミアで11月12日公開される映画「ミュージアム」で、妻夫木さん演じる猟奇的殺人鬼「カエル男」のビジュアルが解禁となりました。

予告ムービーではカエルのマスクをつけた殺人鬼「カエル男」が雨の日のみに犯行を繰り返す様子が流れており、鬼気迫る妻夫木さんの演技に早くも驚きの声が上がっております。

今回はこの「カエル男」から、猟奇的殺人鬼と言うのはどのような人物なのかを、犯罪心理学的に精神科医に解説をしていただきました。
カエル男はどのような人物?
人間的な、人の痛みや感情を理解したり、かわいそうに感じたりする共感性が乏しい人物であることが考えられます。
カエル男の行動から見える人物像

雨の日だけ殺人
雨の日に何らかの興奮を覚えたり、決まった日に殺人を行うこと、「雨の日にカエルの扮装で」といったことにこだわりを覚えている可能性もあります。

殺害するときにカエルのお面をかぶる
自分の顔を隠すという目的のほか、モチーフとしてのカエルが好きであったり、反対に何かカエルに関する暗い思い出などがあるのかもしれません。

猟奇的殺人鬼が患っていることの多い疾患

脳の疾患
・脳の特定の部位に損傷がある(眼科前頭皮質や、側頭葉など)場合がある

・MAO-A遺伝子に特徴がある場合がある

精神の疾患
・反社会性人格障害
殺人の犯罪心理1:「反社会性人格障害」
人間らしい情緒の発達に乏しく、他人の気持ちや苦痛を理解することができません。
殺人の犯罪心理2:「怨恨」
幼少時に何かを我慢することを覚えずに成長してしまった場合などに、物事が自分の思うようにならなかったり、自分が他人から拒絶されたりすることで激しく憎悪したり、恨んだりすることが殺人の動機になることがあります。
殺人の犯罪心理3:「衝動的殺人・心神喪失」
衝動的殺人は、強い衝動のためにあまり後先を考えず人を殺してしまうものです。心神喪失とは、精神の障害のためにものの善悪を判別してそれに従って行動することができない状態を言います。
殺人の犯罪心理4:「快楽殺人」
殺人自体を快楽と感じ、その快楽を得るために人を殺すものを言います。
日本で実際にあった猟奇的殺人事件

津山事件
1938年に岡山県で起きた、一夜で30人の村人が1人の青年によって虐殺された大量殺人事件で、同じく猟奇的殺人事件を取り扱った作品「八つ墓村」のモチーフにもなっております。

犯行に及んだ青年は持病の結核によって徴兵を免れており、それを理由に村の住人から精神的に追い詰められていたことがわかっております。

大阪池田小児童殺傷事件
2001年6月8日に大阪教育大学附属池田小学校に出刃包丁を持った男が侵入し、児童8名が殺害された事件です。

容疑者は精神障害を装った言動をとっていたが、結局そのような事実はなかった、と言われています。

相模原障害者施設殺傷事件
2016年7月26日に発生した、神奈川県相模原市の障害者施設で入所者19人が元職員の男により刺殺された殺傷事件です。戦後最悪とも言われた凶悪事件として、まだ記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。

容疑者は、過去に精神病院へ措置入院していたと報道されておりました。
医師からのアドバイス
猟奇殺人のニュースなどは時々マスコミをにぎわせることがあり、私たちを震撼させます。

過去にもいくつもの有名な事件がありましたが、こういった事件を引き起こす犯人たちには家庭環境などいくつか見られやすい特徴はあるようですが、どうして一部の人間はこのような残酷な殺人を犯すのかまだ解明されていない部分も数多くあります。

今後の研究によって、何らかの改善や予防が可能になることを願います。

(監修:Doctors Me 医師)

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