大麻が脳の老化予防に?医療的効果と体へのリスクは【最新研究】

大麻が脳の老化予防に?医療的効果と体へのリスクは【最新研究】

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2017年5月8日ドイツの最新研究により、大麻が脳の老化に効果的であるかもしれないとの報告がありました。(参考)

日本では大麻を医療目的でも使用することが許可されていませんが、海外では許可・黙認されている国もあります。

大麻と脳の関係について、医師に詳しく解説していただきました。
ドイツの最新研究

研究内容
研究では、若いマウスと年老いたマウスに対し、低用量の大麻成分を長期間与え、記憶力や新しい環境に対応する能力をテストしました。

研究結果
大麻を摂取しない状態では、年寄りマウスは若いマウスより成績が劣っていたのですが、大麻を摂取すると、逆に成績が良くなり、大麻を取っていない状態の若いマウスの成績よりも優れていたということです。

大麻(マリファナ)の成分を摂取すると、加齢に伴う脳の機能低下を回復させる可能性があると分かったとのことです。

今後の展望
大麻の与える影響は年齢によって異なる可能性があり、今後は人間を対象にして治療効果を検討する予定であるとのことです。 (※1)
大麻は脳にどのように作用する?

大麻が人体に影響する理由
大麻の成分に似たものが人体にもともと存在しており、その物質が結合するべき受容体に、大麻成分が取りつくからだと言われています。もともと人体に全く関係のない成分ではないということです。

内因性カンナビノイド
大麻の成分に似た、もともと人体に備わっている物質を、内因性カンナビノイドと言います。

カンナビスとは大麻のさまざまな成分をまとめて呼ぶ用語で、それに「似ている」という意味の「オイド」を付け、カンナビ・オイド、カンナビノイドと呼びます。

俗に「脳内マリファナ」とも呼ばれます。こういったことは他の薬物についても言えます。麻薬であるモルヒネが効くのは、もともと人体に「脳内モルヒネ」があり、それを受け入れる経路があるからです。

作用
大麻の成分が脳内に入ると、様々な部位に存在する内因性カンナビノイド受容体に結合し、様々な作用をもたらします。多幸感をもたらしたり、気分の変動や幻覚を見るといった症状が現れます。
大麻の医学的効果

・鎮痛剤
・幸せな気分にする
・不安を解消する
・吐き気を和らげる
・食欲増進
・がん患者、エイズ患者への投与
大麻による体へのリスク

大麻を使用したときの症状
・量が少ない場合は脈が速くなったり血圧が高くなる
・逆に量が多いと脈が遅くなり血圧が低くなる
・突然死の可能性
・脳卒中の発作
・幻覚を見て異常行動を起こす
・危険な行動から事故に遭う
・長期的に使用による不安、うつ状態、自殺願望、仕事や勉強への無力感
・繰り返し大麻が欲しくなる依存症が起こる

大麻自体は、覚せい剤やヘロインなど他の薬物より体への害や依存性は少ないと言われています。

しかし、大麻を使用したことを手掛かりに、より害の強い薬物に手を出したり、反社会的勢力とのつながりを持つきっかけになるのではないかという懸念もあります。
大麻に対する海外と日本の違いと今後の展望

海外
大麻をどう扱うかは国によって差があり、オランダでは合法ということではないのですが少量の売買や使用は黙認されています。

それに対し、死刑になる国もあります。医療用については合法とする国もあります。

日本
日本では現在、医療目的であっても使用することはできません。

先日逮捕された元女優の高樹沙耶さんは、日本でも医療用大麻の導入を進めるべきと主張し活動していましたが、現在のところ日本で認可される目途は立っていません。


最後に医師から一言

現在の医療で改善しない症状で苦しんでいる方にとっては、新しい薬を開発するより、太古の昔から効果が分かっている大麻をうまく活用できるように体制を整えるほうが救いになるかもしれません。

今後の動向が注目されます。

(監修:Doctors Me 医師)

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