生理痛の原因は骨盤のゆがみかも…医師が教える痛みの対処法5つ

生理痛の原因は骨盤のゆがみかも…医師が教える痛みの対処法5つ

生理痛の原因は骨盤のゆがみかも…医師が教える痛みの対処法5つの画像

女性にとって生理痛はとてもつらいものです。できれば症状を軽くしたいもの。

子宮を守ってくれている骨盤がゆがみを整えることにより生理痛が軽くなるということはあるのでしょうか?

今回は、骨盤のゆがみと生理痛の関係性について、医師に詳しく解説いただきました。
女性の骨盤と健康の関係性

骨盤の構造
骨盤は寛骨・仙骨・尾骨という骨が靭帯で固定されてできており、内部には膀胱・子宮・直腸がおさめられています。

妊娠時の骨盤
妊娠週数が進み、出産が近づくととリラキシンというホルモンが増加し、恥骨結合が緩みます。これは出産のとき、骨盤のすき間を通って胎児が出てくるので、そのスペースを空けるためと言われています。

月経周期による骨盤の変化
月経周期によるホルモンの変動も、骨盤の靭帯に影響を与え、骨盤をひずませるのではないかという考え方があります。

月経中は骨盤が開き、排卵期には閉じると考えられています。
東洋医学的にみた骨盤のゆがみ

骨盤がゆがむと、子宮や卵巣が圧迫され、血流も悪くなり、不妊や月経困難症(生理痛を含む)、その他様々な婦人病や体調不良の原因となると言います。これは整体や東洋医学的な考え方です。

骨盤のゆがみを改善することを目的にして整体や東洋医学的な治療、ヨガなどを行うことで、諸症状が改善したと自覚されている方もおられます。

似たように西洋医学と東洋医学で扱いが違う病気に「胃下垂」があります。

東洋医学の課題
整体や東洋医学は、一人一人の体質を見て治療するため、西洋医学のように「患者を100人集めてきて全員に同じ治療をして何人が改善したからこの治療は有効だ」というような考え方にはそぐわず、科学的に立証しにくいのです。
西洋医学的にみた骨盤のゆがみ

西洋医学は「骨盤のゆがみ」という概念はなく、画像検査で骨盤のゆがみを検証し、様々な病気と結びつけて検証したというような研究も見当たりません。

西洋医学の課題
現在の画像検査は靭帯や骨格、内臓の位置や骨盤内の血流のリアルタイムな変化を映し出す能力はないという問題点もあります。
生理痛の対処法
温める

お腹や足が冷えて痛みがひどくなった経験をお持ちの方は多いと思います。下半身を温めてゆっくり休みましょう。

痛み止めを使う

月経時には経血を子宮から出すために、子宮の筋肉を縮ませるプロスタグランジンという物質が増えますが、この物質が腹痛や頭痛を引き起こします。

NSAIDsという種類の痛み止めは、このプロスタグランジンを阻害し、痛みを押さえます。ドラッグストアでも手に入ります。胃の粘膜を傷つける副作用があり、食後の内服を勧められています。

どうしても食事がとれなければ、チーズなどタンパク質を含む食品を少量食べたり、水を多めに飲んだり、一緒に胃粘膜を保護する作用のある胃薬を飲むのでも結構です。食事の時間まで待つより、早めに飲んだほうが良いです。

ツボ押し

・三陰交:内くるぶしの指4本上の、骨の後ろ側のくぼみ
・合谷:手の親指と人差し指の骨の合わせ目あたり
・足三里:ひざの皿の外側から指四本分下、骨の後ろ側
・気海:へその指二本下
・関元:へその指4本下)

病気が隠れていないか調べる

子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫といった病気があると、月経痛が強くなります。病気がないか、婦人科で調べておきましょう。

ピルを内服する

低用量または超低用量ピルを内服することで、月経痛や月経前症候群の症状改善が期待できます。

毎日内服する必要があり、副作用である血栓症や肝機能障害が出ていないか確認するために定期的に診察や血圧チェックを受ける必要があります。
最後に医師から一言

西洋医学で治らない症状が、東洋医学的アプローチで改善することは多くあります。それぞれの良いところを取り入れ、症状改善につながればよいと思います。

(監修:Doctors Me 医師)

関連記事(外部サイト)