道端アンジェリカさんが患う“乾癬” 角質が溜まっていく病気とは?

道端アンジェリカさんが患う“乾癬” 角質が溜まっていく病気とは?

道端アンジェリカさんが患う“乾癬” 角質が溜まっていく病気とは?の画像

道端アンジェリカさんが自身のInstagramにて、「乾癬」という病気であることを告白しました。(参考)

乾癬を引き起こす原因は、何なのでしょうか。

皮膚の病気である乾癬の症状と治療法について医師に詳しく解説していただきました。
皮膚の構造と角化

皮膚の構造
皮膚は表面から、表皮・真皮・皮下組織でできています。

表皮は外からの刺激に対するバリアであり、真皮は物理的刺激へのクッションであり、皮下組織は筋肉や脂肪です。

角化
表皮の一番深くには、もとになる細胞があり、それが分裂して徐々に皮膚表面にせりあがっていき、角質層になりますが途中で細胞は死んでしまい、いらなくなった細胞は垢やふけとしてはがれ落ちていきます。

新しい細胞が生まれ、表面にせり上がり、死んで消えていく、この過程を角化といいます。
乾癬(かんせん)とは

角化が異常になって起こる病気を角化症と言い、その一つが乾癬です。

角化症では、皮膚の表面に本来はがれ落ちるべき角層が溜まるので、質感はざらざらになり、見た目にも異常が現れます。

乾癬はさらに5つの病気に分類されますが、最も多いのは尋常性乾癬です。尋常性とは、「よくある」という意味です。

以下、主に尋常性乾癬についてご説明します。
尋常性乾癬の原因

原因は不明です。

血のつながった家族に同じ尋常性乾癬の患者が複数人出ることがあり、遺伝子との関係があると言われていますが、血液型のように単純な遺伝ではないので、親が尋常性乾癬の場合に子供がどの程度の割合で発病するのかを予測することはできません。

その他、けが・紫外線・感染症・薬を飲んだことなどをきっかけに発病することもあるとされています。
尋常性乾癬の症状

皮膚がまだらに盛り上がる
通常、角化にかかる時間は1〜2カ月程度ですが、尋常性乾癬ではそれが4〜7日と短くなっています。

ひっきりなしに角質層の細胞ができてしまい、古い角質細胞が溜まり、皮膚にまだらに直径数cm程度の白や銀色の盛り上がった領域が現れます。

■ 症状が出やすい部位
物理的刺激を受ける部分に多いのです。

・ひじ
・ひざ
・髪の生え際
・お尻
・内股
など

出血
白い部分をこすり取ろうとすると出血します。

爪の異変
爪が変形したり色が濁ることもあります。

関節の痛み
痛みやかゆみはほとんどありませんが、関節が痛くなる人もいます。
尋常性乾癬の国内患者数と発症しやすい年齢

国内患者数
尋常性乾癬は白人では人口の2%、日本では人口の約0.02〜0.1%に見られるとされ、日本では1万人に一人程度のやや珍しい病気と言えます。

発症しやすい年齢
20代と40代に多いとされており、男性は女性の2倍起こりやすいと言われています。
尋常性乾癬の治療方法

塗り薬
副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤や、異常な角化を正常に戻す作用のあるビタミンD3剤を塗ります。

内服薬
レチノイドというビタミンAに似た薬や、免疫の過剰な働きを抑えるシクロスポリンという薬の内服を行うことがあります。

注射
新しい治療法として、免疫作用を正常にするために生物学的製剤という薬を注射することもあります。

紫外線治療
UV-Aという紫外線を当てる治療をすることがあります。

物理的な刺激とストレスを避ける
病変部に物理的刺激を与えず、心理的ストレスを避けた生活を勧めます。

日光浴
紫外線を浴びることが角化を正常化するため、日光浴をします。紫外線が増える夏のほうが症状が改善する方が多いです。
最後に医師から一言

乾癬という名前は聞きなれませんが、人にうつる病気ではありません。

現在のところ根治させる治療はなく、良くなったり悪くなったりしながら長く症状と付き合う必要がある病気です。

(監修:Doctors Me 医師)