避妊がほぼ確実にできる?男性が行う避妊法「パイプカット」を解説

避妊がほぼ確実にできる?男性が行う避妊法「パイプカット」を解説

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避妊法には色々ありますが、男性が行う避妊の一つに「パイプカット」という手術があることをご存知でしたでしょうか?

避妊確率が高いことで知られているようですが、気になるのが手術のリスクや費用、予後についてだと思います。

今回はこの「パイプカット」の手術について、医師の松本先生に詳しく解説をしていただきました。
パイプカットとは

男性の精子を尿道に送りこむ精管という管を切断して結び、精液中に精子が混ざらないようにし、避妊するための手術です。

パイプカットの目的
避妊がほぼ確実にできます。避妊について女性側に負担を求めることもありません。

パイプカットが受けられる条件

術後に再手術しても、受精機能が回復する可能性は50%程度のため、例えば以下のケースなどでパートナーが賛成している男性ということになります。

■ 子どもがすでにいてこれ以上は望まない場合
■ そもそも妊娠は望まない
■ 事情により妊娠はできない
パイプカット手術について

手術時間
精管は左右2本あり、両方で30分前後です。

手術内容
局所麻酔で行い、手術中はお話が普通にできます。

■ 精管結紮法
陰嚢を局所麻酔し、0.5〜1cmくらい切って(左右2カ所)、そこから精管を探り引っ張り出し1cmくらい切断し、切り端を糸で結ぶ方法です。

■ NSV法
陰嚢の中央に6〜7mmの穴を開け、その穴から精管を引っ張り出し1cm程度切断し、電気メスでふたをして閉じる方法です。

■ 手術に関する注意点
1%弱程度は切断部分でつながってしまうことがあり、その場合は避妊ができません。

手術費用の相場
施設によってかなり違いますが、5万円〜20万円で自費診療になります。
パイプカット手術の痛みはどれくらい?

痛みは余りなく、違和感程度のことが多いです。普段通りに仕事や家事をしてもほとんど問題ないでしょう。

日帰りで、通常は安静にしてもらいますが、そのまま仕事に戻る方もおられます。車の運転も可能です。
パイプカットをしたら勃起や射精感はなくなるの?

勃起する神経や血管などとは別の部分の手術ですから、男性ホルモンへの影響もなく、性欲・勃起や射精もその感覚もそれまで通りです。
パイプカット手術のリスク

血栓や炎症
陰嚢内の血栓、精子が漏れることに因る炎症などがまれにあります。違和感があれば早めに医師に相談して下さい。

男性不妊
子どもを望まない場合の手術になりますから、例えば気持ちが変化したり、パートナーが変わったりした場合に、子どもを作る能力を取り戻せる保証がないことが挙げられます。

パイプカットを行うと、精管再開通術などで精管そのものを再結合し、精子を通す管ができても、すでに精子を作る機能が低下していたり、通す機能が不十分で、妊娠ができない男性不妊になる可能性もあります。
パイプカット手術後の回復時期と注意点

回復時期
傷は1週間程度で治ります。

注意点
・射精そのものはすぐにも不可能ではありませんが、通常術後1〜2週間は性行為を控えることが原則です。

・性行為ができるようになっても切断後の精管には精子が残っていますので、しばらくはコンドームなどでの避妊をしておくか、射精して残っている精子を出し切り、精液検査で確認します。

・傷口を濡らさなければ当日にシャワーも可能です。
最後に松本先生から一言

ほぼ確実な避妊法としては精管結紮術も良い方法ですが、避妊しなくても良いからとよく知らぬ相手と性交渉を持つと、性感染症のリスクも高まりますので注意が必要です。
【監修:医師 松本 明子】
プロフィール)
1968年生まれ、鳥取大学医学部卒業。広島の病院で内科勤務した後、2009年〜海外転出し、アメリカで予防医学を学ぶ。
2013年〜「DNA Diet and Lifestyle遺伝子に沿った食事と生活」という、オンライン健康プログラムにより自然治癒力を最大限に引き延ばす、老化と病気の予防と治療のための健康指導を行っている。

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