睡眠障害にはアルツハイマーを招く恐れが…睡眠の質に潜む疾患リスク

睡眠障害にはアルツハイマーを招く恐れが…睡眠の質に潜む疾患リスク

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良質な睡眠は健康維持のために大切と言われていますが、脳にも影響を与えることをご存知でしたでしょうか?

アメリカの最新研究で、睡眠障害はアルツハイマーを引き起こす可能性があることが発表されました。(参考)

今回は医師に最新研究の内容と、睡眠障害のタイプ別に疾患リスクを解説していただきました。
アメリカの最新研究

研究内容
2017年7月アメリカの最新研究で、親がアルツハイマー病だが、自身には認知症がない平均62歳の被検者101人について、睡眠障害の有無と彼らの脳脊髄液中にあるアルツハイマー病に関係が深い物質濃度との関係を調べました。(※)

研究結果
睡眠に問題を抱えているほど、アルツハイマー病で増加する物質が多くなっていることが分かりました。

アルツハイマー病ではタウタンパクと呼ばれる物質や、アミロイドベータと呼ばれる物質が脳内に溜まると言われており、それが溶けだして脳の周りの液(脳脊髄液)に漂っています。

脳脊髄液にこれらの物質が多ければ、脳内にも多い、つまりアルツハイマー病になりやすいと考えられるのです。

■ 睡眠と脳の関係
脳は良質な睡眠を取っている間に、老廃物や有害物質を除去すると言われています。

しかし、睡眠に問題があると、脳内にあるべきではない物質が溜まり、アルツハイマー病になりやすくなる可能性があります。
睡眠障害のタイプ別疾患リスク

不眠症、睡眠不足の場合
■ 前立腺がんや乳がん
睡眠不足だったり、シフト勤務のために睡眠時間がばらばらだと、前立腺がんや乳がんになりやすいと言われています。

体内時計の乱れによりメラトニンという眠気を生み出すホルモンが乱れるのですが、メラトニンには発がんを抑える作用もあるのです。

■ 心筋梗塞・脳卒中
睡眠不足は動脈硬化を悪化させ、心筋梗塞・脳卒中などにもなりやすくなります。肥満や免疫力低下にもつながります。

中途覚醒をしてしまう場合
■ うつ病
一旦眠っても早朝に目が覚めてしまうという症状はうつ病で現れることがあります。

高齢者になると特に病気でなくても早朝に目が覚めてしまいます。体内時計の異常によって起こると言われています。

過剰睡眠の場合
夜眠っているにもかかわらず日中に眠気が強く、活動ができない状態です。単なる体質ということもありますが、程度が強いと病名がつきます。

■ ナルコレプシー
有名なのはナルコレプシーです。日中に崩れ落ちるほどの眠気が生じ、笑ったり怒ったりと感情が強く動くと、体の力が抜けてしまう発作が起こります。

眠りかけのときに金縛りにあったり、生々しい夢を見ることもあります。

■ 特発性過眠症や反復性過眠症
脳内で覚醒状態を保つための機能に異常があったり、夜間に眠っているようで眠れていないということが原因とされています。


脳に良い睡眠の取り方

目から入る光は、脳の松果体や視床下部に信号を送り、睡眠・覚醒のリズムを整え、体内時計を正常化しています。

朝は日光を浴び、寝る前にはブルーライトを発するパソコンやスマホを見ないようにしましょう。

湿度や温度を快適に保ち、照明はできる限り真っ暗にしましょう。
あなたの睡眠障害度チェック

□ 朝になっても疲れが取れておらず、眠った気がしない

□ いびき・寝ている間に息が止まる・歯ぎしり・寝言を家族に指摘される

□ 日中眠くてたまらない。居眠りをしてしまう

□ 寝る前にパソコン・スマホ・ゲーム画面をよく見る

□ 寝る3時間以内に食事をする
最後に医師から一言

睡眠の質は脳波や睡眠中の体の動きを録画することで評価はできますが、一般的な検査ではなく、個人の感覚で評価されることが多いです。

今後、様々な疾患と睡眠の質について研究が進んでいく可能性が高いです。良質の睡眠を取ることで様々な病気を予防できる可能性があります。

(監修:Doctors Me 医師)

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