扇風機をつけたまま寝ると“死ぬ”は本当?医師が教える4つのリスク

扇風機をつけたまま寝ると“死ぬ”は本当?医師が教える4つのリスク

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皆さんも一度は、扇風機をつけっぱなしで寝ると「死ぬ」「危険」というような、噂を聞いたことがあるのではないでしょうか?

しかし実際のところ、扇風機の風を浴び続けると、体にどのような悪影響を及ぼすのか、きちんと説明できる人は少ないはずです。

今回は扇風機をつけっぱなしで寝るリスクと効果的な使用方法を、医師の松本先生に説明をしていただきました。
扇風機をつけっぱなしで寝ると「死ぬ」は本当?

扇風機の風を直接浴び続けていると体温が奪われます。冷房でも直接風に当たり続けると同じなのですが、あまりに体温が下がると、自律神経の異常を来します。

自律神経は意識しない体の動き(心臓を動かす、消化をするなど)全てに関わっていますので、危険なのです。

しかし、扇風機の風だけで死亡に至るかどうかは、病理解剖がされていない場合がほとんどなので何とも言えません。

大人の場合、泥酔している場合に、扇風機をかけたまま死亡する件がありますが、アルコールの利尿作用による心筋梗塞や脳梗塞の誘発や不整脈の誘発作用もあるので、扇風機が第一原因かどうかはわかりません。
扇風機をつけっぱなしで寝ると懸念されるリスク

寝冷え
眠ると体全体の熱産生が減ります。血液の流れも変わり、皮膚への血液が増え、体全体としては冷えやすく体温が落ちます。

消化管への血液量が減り、 消化機能が低下し、下痢・腹痛・消化不良などが起きやすくなります。

冷たいものを食べたり飲んだりしたときにお腹が痛くなるのと同じです。

呼吸器疾患
風を浴びながら口を開けて寝ていた場合、喉がいつもより乾き、気道の免疫力が低下して風邪などを引きやすくなります。

低体温症
健康な人が普通に眠った場合、寒ければ目が覚めますので低体温症になることはないですが、健康でも泥酔している場合や、脳機能がかなり低下している、こうした正常の反応ができず、低体温症になる可能性があります。

その際は凍死と同じような状況にもなり得ます。

自律神経不全の症状
心臓、消化能力、呼吸機能力など体全体の機能が低下します。
睡眠中に扇風機を効果的に使用する方法
首振り機能
風に直接当たり続けないことが大切ですので、首振りにしてゆっくり周囲の空気を動かし、皮膚表面の同じ場所に風が当たり続けないようにしましょう。

タイマー機能
特に寝ているときは体温の調節が難しくなります。自動的に切れるようにしておくのも有用でしょう。

冷房と同時使用
冷房の冷たい空気が自分のいる場所に届くとは限りません。

しかし、冷房の温度を27〜28度と高めにして、扇風機で空気を循環させると、冷たい空気が冷やしたい場所に届けることができます。

また、わずかな風で体感温度も下がります。

遠くに設置

風の直撃を避けましょう。
夏場に冷房をつけないリスクとは?

冷房の風も同じように体を直撃する場合は、扇風機の風の直撃と同じような問題を引き起こす可能性があります。

しかし、風を天井にむけてゆっくりと循環させれば、こうした危険は避けることができます。

また、過度に暑さを我慢することは美徳かもしれませんが、昨今の暑さや湿気が多い日本では熱中症の危険があります。

年配の方は脱水に気がつかない、子どもは脱水が重篤になりやすいという意味で特に注意が必要です。

最後に医師から一言

昔は夏でも冷房も扇風機もなく過ごせていた訳ですが、都市化や、住宅構造の変化、地球環境の変化で、「夕涼み」などと呑気なことを言っておられませんね。

冷房も扇風機も上手に利用して夏ばてせずに、お過ごし下さい。
【監修:医師 松本 明子】
プロフィール)
1968年生まれ、鳥取大学医学部卒業。広島の病院で内科勤務した後、2009年〜海外転出し、アメリカで予防医学を学ぶ。
2013年〜「DNA Diet and Lifestyle遺伝子に沿った食事と生活」という、オンライン健康プログラムにより自然治癒力を最大限に引き延ばす、老化と病気の予防と治療のための健康指導を行っている。