新たなハラスメント“フォトハラ”と“SNS依存症”に潜む危険性

新たなハラスメント“フォトハラ”と“SNS依存症”に潜む危険性

新たなハラスメント“フォトハラ”と“SNS依存症”に潜む危険性の画像

10代〜30代を中心に、スマートフォンや携帯が手放せないといった生活を送っている人は多いと思いますが、近年、SNSの普及により「フォトハラ」と呼ばれる新たなハラスメントが問題になっており、マナーの悪さが露呈しているようです。


また、SNSへの依存度も高くなり、心身ともにバランスを崩すことも懸念されています。


今回は、フォトハラとSNS依存症について、原因やリスク、SNS依存度が分かるチェックリストなどを、精神科医でもあられる井上先生に詳しく解説をしていただきました。






フォトハラとは



「フォトハラスメント」の略称で、近年は非常に問題になっているハラスメントの1つです。


具体的には、スマホや携帯で勝手に写真を撮ったり、半ば強制的に写真に写るように指示し、その後SNSなどに無断で写真を掲載して肖像権やプライバシー権を侵害する行為です。




フォトハラによるリスク

肖像権の侵害



相手が明らかに嫌がっているのに、強制的に無断でカメラで撮影すること自体が肖像権の侵害になりえます。


ただ、全てにおいてそのような訳ではなく、撮影される場所や目的において、仕方がないと一般的に理解ができる場合のみ許されている状態です。


プライバシー権の侵害



個人が特定できる写真を無断でSNSなどにアップするとプライバシー権の侵害になりえます。


たとえ許可を得たとしても、SNSなどにアップする際は公開範囲を適切に設定して、不特定多数の方がアクセスできないようにマナーを守りましょう。


SNSは簡単であるがゆえに、トラブルの原因になりえますので、十分に注意して利用してください。




SNS依存症になってしまう原因




SNS依存症とは、SNSで自分の近況をアップしたり、周囲の動向を逐一チェックをしなくてはならない状態で、スマホや携帯が手放せない状態です。


このSNSに依存する人は、「他者とつながっている感覚」に依存しています。この感覚がなくなってくると、自分だけ取り残されているんじゃないか、見捨てられるのではないかと不安になり、すぐにスマホを取り出してSNSをチェックするといった負の連鎖が起きるのです。




SNS依存症の心理

男性



男性は自分の力で何かを動かしたり支配するものに依存することが多いので、ゲームなどがSNS依存症の入り口であることも多いのではないかと考えられます。


女性



女性は他者との関係に依存していくことが多いので、すぐにスマホが手放せなくなり、直接SNS依存症になりやすいです。




SNS依存による心身への悪影響



肉体面
SNS依存に陥ると睡眠時間を削ってまで長時間利用するので、その結果、運動不足、腰痛、肩こりなどの症状が現れます。


精神面
すぐにイライラするようになったり、激しい落ち込みに襲われることもあります。


生活面
昼夜逆転したり実社会への興味喪失など様々な障壁が現れます。また、経済面や対人関係などに様々な問題が起こる可能性もあります。




SNS依存度チェック



SNS依存度が分かるためには、まず自分自身がインターネット依存症になっていないか確認してみましょう。


以下の8項目中5項目以上が当てはまれば「病的な使用」と判定していますので注意が必要です。


□ インターネットに夢中になっていると感じている


□ 満足を得るためにインターネットを使う時間を長くしていかなければならないと感じる


□ インターネットの使用時間を減らしたり、やめようとしたが、上手くいかなかったことが度々あった


□ インターネットの使用をやめようとした時に、落ち込みやイライラを感じる


□ 意図したより長時間のオンラインの状態でいる


□ インターネットの為に、大切な人間関係、学校、仕事のことを危うくしたことがあった


□ インターネットに熱中し過ぎていることを周囲にばれないように、嘘をついたりしたことがある


□ 嫌な気持ちや不安落ち込みから逃げるためにインターネットを使う




SNS依存症の克服法



SNS依存症はストレスと非常に密接な関係になっています。


人間はストレスを受けたときにどのように反応するかといった「ストレスコーピング」といった仕組みが備わっています。このストレスコーピングとして、SNSを活用している人もいれば、料理や睡眠や趣味などを行ている人がいます。


ストレスコーピングを、正しくリスクの少ないしっかり身につけるには、たくさんの行動の種類がないといけません。普段から色々なところに足を運び、色々な事を経験することが依存症の予防や克服法になります。




最後に井上先生から一言



SNS依存症になると、日常生活でも様々な障害をもらたします。まずはチェックリストを用いて、自分が依存している状態でないか確認してください。


もし、依存が分かれば適切な医療機関にかかるだけでなく、行動の種類やパターンを増やして、質の良いストレスコーピングを身につけられるよう心掛けて下さい。
【監修:医師 井上 智介】
プロフィール)
島根大学を卒業後、様々な病院で内科・外科・救急・皮膚科など、多岐の分野にわたるプライマリケアを学び臨床研修を修了する。
平成26年からは精神科を中心とした病院にて様々な患者さんと向き合い、その傍らで一部上場企業の産業医としても勤務している。

関連記事(外部サイト)