新製品、新サービスが続々登場!VRブームは本物か?

新製品、新サービスが続々登場!VRブームは本物か?

@DIME アットダイム

「東京ゲームショウ2016」が幕張メッセで開催された。今年はHTCのVIVEやPSVRなど、VR関連が活性化しているため、何か変化があるのでは?ということで、このイベントに注目していた人も多いのではないだろうか?

現地について気がついたのだが、今年の会場は例年に比べ非常に広い。今回、使われている会場9〜11エリアは通常、会場としては使われないエリアで、メインエリアとやや離れており、出入り口から一度出て、移動しなければならない。なお、このエリアではVR関連やインディーズ、そして、メーカーのグッズなどが主に販売されていた。


今年で20周年となった東京ゲームショウ。

■衰えない恐怖「バイオハザード」

さて、メイン会場に入ってまず眼に入ったのがカプコンのブースだ。さすがにいい場所を押さえていると言える。怪しい雰囲気の建物の大仕掛けな展示になっているのが「バイオハザード7 レジデントイービル」だ。体験プレイの行列ができていた。ちなみに発売は現時点では来年1月26日予定だという。4K/HDRに対応し、先日、発表された『PlayStation 4 Pro』であればより美しい映像でプレイすることができるだろう。ちなみに会場ではバイオハザードTシャツなども販売していた。こうしたキャラクターグッズもゲーム業界の大きな収入源なのだ。


強力にプッシュされていたバイオハザード。

■強力なPlayStation勢力

そして、目立つのはやはりプレイステーションブースだ。大スクリーンでは『ファイナルファンタジーXV』など新作のPVやVitaの新色のPVが流れて人目を集めている。


多くの人が集まっていたプレイステーションブース。

そして、『Newみんなのゴルフ』、『ペルソナ5』などこれから発売される新作ゲームの試遊台もあり、人気を集めていた。また、奥ではPSVRのゲームの試遊も行なわれ、スティック型のコントローラはもちろん、銃型のコントローラも使われていた。

 
発売前のゲームが試遊できるので大人気。

ソニー(正確にはソニーモバイルだが)は同社のAndroidスマートフォンの「エクスペリア」ブースも出展していた。


エクスペリアブースまである。

そして、プレイステーションブース以外にも、スクウェアエニックスなど、プレステのゲームを作っているそれぞれのメーカーのブースがある。試遊ができるブースが多いが、ビジネスデーにもかかわらず数十分待ちから1時間待ちなどになっていた。会場にはコスプレイヤーも多い。

全体に目についたのが3Dではなく、2次元系のアニメ絵のゲーム達だ。これらのゲームはやはりVRゲームの波が押し寄せてきても、「不動」という感じで、人々の人気を集めているように見えた。


高い人気を持つラブライブ!

■向上した飲食環境

今回は訪れた人々の快適性を高めるためか、飲食のための広い空間も用意されている。この空間はかなり広く、普段はサッカーの試合にでも使えそうな屋内スタジアムだ。フロアの部分にさまざまな売店がならび、食事は観客席でするようになっている。

「名古屋めし」、「台湾やきそば」、「カレー」、「たこやき」などバリエーションが広く販売されているので、自分好みのものを見つけられる。幕張メッセの食堂は空間が限られているので、東京ゲームショーのように多くの人が訪れるイベントでは、このようなスペースを作ることは重要だろう。

■20周年記念イベント

今回の東京ゲームショウは20周年だということで、今までの日本ゲーム大賞でゲームショウを振り返る展示もあった。20年前の1996年の日本ゲーム大賞はセガサターンの『サクラ大戦』だったということで、このゲームを思い出し、もう20年経ったかと感慨深い。


20年前大賞受賞の懐かしいゲームも展示。

例の9〜11会場に行ってみると、各社のキャラクターグッズが盛大に販売されていた。会場の一番端ではエナジードリンクの「Monster」が一人一本配られていた。たしかに、メイン会場をみて、ここまでたどりついたころには疲れ切っているので、エナジードリンクはありがたい。


バイオハザードのTシャツも販売されていた。


エナジードリンクMonsterが無料で配られていた。

ここではHTCのVRゴーグル『VIVE』の展示があり、いくつものゲームが試遊できるようになっていた。VIVEは使用中に移動して、それをゲーム内に反映することができるので、試遊空間は広々して、動きやすくなっていた。


VIVEの試遊は広いスペースをとっている。

「VIVE」はバンダイナムコゲームスのVR ZONEなどアミューズメント施設でも採用されている。今回はそのVR ZONEのゲーム『脱出病連Ω』が遊べるスペシャルブースもあり、プレイする女性の悲鳴があがっていた。


VR ZONEのゲームが出展され、遊べるようになっていた。

また、FOVEの『FOVE 0』など新しいVRゴーグルも出展されており、注目を集めていた。このFOVEは視線追跡で操作するというデバイスで、クラウドファンディングから生まれたデバイスだ。

 
視線で操作するVRゴーグル『FOVE』。

電通サイエンスジャムが脳波を検知し、その状態に応じてストレスを和らげる万華鏡映像を見せてくれる「脳波VR」というVRゴーグルを試験的に出展していたのも面白かった。


VRでリラックスできる電波VR。

■今後のゲームトレンドは?

プレステ関連のゲームでは『ファイナルファンタジーXV』も発売後、VR対応プログラムを追加で出すというほど、ゲーム業界のVRに対する姿勢はアグレッシブになってきてはいる。しかし、それはやはりメジャータイトルやVRに向いたタイトルに限られ、プレステのゲーム全体がVRに向いているというわけでもないと感じた。

当分は今まで通りディスプレイをターゲットにし続けるゲームが半分以上になるのではないだろうか?というのが、今回のゲームショウを見ての個人的な印象だ。ソフトメーカーが面白いVRゲーム開発のためのノウハウを貯めるにも時間がかかることだろう。

HTCの『VIVE』を使ったアミューズメント施設はまだまだ増える可能性があるだろう。様々なコントローラと組み合わせれば、VR可能性はまだまだ広がりそうだ。VR ZONEなどを見ていると、現時点ではVRはアミューズメント施設でのほうがその性能を存分に発揮している感がある。

個人的にはVRはホラー的なコンテンツで威力を発揮すると思っている(『VIVE』が『脱出病連Ω』を出展しているのも頷ける)のでプレステの『バイオハザード』などは面白いタイトルになりそうだし、これがヒットすれば、ほかからも面白いVRのホラーコンテンツが出てくるかも知れない。

■関連リンク

「東京ゲームショー」公式サイト
http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2016/

「FOVE」商品サイト
http://www.getfove.com/jp/

文/一条真人

ITジャーナリスト。雑誌「ハッカー」編集長、「PCプラスONE」編集長などを経て現在にいたる。著書50冊以上で、近著は「はじめてのChromeBook」(インプレスR&D)。IchijoMasahto。本名:OSAMU SAKATA。

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