聴覚障害者の耳として活躍する「聴導犬」とは

聴覚障害者の耳として活躍する「聴導犬」とは

@DIME アットダイム

■連載/ペットゥモロー通信

人を助ける聴導犬の働きぶりとは?

聴導犬とは、聴覚障害者に毎日を安全で快適に過ごしてもらうため、オーナーである聴覚障害者の耳となり様々な生活音を聞き分け、それを知らせることを目的とした補助犬です。

聴導犬には扱いやすい小型犬が多く、電車の中などでは抱き上げることも可能です。しかし、聴導犬という認知度の低さと、聴覚障害者は健常者と見分けがつかないため、小型犬である聴導犬が通常のペットだと誤解され、レストランや公共施設へ入れないケースが多く報告されています。

もちろん聴導犬になるためにはしっかりとした訓練が必要で、電車やレストランなどどこへ連れて行っても落ち着いてオーナーと一緒に行動できるよう、1年かけて様々な経験を積みます。

聴導犬候補となる犬は、盲導犬と同じように適正のある犬同士から繁殖させ、1歳まではパピーファミリーと呼ばれる一般家庭に預けられ愛情をたっぷり受けながら社会性を学び、協会へ戻って訓練をスタートさせるのです。

また、日本補助犬協会は動物愛護センターや保護施設から聴導犬の素質のある犬を積極的に引き取り聴導犬へと育てていく取り組みをしています。

聴導犬は10年前後で引退となり、オーナーは協会へ返却するか、引退犬を引き取るか選択することが出来ますが、何年もの間生活を共にしてきて、自分を助けてくれた大切な愛犬と離れて暮らすことはなかなか出来ず、家族の一員として迎え入れるオーナーが多いそうです。

2016年4月現在、日本で登録されている聴導犬は64頭しかおらず、まだまだ必要な人全員の助けになれていないのが現状です。

街で聴導犬を見かけたら、近寄らずそっと見守ってあげましょう。彼らは、街中を散歩しているのではなく、オーナーの安全を必死で守っているのですから。

文/大原絵理香(ペットゥモロー編集部)

 

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