人口比率で美容室が多い県1位は、美人で有名なあの県

美容院、人口約10万人当たりの登録件数1位は秋田県 都市部の登録件数は少ない傾向

記事まとめ

  • 美容院の登録件数は、この10年で17万4982件から15万3014件とゆるやかに減少している
  • 人口約10万人当たりの登録件数でみると、1位は秋田県、2位は鳥取県、3位は山形県
  • 秋田県が1位の背景には、伝説の美容師である中村芳子さんの存在が大きいという

人口比率で美容室が多い県1位は、美人で有名なあの県

人口比率で美容室が多い県1位は、美人で有名なあの県

@DIME アットダイム

NTTタウンページは、タウンページデータベース(職業別電話帳データ)を活用してさまざまなマーケティング情報を提供しており、自社が運営するタウンページデータベース紹介サイトで毎月、独自の都道府県ランキングを発表している。今回、第60弾のテーマとして、「美容院」に関するランキングを発表した。

「キレイになるため」「身だしなみを整えるため」「髪の手入れをするため」「リラックスするため」など、美容院に行く目的は様々。共通するのは、「美容院に行くことで、気分が癒されること」だろうか。また、美容院を選ぶポイントは、スタイリング技術の良さとともに「価格が手頃」、「担当者との相性」、「お店の雰囲気」など、これも多岐にわたる。

■あの県に美人が多い理由

美容院の登録件数は、この10年で17万4982件から15万3014件とゆるやかに減少している。

<図1>業種分類「美容院」の登録件数推移(2007年〜2016年)

人口約10万人当たりの登録件数でみると、1位は秋田県(207.14件)、2位は鳥取県(199.30件)、3位は山形県(198.32件)。以降、高知県、島根県、福井県と地方が続く。実は、この10年のトップ10の顔ぶれは、ほとんど変化がない。同時に、登録件数が少ないのは神奈川県、埼玉県、東京都、大阪府など都市部となっており、こちらの顔ぶれも変わっていない。地方に美容院が多いのは、技術を持った女性が自宅を改築して小規模の店舗を経営するケースが多いからと見られる。地域密着型になるので、固定客が多いというメリットがある。逆に、都市部では広めの店舗に複数のスタッフを置くなど大型経営の店が望まれるため、必然的に店舗数は少なくなってしまうようだ。

<図2>業種分類「美容院」の登録件数による偏差値の都道府県ランキング(2016年)

1位の秋田県には、美容院が多いことが納得できるエピソードがある。それは、美容業界で先駆的な役割を果たした伝説の美容師、中村芳子さん(平成17年に105歳で死去)の存在。大正15年に秋田市内で美容院を開業後、国産電気パーマ機第1号を取り入れたり、新しい髪型と洋服を着こなしたモデルを登場させてファッションショーを開くなど、まさに先進的なプロデュースを行なった。また、弟子を育てるのにも熱心で、その数は100人を越え、多くの人が独立して店を構えた。その影響もあり、3位の山形県を始め、東北地方には美容院が多い。シャンプーをしてもらうためだけに行く、週に1度は美容院で手入れしてもらうなど、日常生活に美容院が定着している様子がうかがえる。秋田県の1位は、秋田美人の存在を数字で裏付ける結果となった。

2位の鳥取県の女性就業率は6位(平成22年国勢調査)。保育園待機児童の少なさは1位で、県内の協賛店の強力を受け、妊娠中から子どもが18歳になるまで割引や特典が受けられる子育て支援があるなど、女性が暮らしやすい県である。ボランティア活動の行動率が4位など活動的な面も見られ、収入があってフットワークが軽いことを考えると、美容にも熱心になるのは当然だといえる。

■美容院の未来は

店舗は減少傾向にあるものの、美容師国家試験合格者数の推移を見ると、従業美容師数と免許登録者数累計は増加している。人口減少なども考えあわせると過当競争気味で、美容院は生き残りをかけてさまざまな工夫を凝らし始めている。そのひとつが男性専用美容院。これまでは男性は理容室へ、女性は美容院へと住み分けがあったが、今や男性でも美容院に行くことに抵抗がなくなってきている。一般に、カット、パーマ、カラーなど複数のメニューを同時に行なう女性より男性の方が、単価が安いと思われがちだが、一度気に入るとお店を変えない、行きつけのお店に何度も通う男性に比べて、女性はクーポンや口コミで新しい美容院に行くことに抵抗がないため、美容院を渡り歩く傾向にある。年間のトータルでみると、短時間で回転率が上がるうえに何度も利用してくれる男性の固定客をつかむことで、経営が安定するそうである。

<図3>「理容師と美容師の推移」

海外からの旅行客も、最近は興味・関心が「モノ」から「コト」へと変化している。日本人特有の細やかさや美意識は海外からも評価が高く、そこに技術が加わることで、美容院でのサービスは「日本で体験したいコト」のひとつになっている。これからの美容院は男性客や外国人など新たな顧客を取り入れながら、また、新たなメニューを加えながら進化しつづける模様。時代の先端を走る業界だけに、どんなサービスが生まれるかが楽しみである。

文/編集部

 

 

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