なぜ、電力会社を変更する家庭は少ないのか?

なぜ、電力会社を変更する家庭は少ないのか?

@DIME アットダイム

今年の4月1日から各家庭が電気の購入先を自由に選べる「電力小売自由化」がスタートして、約半年が経過。開始以降、多くの事業者が参入し、市場競争が活発化している。凸版印刷が運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は、「Shufoo!」を利用する全国の既婚女性4万6109名を対象に、電力自由化および電気料金に関する意識調査を実施した。

まず電力自由化に関する意識調査にあたって、「Shufoo!」ユーザーに電力自由化について知っているか聞いた。その結果、主婦の97%が「内容を知っている」、また「聞いたことがある」と回答し、ほぼ全員が認知していることがわかった。これは2016年1月に実施した前回の電力自由化に関する意識調査の結果(85%)より12ポイントも増えており、実際に電力自由化が開始してから確実に認知が広まったようだ。

次に電力会社を変更したかどうかを聞いたところ、実際に変更したのはたったの6%の家庭のみであることが明らかになった。ほとんどの家庭(92%)が電力会社を変更しておらず、電力会社の乗り換えは進んでいないのが実態のようだ。変更していない理由としては「各社プラン・サービスの比較が面倒」が28%と最も多く、次いで「必要性を感じない」(25%)と続き、電力会社の見直し自体を行なわない家庭が多いことがわかった。「その他」の理由としては、「入居している集合住宅が一括契約している」という回答も多く、住居形態によって変更できない場合もあることが見受けられる。また今後の変更についても「しばらくは検討するつもりがない」という回答が82%と圧倒的多数で、主婦は電力会社の見直しにはまだ消極的もしくは無関心であることが推測される。

一方で、電力会社を変更した主婦に、電力会社を選ぶ決め手を聞いたところ、1位が「電気料金が安い」(48%)、2位が「セット割引がある」(33%)と回答し、家計の節約に直結するかどうかが決め手となっていることが判明した。また「ポイントがたまる」(17%)などの金銭的な付加価値が受けられるかどうかも、重視していることがうかがえる。変更した電力会社は、「通信会社」(39%)、「ガス会社」(26%)、「エネルギー会社」(11%)などの生活に密着したインフラ企業が多く、やはり安心感を求めていると推測される。また自由回答では、通信会社は「ポイントが貯められる」、ガス会社は「ガス料金とのセット割引が受けられる」など、安心感以外のお得も享受できることが重要であると考えられる。

さらに電力会社を変更した主婦のうち約3割の主婦が、電気代が「安くなったと実感」していることがわかった。しかしながら「わからない」(49%)、「変わらない」(21%)の回答が大半を占め、まだ節約はできていないと感じているようだ。また電気代が「安くなったと実感している」主婦に、昨年同月と比較し、月額の電気料金がどれくらい安くなったかを聞いたところ、「500〜1000円未満」(32%)が最多で、次いで「1000〜1500円未満」(17%)と続き、年間約1万2000円前後の節約になることが判明した。

最後に、2017年4月に開始する『ガス小売自由化』について知っているか聞いたところ、主婦の約3割が「内容を知っている」、また「聞いたことがある」と回答した。また認知している主婦のうち35%が、ガス会社を「料金が安くなるのであれば乗り換えたい」という意向があることも明らかになった。『ガス小売自由化』の認知は全体の3分の1しかなく、さらに乗り換えの意向があるのも全体のわずか11%にとどまった。

今回の調査では、電力会社の変更は、安心感があった上で家計の節約に繋がるお得があるかが決め手であることが判明した。全体的に電気やガスなどの生活に必要不可欠なインフラにおいては、まずはお得より堅実性を重視し、その上でお得であれば変更を検討する傾向があると見受けられる。

【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:「シュフーポイント」会員(10代から60代までの女性)
サンプル数:4万6109
調査期間:2016年7月27日から31日まで
調査方法:インターネットリサーチ

文/編集部

 

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