やめられない人はアレが不足している!内臓脂肪を落とすには糖質の引き算を

やめられない人はアレが不足している!内臓脂肪を落とすには糖質の引き算を

@DIME アットダイム

秋冬が深まれば、いよいよクリスマスや忘年会、年末年始と、美味しいごちそうが目白押しの行事が続く。いつもこの時期になると、内臓脂肪が気になるという人も多いのではないだろうか。内臓脂肪の蓄積を予防し、すでにある内臓脂肪を落とすためには、果たしてどんな食生活が求められるのか? 医師に聞いた。

■内臓脂肪はどうやって蓄積する?

内臓脂肪がたまる原因は、簡単に想像できるように、運動不足と食べ過ぎによるものだ。

そこで、医師の水野雅登先生に、内臓脂肪が蓄積するメカニズムを教えてもらった。

「肥満ホルモンであるインスリンが、内臓脂肪を蓄積させます。インスリンが出ている間に食べたものは、すべて内臓脂肪になると考えると分かりやすいと思います。

糖質を摂ってインスリンが出ている状態では、糖質だけでなく脂質もたんぱく質もすべて内臓脂肪となってしまいます。これを防ぐためには、いかにインスリンを出さないか、が大切です。つまり、糖質を摂らないようにして、インスリンを出さないようにする、ということが大切です」

■内臓脂肪を落とすために何かを「プラス」するのは意味がない?

内臓脂肪は糖質が大敵だった。そこで、水野先生に、内臓脂肪を落とすための食べ物や飲み物を聞いたところ、次のような答えが返ってきた。

「内臓脂肪を効果的に落とすには、『何かを食べる・飲む』という足し算ではなく、『何を食べないか』という引き算のほうが重要と考えています。

糖質を摂っているという前提がある限り、内臓脂肪を落とすには激しい運動しかありません。

よく、カルニチンやカプサイシンなどの代謝を上げるものがいいと言われますが、多少の効果はありそうなものの、糖質の太る効果には負けてしまいます」

■内臓脂肪を落とすための「引き算」の食事とは?

内臓脂肪への対策を食事から行おうとした場合、「足し算」より「引き算」が重要になる。

では、「引き算」とは具体的にどのようなことなのだろうか? 水野先生はこう言う。

「引き算は、糖質だけで良い場合が多いです。ただ、たんぱく質も過剰摂取で太ります。肉を一回で500〜600gくらいペロっと食べられる人の場合は、たんぱく質過剰で痩せられないというパターンが見受けられます」

■糖質がやめられない原因は「鉄不足」にもあった!?

糖質について、水野先生は気になることを言っていた。

「女性の場合は、引き算だけでなく、足し算の必要が多いです。例えば、日本人女性はほとんどが鉄不足です。鉄を補ってあげましょう。鉄不足があると糖質がやめられないのです」

糖質を引き算するのが苦しいと感じる人は、ひょっとすると「鉄不足」が原因かもしれない。では、なぜ鉄不足で糖質がやめられなくなるのだろうか?

「人間が活動するのに必要な栄養素は、糖質、たんぱく質、脂質の3つです。これらの栄養を効率的にエネルギーに変えるためには、細胞の中にあるミトコンドリアで、クエン酸回路=TCAサイクルによって代謝されます。しかし、このTCAサイクルにはさまざまな酵素が必要です。そのうち、鉄はとても重要な役割を果たしています。よって、鉄が不足するとTCAサイクルがうまく働かず、非常にエネルギー不足になってしまいます。

そして、TCAサイクルが使えなくなると、今度は身体が「解糖系」という、糖からエネルギーを生み出す方法に切り替えます。すると、糖しか使えないので、「糖質」、つまり甘いものや炭水化物が欲しくなるのです」

解糖系の回路でエネルギーを生み出そうとしている限り、糖はやめられないという。

つまり、鉄を補って、TCAサイクルをしっかりと動かすことで、解糖系に頼らずに済むというわけだ。そのうち、糖質への渇望も減ってくるだろう。もし内臓脂肪を落とすために、糖質制限をしているという人は、ぜひ鉄不足を疑ってみよう。

内臓脂肪をためず、効率的に落としていくためには、糖質やたんぱく質の引き算が欠かせない。ちょっとしんどいという人は、鉄不足かもしれない。少し鉄を足してみよう。

(監修・取材協力)
水野 雅登(みずの まさと)先生
1977年愛知県生まれ。1997年杏林大学医学部医学科入学。卒業後、同院高齢医学科に所属。東京警察病院を経て、2006年より友愛病院に勤務し、2007年より副院長就任。2015年より講演活動を開始。講演会の様子をYouTubeにアップしている。両親とも糖尿病家系で、精力的に糖尿病治療に取り組む。100単位に及ぶインスリン注射も不要となった実績を持ち、関東一円から外来患者が訪れている。
http://www.mizuno.tokyo/

取材・文/石原亜香利

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