肩こり、腰痛にお悩みの方、必読!市販の外用鎮痛消炎薬の上手な使い方

肩こり、腰痛にお悩みの方、必読!市販の外用鎮痛消炎薬の上手な使い方

@DIME アットダイム

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

◆肩こり、腰痛の対処法として取り入れやすい外用鎮痛消炎薬

 全国の30、40代を対象にしたインターネット調査では、この1年間で経験した体の痛みのTOP3は「肩こり」「頭痛」「腰痛」。男性では「肩こり」(42.9%)「腰痛」(42.2%)、女性では肩こりを経験した人は66.5%に上り、2人に1人は肩こり、腰痛に悩んでいるという結果が出た。

 忙しい現役世代ということもあり、肩こり、腰痛ともに対処法としては「お風呂やシャワーで体を温める」「ストレッチやヨガ、体操をする」など、日常生活の中でできることを取り入れている人が多い。また、入手のしやすさから「市販の外用薬(貼付薬)を使う」という人は、肩こり経験者で3位、腰痛経験者で4位に挙がった。その一方、男性の3割近くが「特に対処していない」と回答し、症状を放置している人もいるのが現状だ。

 OTC 医薬品と呼ばれる、薬局やドラッグストアなどで販売されている一般用医薬品市場のうち、外用鎮痛消炎薬は約670億で6番目に大きな市場となっている。中でもスイッチOTC薬は、医療薬でのみ使用が認められている成分のうち、使用実績があり比較的副作用が少なく安全性の高い成分を市販薬にも配合したもので、「ロキソニンS」ブランドは一般にも広く知られている。

 スイッチOTC外用鎮痛消炎薬として7年ぶりに登場したのが8月に新発売された「ロキソニンS外用薬シリーズ」。

「国民医療費が40兆円を超える中、セルフメディケーションの推進の政策が進められている。その一環として2017年の1月からセルフメディケーション税制が施行される。医療費控除で特定のOTC医薬品を定額以上購入した世帯に対して所得税の減税をするもので、その中心となるのがスイッチOTC医薬品。ロキソニンSシリーズの主成分(ロキソプロフェンナトリウム水和物)も税制の対象になる」(第一三共ヘルスケア 代表取締役社長 西井 良樹氏)

「ロキソニンS外用薬シリーズ」の新発売に伴い、プレス向けのセミナーが開催され、「日常における肩こり・腰痛の付き合い方〜セルフチェックから始めるセルフメディケーション〜」と題して、昭和大学医学部 客員教授の筒井 廣明氏の講演が行われた。

◆肩こり、腰痛の原因とは?

 人間の体は内臓以外、基本的に左右対称。自然に立ったとき床に対して垂直なライン上に、耳の穴、肩の中央、くるぶしを結んだ線が一直線上に並び、脊柱が緩やかなS字カーブになっている状態が正しい姿勢。正しい姿勢を支えているのが筋肉で、筋肉によって骨の構造を支え左右を対象に動かしている。とくに肩関節は肩甲骨が筋肉の海に浮いていると言われ、肩甲骨が土台となり腕の動きに自由に肩甲骨が対応していることで手が自在に使える。

 前かがみや反らしすぎなど悪い姿勢を続けると、一部の筋肉に負荷がかかり肩こりが起こる。肩こりが起こると肩甲骨の動きに影響が出て、動きの悪いところや無理がかかるところが生じる。筋肉が上手に収縮してくれない状態が続くと、筋肉が動かしやすい方に収縮し続けてしまい、筋肉が固くなる。固くなると老廃物などがたまり機能が落ちるのでこりや痛みの悪循環が生じる。

 筋肉が固くなるとこりや痛みが発生し、この状態が続くことで肩関節に負担がかかり、五十肩や腱板断裂などの引き金になる可能性も。また、病気が原因で肩こりや腰痛が自覚症状として出てくることもある。薬で対処しても改善されないときは他の病気が隠されていることがあるので病院で受診する。

 こりや痛みは原因が特定できない場合も多い。実際に僧帽筋が固くなくても肩こりと認識する方もいる。こういう場合は心理的な因子が関わっている可能性が高いので、ストレスを減らすアプローチが必要になる。逆に僧帽筋が固くても自覚症状がない「隠れ肩こり」は体の中の信号を自身が捉えていないことになり、さらに大きな病気に発展する可能性もあるので注意が必要だ。

 長時間労働によって労働環境などのさまざまな要因が加わることで体に不調が出るのが「残業肩こり・腰痛」。その場合はできるだけ正しい姿勢で、肉体的ストレスを加えにくい状態で仕事をする。パソコンやスマホは小さな画面を見ることが多く前かがみになってしまうため、ディスプレイを変える、見る位置を変える、机とイスの位置関係を見直してみる。

「スマホ肩こり・腰痛」も現代に特徴的な症状で、長時間同じ姿勢で前にかがみながら小さな画面を見ていると、頭の重さは体重の10〜15%と重いので、頭を支えるため筋肉がずっと緊張している状態になる。20分ぐらいの間隔で姿勢を変えたり、軽く肩の運動をすると改善する。

◆毎日のセルフチェックで肩こり、腰痛を予防

 朝と晩に鎖骨のラインとウエストのラインをチェックして比較する。鏡の前に立ち、左右の肩の高さが同じかどうかをチェック。高さが異なる場合は「隠れ肩こり」が潜んでいる可能性も。次に鎖骨のラインのチェック。鎖骨の端の点を結ぶラインが八の字ならなで肩、逆八の字ならいかり肩。正常ならばラインは左右均等で、水平に近い逆八の字になる。そして骨盤の高さのチェック。腰の前の出っ張っている骨に親指を当ててみる。もし左右どちらかが高ければ体が歪んでいることになる。肩甲骨の動きは認識しにくいものなので、鏡を使ってセルフチェック。目をつぶって肩を持ち上げて、目を開けて左右が同じように動いているかを確認する。

 さらに実際に体を動かすことで体のバランスが悪い場所がより明確になる。「肩まわし」は脇を締めて腕を動かさず肩先だけを回す。きれいな○が描ければ筋肉は固まっていない。△や□、音が鳴るなどの場合は筋肉や関節が固まっている。「肩開き」は手のひらを真上に向け、ひじを90°にして前に出し、その状態から脇を締めて腕を開く。違和感や動かしにくさがないかチェック。腕を開いた角度が60°以上なら問題なし。「ばんざい」は手のひらを下にして両腕を真っ直ぐに出し、そのまま真上に上げる。次に手のひらを上にして真横に広げ、そのまま真上にまっすぐ上げる。片方が上がらなかったり、ひっかかりや痛みを感じないかチェック。

◆市販の外用鎮痛消炎薬の上手な使い方

 筋肉を柔らかくする、あるいは筋肉の動きをサポートするために、外用薬を上手に使い分ける。こった部分をゲル剤でマッサージして、動きをサポートする部分にテープ材を貼るという使い方は有効。

 広背筋は「塗布剤(ゲル剤)」で軽くマッサージしながら使うと緊張を緩め、動きがスムーズになる。「テープ剤」は筋肉の動きをサポートし、テーピングの効果も期待できる。関節や筋肉の本来の動きを妨げないように、動きをサポートする方向に伸縮性を利用して貼付する。鎮痛消炎薬の成分により痛みを和らげ、動かしやすくすることで筋肉のこりも改善する。一例として画像にある、腕を持ち上げるときに働く筋肉の動きをサポートする貼り方、腰の曲げ伸ばしをサポートする貼り方を参照のこと。

 市販の外用薬で上手なお付き合いができればそれに越したことがないが、そうでなければ病院の受診も考える。日常生活の辛いこりや痛みは我慢をせずにお付き合いを切るために、きっかけとして市販の外用薬を活用してもらいたい。

【AJの読み】肩こり、腰痛は日本人の国民病

 第一三共ヘルスケアの調べでは、30、40代女性の肩こり歴の平均は13.9年。私も15年以上の肩こり歴を持つ慢性のカタコリストだ。痛みが強い場合は病院でブロック注射を打ってもらったり、鍼を打ってもらうが、今の作業状態を考えると抜本的な解決策はない。治療に時間が取れないときはもっぱら外用薬に頼っている。今回のセミナーで外用薬の使い方を学んだのでぜひ取り入れたい。

文/阿部 純子

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

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