【パリサロン2016】C3、3008、5008、グランドセニック、メガーヌセダン、勢いと活気に満ち溢れたフランス車

【パリサロン2016】C3、3008、5008、グランドセニック、メガーヌセダン、勢いと活気に満ち溢れたフランス車

@DIME アットダイム

 世界4大モーターショーのひとつに数えられるパリモーターショー2016が10月1日に開幕した。春のジュネーブモーターショーが毎年開かれるのに対し、パリモーターショーは東京モーターショー同様、2年に1度。同じく秋に隔年で行われるフランクフルトモーターショーと1年ごとに交互開催されるため、パリとフランクフルトが1つのペアとして捉えられることも多い。

 

 最近は怒涛の新車攻勢をかけるドイツ勢に主役の座を奪われることが多かった地元フランス勢だが、今年はルノー、プジョー、シトロエンの主力3ブランドがいずれも新型車やコンセプトカーを数多く出展。外様のドイツ・メーカーに勝るとも劣らぬ活気と勢いに満ち溢れていた。

 フランス勢の中で一番の注目は新型『シトロエンC3』。トヨタ『ヴィッツ』やフォルクスワーゲン『ポロ』がライバルのコンパクトカーだ。特徴はなんといってもデザイン。先日日本でも導入が開始された『シトロエンC4カクタス』似のスタイリングは質実剛健なドイツ車とは一線を画すポップな仕上がりになっている。内装もコンパクトカーとは思えないほど手の込んだオシャレな意匠。

 その魅力は強力なキャラクター性で人気を博す『ミニ』や『フィアット500』に勝るとも劣らない。このデザインだけでも十分“買い”な1台だ。また、ミドルサイズセダンの未来を描いたコンセプトカー、『シトロエン・エクスペリエンス・コンセプト』はシトロエンらしい斬新なデザインで、こちらも大きな注目を集めていた。

 

 

 シトロエンと同じPSAグループに属するプジョーが送り込んだのは『3008』と『5008』と呼ばれる2台のSUVだ。どちらも今回が2代目となる。初代は乗用車とSUVの間に位置するようなクルマだったが、欧州でもSUV人気が高まっているのを受けてか、新型はSUVど真ん中へとキャラクターが変更された。先代同様、『3008』と『5008』は兄弟車で、『5008』は『3008』をベースに全長とホイールベースを伸ばし、室内スペースを拡大したもの。2列5名乗車の『3008』に対し、『5008』は3列7名レイアウトを採る。

 先代よりもひと回り大きくなったボディは拡大され、『3008』は『BMW・X1』や『アウディQ3』、『5008』は『BMW・X3』や『アウディQ5』に近い。最近のプジョーの最新モデルの例に漏れず、内外装ともに質感がかなり高いのも特徴。スポーティなデザインと適当なサイズ感は日本でもかなりウケるのではないだろうか。

 

 

 日本にはまだ未導入の新型『メガーヌ』をベースに3列7名乗車の多目的車に仕立てた新型『グランドセニック』や、セダンボディに仕立て直された新型『メガーヌ・セダン』など、数多くのニューモデルを輩出したルノー。その中でも一番目を惹いたのは、『トレゾア』という名の電気自動車(EV)スポーツカーのコンセプトカーだ。350psのモーターや自動運転など中身もさることながら、最も興味をそそるのはそのデザイン。スーパースポーツカーのように低く構えたスタイリングはスポーティなだけでなくエレガントさも兼ね備える秀逸なもの。

 しかもドアはなく、まるで戦闘機のようにボンネットとフロントウインドーを含むボディ前半部分が跳ね上がる。もちろんこの仕掛けをはじめ、かなりショーカー特有の演出に溢れており、これ自体が現実化される可能性はないと言っていい。しかし、ルノーの未来を示すデザインスタディとして、フロントグリルやテールライト、フェンダーの処理など、細部についてはそのイメージがなんらかの形で市販車に反映されることになるだろう。

 

 

取材・文/@DIME編集部 取材班 撮影/望月浩彦

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