肌の乾燥もシミ悪化の一因!?日本気象協会が開発した「シミ・リバウンド指数」とは

肌の乾燥もシミ悪化の一因!?日本気象協会が開発した「シミ・リバウンド指数」とは

@DIME アットダイム

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

◆秋冬になっても油断するな!シミ悪化の原因は乾燥にもあり

 紫外線の強い夏場にはUVケア、美白ケアは完璧に行なっていても、秋冬になると保湿ケアを中心にシフトしてしまい、美白ケアは春夏に比べるとおろそかになりがち。資生堂の調査では秋冬になると美白ケアを中断してしまい、美白ケアを始める前の状態に戻ってしまう「シミ・リバウンド」予備軍の女性が約4割いることがわかった。さらに資生堂の研究から「シミ・リバウンド」を促進してしまう要因は、秋冬の肌の乾燥を促進する環境と、紫外線対策不足と判明。

「紫外線量が多いのは6〜8月、少ない時期は12月で、肌の中のメラニンの量は紫外線が多くなる時期にかけてどんどん増えてくる。しかし、紫外線が弱くなっても意外とメラニン生成の量は下がらない。秋から冬にかけての時期は別の要因があり下がらないのではと研究を進めた結果、シミを悪化させる原因は乾燥ということがわかった。シミがある部分は、シミをより黒くする因子、悪化させる因子がたくさん出ているが、乾燥すればするほどシミを悪化させる因子がたくさん出ることがわかった。

 秋冬になると乾燥して皮膚の水分が蒸発する。乾燥刺激が加わり表皮の角化細胞がよりシミを悪化させる因子をたくさん作る。メラニンを作れという指令を受けてメラノサイトがせっせとメラニンを作るのでシミの部分がより黒くなるということに。紫外線に乾燥が加わることでシミを後押しする状況になる」(資生堂 ライフサイエンス 研究センター 佐藤 潔さん)

 さらに見落としがちなのが秋冬には太陽傾斜度が低くなるため、顔全体に紫外線を浴びやすくなる「360°紫外線」が発生するということ。

「夏場は太陽が上から照らすので陽が当たる箇所は部分的で、しかも陽ざしが強いと多くの方は真正面を向くことはせず、無意識に顔を避ける動作をするので、実際に当たる部分は限られる。さらに帽子や日傘で避ける行動を取っている。しかし10月ぐらいになるとむしろ暖かい方がいいと、顔全面に陽が当たっても避けるような動作はしなくなる。これらを考えると、秋冬は紫外線ケアをしなくてもいいというわけではないことがわかる。この状態で美白ケアを中断すると肌の内部のメラニン色素がどんどん増えて行く。私たちはこれをシミ・リバウンドと名付けた」(佐藤さん)

 秋冬の紫外線対策不足として「秋冬のうっかり行動TOP5」は以下のとおり。

1位・洗濯を干すときはすっぴん(75.8%)
2位・すぐに冷暖房をつける(68・9%)
3位・秋冬は紫外線が弱まるので5分程度の短い外出では日焼け止めは塗らない(68・7%)
4位・秋冬の陽ざしは気持ち良いので日焼け止めを塗らずに窓際で過ごす(54.0%)
5位・秋冬でもインナーにはトレンドのノースリーブなど露出の多い服を着る(53.7%)

 以上に思い当たる行動がある場合は、乾燥や紫外線対策とともに美白ケアの継続が必要になる。シミ・リバウンドを防ぐ正しい美白ケアについては「秋冬美白応援団」サイトを参照。

◆秋冬スキンケアの指針となる「シミ・リバウンド指数」

 乾燥は肌の実感としてはわかりにくいが、美白、乾燥、紫外線対策のケアに対する指針となるのが「シミ・リバウンド指数」だ。こちらは日本気象協会のノウハウをもとに紫外線と湿度のデータと、資生堂の「感想とシミ悪化因子の相関関係」の研究成果をかけ合わせて開発された。9月15日から日本気象協会の運営する天気予報専門サイト「tenki.jp」内で提供している。

 

「9月15日は肌の乾燥が気になり始める時期。過去30年間のデータでは、秋雨前線の影響する9月15日ぐらいを境に湿度が下がる傾向にあり、肌の乾燥に注意しなければいけなくなる。都市化の進んだ地域ではさらに乾燥傾向にあり、1年を通して乾燥化が起きている。

 原因のひとつは地上の植物が減少したこと。土がアスファルトに変わり、土が水分を蓄える環境が少なくなった。さらに都市部ではヒートアイランドにより気温が上昇していて、秋や冬でも気温が下がりにくくなった。そのために大気中の飽和水蒸気量が多くなって結果として相対湿度が下がった。3つ目の背景は紫外線。国内の紫外線量の多い日は観測を始めた1990年以降、長期的に見ると増加している。このように近年、肌にとっては厳しい環境になっている」(日本気象協会 気象予報士 河島 未怜さん)

「シミ・リバウンド指数」はシミ内部の危険を数値化したもので表記は5段階。数値が高くなるほどリスクが高くなる。リスク5は屋外で紫外線が強く湿度が低く乾燥を感じやすい日に発表される。美白ケアとしっかりとした保湿が必要になる。リスク3は乾燥していて紫外線が弱い日に発表される。

 10月はまだ紫外線が強いことに加えて乾燥した日が増えてくるのでリスク5と高い値。11月に入ると紫外線が弱くなるがそれでもリスク4という高い日もある。昨年のデータをもとに検証したところ、札幌でも11月に入ってもリスクが高い日があることがわかった。那覇に関しては1年中リスクが高い日がある。

◆美容家・小林ひろ美さんがバブル芸人・平野ノラさんに美白ケアを伝授

 発表会では美容家の小林ひろ美さんと、バブル芸でおなじみのお笑いタレントの平野ノラさんが登場。ノラさんは太眉、ビビッドな口元といったバブルメイクを封印して、素顔でステージに登場。秋冬のスキンケアについてノラさんが小林さんからアドバイスを行った。

ノラさん「平成のいい女はすっぴんで勝負しなくちゃいけないと、今日は平成に寄せてきました。ネットでは素顔がイイ女じゃないみたいなこと言われているので、今日は初めてバブルメイクを落としてすっぴんでやってきました。いつも活動は夜のVIPルームなので陽の光はあまり当たらないから白い肌を維持できるの。でもこれからもゲロマブいい女でいるために秘訣を教えて欲しい。よろしく、ちゃんひろ」

小林さん「美容家としては恥ずかしい話だが、20年近く前までは日焼けをしていてまっ黒になっていた。当然シミも多かったので、今でも油断をするとシミが出てくるタイプ。だからこそきちんとケアをしなくちゃいけないと、美肌の三原則である、乾燥させない、こすらない、滞らせない、この3つを軸にして、プラス徹底美白というスタンスで肌色を維持している」

小林さん「紫外線だけではなく、同じぐらいシミの要因となるのが肌の乾燥と研究成果からわかったの」

ノラさん「ゲロゲロ。VIPルームはガンガンエアコン効いているから乾燥しまくりよ、やだ」

小林さん「今の時期は夏のダメージをまだ引きずっていて、その状態で最低気温が下がってくるので、まずきちんと保湿をしないとシミへの有効成分が効いてこない。保湿をするときも漫然とするのではなく、化粧水を優しくつけながら、指の第一関節と第二関節の間で目じりの下のところにちょいちょいと触ってみて、シートマスクをはがしたときのようなしっとり感ともちもち感を感じることができれば、保湿がしっかりとできているサイン。保湿をチャージしているかチェックするだけでもかなりお肌は変わってくる」

ノラさん「それはすっごくおったまげ!」

小林さん「きちんと潤っている肌にはきちんと美白成分が入って行くので、まずは継続すること。秋冬こそ美白日和だと考えて欲しい。しっかりと浸透させてこすらないようにしっかりと美白成分を眠らせることが大事。ちょこっと取ってごしごしとこするのではなく、適量を取り、優しくなじませていきながら、私が肌のゴミポケットと呼んでいる、こめかみ、耳の裏のくぼみの耳下腺のリンパ、ここを押しながら最後は鎖骨に向かって流し込む。きちんとしたお手入れをすれば保湿した肌の上に、美白の美容液がしっかりと浸透する。アクセル踏んで、踏んで、美が止まらなくなるの」

ノラさん「美が止まらない!いい言葉ねえ〜!さすがちゃんひろね、ホント勉強になりました」

小林さん「時代によって肌の考え方は変わる。ひと昔前は白ければいいという、体の中に水がめぐっていないようなチョークみたいな質感の美白だった。水を湛えてその上に美白成分が入ってツヤのある透明感がある肌がイマドキの美白ではないかと思う。

 今までいろいろなシミを見てきた中で、なかなか出ていかないしつこいシミもある。そうしたシミはカサついていたことに気づいた。乾燥が進みやすい時期に、シミ・リバウンド指数という新しい指標が出たことで私たちも意識するようになる。保湿と美白、UVケアは鉄板、三位一体だということを意識しながらシミ・リバウンドを防いでいただきたい」

【AJの読み】秋冬は保湿ケアばかりに集中していた……

 夏を過ぎるとUVケアや美白ケアはとりあえずお休み、ひたすら乾燥対策に集中していた。「秋冬のうっかり行動TOP5」を見ると、実に4つが当てはまっている。この油断に加え、追い打ちをかけるのが乾燥環境で、乾燥刺激がシミ悪化因子の生成を促進するとは、ノラさんではなくてもおったまげだ。秋冬は保湿ケアだけでなく、美白ケアも継続の徹底が必要と痛感。美白ケアの目安としても、シミ悪化リスクを5段階のアイコン指標で的確に伝えてくれる「シミ・リバウンド指数」はとても重宝する。毎日チェックしなければ。

文/阿部 純子

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

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