ストレスは薄毛の原因になる?男の髪にまつわる都市伝説のウソ・ホント

ストレスは薄毛の原因になる?男の髪にまつわる都市伝説のウソ・ホント

@DIME アットダイム

 男性にとって二大恐怖と言われる「薄毛」と「メタボ」。特に「頭髪の悩み」はなかなか人には相談しづらいもの。「薄毛は遺伝するのか?」「育毛剤じゃ効果ない?」「胸毛やひげが濃い人はハゲやすい?」ほか、髪が薄くなると気になりがちな巷で噂される「伝説」を一般男性は一体どこまで信じているのか。またそれは正しい情報なのか。『ゴリラクリニック池袋本院』では、日本人男性107名を対象にした『頭髪・薄毛に関するアンケート調査』を実施。まことしやかに語られる伝説はどこまで信じられているのかを調査を行なった。調査の結果、男性が頭髪・薄毛に関して、様々な誤解を持っていることが明らかになった。

? 調査の結果、「薄毛の症状があり悩んでいる人」は全体の3割以上で、トップ世代は「25〜29歳」で44.4%となっている。また「薄毛になりたくない・治したい人」は半数超えるも「仕方ないと諦める人」は36.4%に及ぶことが判明。薄毛になりたくない理由について聞くと「かっこよくないから」が全体の7割以上となっている。

? 東京イセアクリニック・ゴリラクリニック特別顧問で医学博士の久保明氏は、抜け毛・薄毛・脱毛に関する、頭髪に関するまことしやかな「都市伝説」について、まず事前に【男性の薄毛・脱毛について主な3種類がある】ことを理解する必要があるという。

?1.「AGA(男性型脱毛症)」

?男性に最も多くみられる進行性の脱毛症のことをいい、薄毛で悩む男性のほとんどがAGAであると考えられている。思春期以降、主に前頭部(額の生え際・剃りこみ部分)から頭頂部の髪がどちらか一方、または双方から薄く後退し、抜け毛がゆっくりと進行していくといった特徴がある。主要因に、男性ホルモンが深く関与していることから「AndroGenetic Alopecia (AGA)」と呼ばれている。薄毛になりつつあっても毛包が存在している限り髪の毛は太く長く育つ可能性があるため、早めに医療機関へ相談し、治療・ケアすることで改善できる場合も。今の時代、AGAはあきらめる必要がない。

●「M字型」…前側頭部の剃りこみ部分が後退し、M字型に薄毛が進行する
●「O字型」…額の両側の頭頂部を中心に薄毛が進行し、O字型に薄毛になる
●「U字型」…額の真ん中から頭頂部にかけて、U字型に薄毛になる
●「混合型」…O型とM型の混合型で、前頭部と頭頂部の両方から薄毛が進行する

※アンケート調査では・・・
Q.薄毛は専門機関のAGA(男性型脱毛症)治療で治ると思うか?
【そう思う66.4%、そう思わない33.6%】

2.「円形脱毛症」

「円形脱毛症」はその名の通り、正常だった髪の毛が急に円形、また楕円形に抜け落ちてしまうのが特徴。自覚症状なく、ある日突然発症することがあり、個数は1つだけでなく複数個が発生することもある。男性ホルモンの変化により徐々に薄毛が進行するAGAとは異なる脱毛原因があり、円形脱毛症の場合「自己免疫機能」と「精神的なストレス」の2種との関係が深い症状だといわれているが、実際のところ医学的には未だ明確に解明されていない(※しかしながらストレスによって免疫機能異常を起こしやすくすることがあるため、現状では一般的に「精神的ストレス」と「自己免疫疾患」が主な原因として考えられている)。円形脱毛症の皮下では毛を作る細胞は生きているため、ほとんどの場合は問題解決によりまた元通りに髪が生えてくる場合が期待できる。

3.「“炎症”を中心とした脱毛」

円形脱毛症とは別に、生活習慣などの影響を受ける“炎症”を中心とした脱毛がある。

◆「遺伝でハゲる?」・・・・・AGA型には△、円形脱毛症には×

●薄毛は遺伝が原因であると思う。
【そう思う81.3%、そう思わない18.7%】


●祖父(または父親)が薄毛の場合、子孫も必ず薄毛になると思う。
【そう思う52.3%、そう思わない47.7%】

 昔から「父親が薄毛だから遺伝する」「隔世遺伝で薄毛は遺伝する」といった話題は尽きない。AGAの場合3つの原因「男性ホルモンの影響、遺伝的要因、加齢」が複雑にからみ、そこに生活習慣の乱れや血行不良、ストレス等も加わって進行するため、一概に「100% 遺伝が原因で薄毛になる」とは断言できない。薄毛になる原因はひとつではなく各個人でどの要素が一番強いかが異なる。

 そもそも「遺伝」と「遺伝子」は似て非なるもの。そのため明らかな原因となる「薄毛の遺伝子」というものは存在せず、少なからず影響があって親から子へ遺伝する可能性があるものとしては「薄毛になりやすい体質であるかどうか」。母方の祖父が薄毛だから、父親が薄毛だから「息子である自分が100%絶対に薄毛になる」とは、今の医学の解明においては「一言ではいいきれない」というのが正直なところだ。

 また「先天的遺伝(生まれつきのもの)」と「後天的遺伝(生まれてからの生活習慣等)」での影響があるため、日頃の生活習慣を見直し改善することも薄毛予防には大切なことであるといえる。

◆「体毛が濃いとハゲる?」・・・・・AGA型には〇、円形脱毛症には×

●胸毛やヒゲなど体毛が濃い人は薄毛になりやすいと思う。
【そう思う61.7%、そう思わない38.3%】

 男性ホルモンにはいくつか種類があるが、中でも代表的なものが「テストステロン」と呼ばれるもの。骨や筋肉の骨格の形成、ひげや体毛の濃さなど外見だけではなく、試練や冒険を求めるチャレンジ精神といった内面においても、男性が本来持っている「男らしさ」を象徴するその根源にはこの「テストステロン」の働きが強く関係している。

 男性型脱毛症であるAGAの特徴は、この男性にとって必要不可欠である「テストステロン」が、毛乳頭(毛を作る大事な部分)や皮脂腺に存在する「5αリダクターゼ」という脱毛を促進させる還元酵素により、薄毛の原因となる活性型男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」というヘアサイクルを乱す原因物質に変換されることで、結果的に毛根を萎縮させ髪を細く抜けやすくさせてしまう。

 特に額の生え際や頭頂部には、この毛乳頭が数多く存在するため、他の部分より薄毛になりやすく、男性ホルモンが多いと、薄毛になりやすいといえる。実際にAGAの人の髪の薄い部分を医学的に検査すると、DHT(ジヒドロストステロン)が高濃度で確認されており、上記理由により、「胸毛やヒゲなど体毛が濃い人は薄毛になりやすい」とは、あながちウソではないと考えられる。

◆「スカルプケアや育毛剤はハゲに効く?」・・・・・△

●薄毛予防にスカルプ(頭皮)ケアは効果がないと思う。
【そう思う27.1%、そう思わない72.9%】
●薄毛は育毛剤では改善しないと思う。
【そう思う41.1%、そう思わない58.9%】

 AGAの場合、主要因に男性ホルモンが深く関与していることから、残念ながら「スカルプケア(頭皮ケア)」のみで大幅な薄毛改善を見込むのは正直なところ医学的には厳しいと回答せざるを得ない。しかしながら髪の毛は毛根で作られるため、皮膚炎や炎症から起こる薄毛や血行不良からくる薄毛には、比較的影響があると考えられる。

 毛根の中心部には毛母細胞が存在し、これが分裂し増殖する事で髪の毛は成長する。皮脂の過剰な分泌による汚れや詰まり、乾燥状態は頭皮を弱める原因となり抜け毛や薄毛の大きな原因の一つになる。頭皮を健康な状態に保つことは育毛にとっては重要だが、スカルプケアだけにとどまらず、やはり普段からの規則正しい生活習慣も大切にしたいものだ。

「育毛剤」の主成分でもある「ミノキシジル」を頭皮に塗る頭髪治療法もスカルプケア同様、あくまでも“発毛を助ける薬”のため、それだけに頼るのではなく細胞分裂や成長促進効果がある「ビタミンB群」や酵素の働きなど免疫力を活発にする「亜鉛」といったサプリメントをあわせて摂取することでの育毛サポートの併用がおすすめ。

 またミノキシジルには頭皮への塗り薬だけでなく、“飲み薬”も存在する(フィナステリドと服用することで相乗効果も期待)。ただし、頭髪だけでなく体毛全体の増加につながってしまう懸念点も。「塗り薬より飲み薬のほうが発毛効果は高い」という考え自体は間違っていないが、塗布のみの場合、患部のみの発毛作用だけですみますが、飲めば全身にまでその作用が及んでしまうということも念頭においての服用を。薄毛はゆっくり進行するもので、いわば慢性的な疾患。風邪や怪我といった急性疾患とは違い、考え方としては薬を飲んで“治す”のではなく“いい状態を保つ”糖尿病や高血圧治療に似ているともいえる。

◆「食事の不摂生でハゲる?」・・・・・◎「バランス良い食生活は大事!」

●栄養バランスが悪い食事をする人は薄毛になりやすいと思う。
【そう思う86.0%、思わない14.0%】

◆「ワカメはハゲに効く?」・・・・・×

●ワカメなどの海藻類は髪の育成に良いと思う。
【そう思う68.2%、思わない31.8%】

 薄毛対策には「ワカメを食べたらよい」など聞いたことがある人も多いのではないだろうか。その理由にワカメなどの海藻類には髪を形成する成分でもあるミネラルが含まれているからだと考えられるが、実際には効果を実感できるほどの量は、海藻類には含まれていない。髪にとって必要な栄養分であるミネラルやビタミンの摂取はもちろん大切だが、日頃の食事や飲み物が重要。栄養が足りていないと髪に届く栄養が不足してしまう。「発毛には、これを食べたら大丈夫!」とひとつの食材にこだわるのではなく毎日のバランス良い食生活と生活習慣を心がけるのが一番の早道だ。

◆「不摂生はハゲる?」・・・・・AGA型、円形脱毛症、炎症を中心とした脱毛、ともに◎

◎喫煙・飲酒・睡眠不足は薄毛の原因になると思う。
【そう思う85.0%、そう思わない15.0%】

 不摂生の代表格でもある「喫煙」。髪の毛は毛根で作られるため、特に皮膚炎や炎症から起こる薄毛や血行不良からくる薄毛にはタバコは悪影響であると考えられる。毛根の中心部にある髪を生産する毛母細胞へ血液から栄養をもらうことが必須なのに対し、タバコを吸うと血管が収縮し頭皮の血行不良を引き起こすため、髪の毛の生産がスムーズにできなくなる。また血行低下だけでなく活性酸素や男性ホルモンの増加にもつながるため、医学的にも喫煙は100%お勧めできない。また「睡眠不足」は、身体に様々なトラブルを引き起こすが、毛髪の成長に作用する成長ホルモンが分泌される睡眠時に夜更かしをするのは発毛には致命的。薄毛の一因にもなる。

「アルコール摂取」は喫煙同様、一定量を越えると血液循環が悪くなり、髪の毛にも悪影響があるといわれている。また、飲酒が増えると必然的に生活も不規則に。睡眠不足にもなるため、発毛に良くない。飲酒後のだるさも手伝って、入浴せずベッドへ直行!ともなりがちで、頭皮が不潔になる恐れもある。発毛の観点から考えても、喫煙、睡眠不足、アルコール摂取など日頃の不摂生は避けるべきといえるだろう。

◆「ストレスでハゲる?」・・・・・AGA型は△、円形脱毛症は◎

●ストレス(精神的・肉体的)は薄毛の原因になると思う。
【そう思う95.3%、思わない4.7%】

 アンケートの中で、もっとも「そう思う」と回答した方人が多かった質問が、この「ストレスは薄毛の原因になると思いますか?」。AGAの場合、強いストレスを受けたからといって「必ず毛が抜ける」訳ではない。しかしながら円形脱毛症の場合、「自己免疫機能」と「精神的なストレス」の2種との関係が深い症状だといわれており、精神的な苦痛を感じると、緊張状態で血管が収縮することを考えても、「ストレスによってハゲる」ことは、「円形脱毛症に至ってはありえる」と思われる。

※「自己免疫疾患」が原因で起こる円形脱毛症は、身体の免疫機能の障害によって引き起こされると考えられている。身体の免疫機能に異常が生じることで、自分の身体でさえも異物とみなして攻撃をするため、毛根に対して起こった場合、脱毛につながる。

「ストレスではげるのは都市伝説だ」といわれる人もいるが、決してそんなことはない。また、ストレスを溜め込むことは精神的にも肉体的にも良いことはない。ストレスは様々な病気の原因にもなるので、自分なりのやり方で上手に発散したい。

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