不動産仲介のプロが解説するドラマ『家売るオンナ』と不動産業界の実情

不動産仲介のプロが解説するドラマ『家売るオンナ』と不動産業界の実情

@DIME アットダイム

女優・北川景子さんの主演で話題となったドラマ『家売るオンナ』(日本テレビ系)。不動産業界の日常が垣間見えるいわゆる職業ドラマだが、描かれている世界は、果たしてどこまでがホントで、どこからがフィクションなのだろうかと思った方も多いのではないだろうか。

 

不動産売買の仲介手数料を「最大無料」を掲げ、高い品質の不動産仲介サービスを安い仲介手数料で提供する不動産流通システム(REDS、レッズ)は、同社のWebサイト上で「家売るオンナ」のストーリーを下敷きに、「『家売るオンナ』にみる不動産業界のウソ・ホント」と題して、ドラマの視聴者層をターゲットとして、不動産業界の実態を分かりやすく、エンターテインメント性を持たせた解説記事を連載している。とても、わかりやすい内容となっているので、不動産関連でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。なお『家売るオンナ』は2017年1月25日にBlu-ray BOX、DVD-BOXの発売が予定されている。

■記事の一例

【第5話】ドラマでは2人の独身女性が同じ物件を気に入り、購入の意思を示す。ふつうなら、先に申しこんだ方に売ると考えがちだが、実際はどうなっているのかを解説している。購入のためにはローンを組む必要があるが、お金を貸す側が考えていることとは?そこには少し生々しい現実も。

◎中古マンションの売買に関するウソとホント(以下、サイトより引用)

庭野(工藤阿須加)が担当した日向詩文(ともさかりえ)はフリーランスのジャーナリスト。職業柄か、勝気な性格の持ち主です。一方、凄腕営業ウーマン三軒家万智(北川景子)が担当したのはポスティングチラシを見て問い合わせてきた草壁歩子(山田真歩)。出版社の校閲部で働く地味なOLです。

対照的な二人に共通するのは、独身女性=「女単」(女性単身客)ということ。

従来、住宅購入は「結婚してから買うもの」というイメージが根強くあり、独身女性の客は偏見を込めて「おひとりさま」などと言われていました。しかし女性の働き方が大きく変化した結果、住宅への考え方も変化したのか、ここ10年で独身女性のマンション購入は増加しています。

◆「終の棲家」以外に資産としても活用する女性たち

従来のように一生住まう「終の棲家」としてというより、資産形成や老後の安心のためなどを考え、20代の若いうちに購入するケースも少なくありません。また、一生独身を決めているわけでもなく、結婚すれば、しばらくはそのまま住んで資金を貯めて、出産など状況が変われば買い替えるか賃貸に出すなど、そのスタンスはフレキシブルです。

大手不動産会社各社では既に女性のマンション選びを応援する専用サイトを立ち上げています。少し前まで、女性は収入が安定しないというイメージから、金融機関の審査が厳しくローンの借り入れは難しかったのですが、最近は専ら女性を対象としたローン商品も多数登場してきています。また、全国的に未婚率は上昇しており、単身者世帯も増加傾向にあります。不動産業界には「住宅購入といえばファミリー世帯」という先入観の払拭が求められています。

「結婚と家を買うことは関係ありません。男女ともに、結婚しない人が増えているにも関わらず、独身者を結婚というゴールに向かう途中の中途半端な人間と決めつけることはおかしいです!」
「女性であろうと、独身であろうと、買う力がある人に家を売るのは当然です。独身女性が家を買うことについての偏見は、改める方がまっとうです」

万智の言うこのセリフは、時代の変化をとらえた真実をついているといえます。

続きはこちら。

【第6話】殺人事件などがあった事故物件。ドラマでは2.5億円が1000万円になっていたが、実際はどのくらいまで安くなるのか?また、どうして安くなるのか?などについて迫っている。登場人物がヘッドハンティングをされる場面にも触れ、不動産会社の営業マンの激務や仕事上の悩みなども紹介。

◎離職率の高い不動産業界、その理由は?(以下、サイトより引用)

エリート社員の足立(千葉雄大)は、万智が現れてから営業成績が2位に転落してしまいました。足立の苛立ちが募る中、なんと万智が自分の顧客と契約したことを知り、とうとう万智に怒りをぶつけてしまいます。
そんな時、足立にヘッドハンターが誘いをかけてきました。

宮澤の愛人の家を紹介…足立の胸中は複雑

さらにその日、老舗和菓子店の社長である宮澤(東根作寿英)が足立を訪ねてきて、愛人の礼央奈(小野ゆり子)のためにマンションを購入したいと依頼します。3年前に足立は、宮澤にマイホームを売っていました。その時のとても幸せそうな家族の姿を見て「不動産営業はお客様に幸せを運ぶ意義ある仕事」と思えるようになったのです。

それなのに、たった3年で「愛人に家を買いたい」という宮澤に割り切れない思いを抱く一方、その家を紹介する自分にも嫌気がさすなど、仕事に対する迷いが募ります。誘いを受けたヘッドハンターを訪ねていく足立は転職してしまうのでしょうか?

◆離職率の高い不動産業界、その理由は?

不動産業界は、残念ながら離職率の高い業界のひとつです。足立に限らず多くの人が、自身の仕事に疑問を持ち、結果として離職してしまうのです。一説では入社2年以内の離職率は50%以上ともいわれています。
その原因はどこにあるのでしょう。

離職率が高い原因として、(1)収入(2)就業時間(3)やりがい の3点が考えられます。

まず、(1)収入について。
これは、給料が歩合制である会社が多く、収入が不安定なことが挙げられます。また、高いノルマが設定されているなど営業成績に対する管理が厳しいところは、精神的ストレスにもつながっています。

次に(2)就業時間の問題です。
会社の営業時間は決まっているものの、顧客の都合に合わせて、土日祝日や平日の夕方以降も動かなければならないことが多く、定時の出勤や退社というのは、なかなか困難な商売です。

(3)やりがいの問題も深刻です。
ドラマでも再三描かれていますが、不動産業界の営業マンはチームワークで育てられるというより、個々人が高い意識を持って自分で成長していくよう求められる傾向にあります。従って、契約できない営業マンは自己否定の気持ちが強くなり、仕事にやりがいや存在価値を見出せなくなってしまうのでしょう。また、小さな会社では、賃貸管理などの業務も営業マンが兼任する場合があり、家賃滞納への対応や隣人間のトラブル、クレーム処理に忙殺され、やる気を失うこともあります。

万智は「不動産屋の仕事は家を売ることです」と割り切っています。それは、確かに営業マンの大事な心得です。
しかし、それだけではなく「家を売ることでお客様だけでなく、従業員にも幸せを運ぶ意義ある仕事」であるべく、不動産業界を挙げて労働環境の改善や業界全体の地位向上に努める必要があると思います。

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文/編集部