コーヒーの真髄が味わえるアジア最大のスペシャルティイベント「SCAJ2016」

コーヒーの真髄が味わえるアジア最大のスペシャルティイベント「SCAJ2016」

@DIME アットダイム

 イケてる大人は一日の中で、一杯のコーヒーをじっくり楽しむ時間を持っているものである。そしてモテる男は、自分好みのテイストのコーヒー豆の産地を知っているものである。つまり大人の男なら、コーヒーに精通していなければならないのである!

 そこで、アジア最大のスペシャルティコーヒーイベント「SCAJ」を紹介したいと思う。一日で世界中のコーヒーを味わうことができ、さらにコーヒー自体だけでなく、コーヒーにまつわる様々なアイテムに触れることもできるスペシャルなイベントだ。先日開催されたSCAJ2016のレポートをお届けするので、ご覧頂きたい。

■世界中のスペシャルティコーヒーが味わえる

 各国のコーヒー豆生産者や、スペシャルティコーヒーを扱うカフェなどが多数出展。筆者が気になったところをいくつかピックアップして紹介したい。

◯Caf?s Especiales de panama

 知る人ぞ知る高級コーヒー豆「ゲイシャ」が飲み放題。普通にお店で注文するとなかなかのお値段で、筆者は今まで手が出なかったため真っ先に突撃。パナマ国内のコーヒー豆品評会で何年も続けてブッチギリの1位を獲得し続けたがゆえに、品評会への出品自体が出来なくなったという伝説の豆を堪能した。

◯株式会社 丸山珈琲×Japan Roaster’s Network

 サイフォンコーヒーの世界大会第2位という輝かしい経歴を持つバリスタ中山吉伸が、目の前でコーヒーを淹れてくれる。サイフォンというと昔ながらの純喫茶的なイメージが強かったが、最近はライトアップなんかされちゃって、やたらとオシャレである。まるでイルミネーション。

◯COFFEE BOARD OF INDIA

 インドは紅茶のイメージが強いが、実はコーヒーの栽培も盛ん。アジア原産のコーヒーが美味しいと、同じアジア人としてうれしい。他にもベトナムやインドネシアからの出展があった。

■おなじみのカフェやチェーン店も出展

 上島珈琲や珈琲館でおなじみのUCCや、カフェ大国ニュージーランドからやってきたチェーン店Mojo Coffee。老舗スペシャルティコーヒー卸売商社ワタルなども出展。

◯UCC上島珈琲株式会社

◯Mojo Coffee

◯SPECIALTY COFFEE WATARU

■コーヒーにどっぷりハマれる各種セミナーあり

 会場のいたるところで、様々なセミナーが開催される。テイスティングなど個人でコーヒーを楽しむためのものや、カフェ経営者やコーヒー関連企業、生産者に向けた専門的なものなど、その種類は極めて多岐にわたる。あらゆる角度からコーヒーに向き合うことで、さらにコーヒーの世界にどっぷりハマれるだろう。ぜひとも受講してほしい。

■オシャレなアイテムがいっぱい

 コーヒーカルチャーの大きな魅力のひとつが、オシャレなアイテムたち。生活の中で実際に使う機会は少なかったとしても、置いておくだけで気分があがる。

 

 また、さすがに個人で所有するのは難しいかもしれないが、業務用の装置も素晴らしいルックスのものが多数ある。エスプレッソマシンが放つサイバーな輝きや、焙煎機のクラシカルな魅力にすっかりヤラれてしまった。

◯エスプレッソマシン

 

◯焙煎機

 

■驚異の全自動ロボットバリスタ

 数多の周辺機器の中で最も注目を集めていたのが、このロボットバリスタ。コーヒー器具メーカーKalitaとBUBBLE LABが共同で開発したハンドドリップマシーンだ。器を事前に湯で温める、湯を注ぐ際にゆっくり円を描くなどといった人間味を感じさせる繊細な動きに、ギャラリーから感嘆の声がもれた。

■フレーバーシロップやアーモンドミルクで一休み

 おそらく多くの人が、ここぞとばかりに胸焼けするくらいコーヒーを試飲しまくることと思う。筆者もそうだった。そんなとき、フレーバーシロップで作ったスムージーやアーモンドミルクがカラダに優しく、とても癒される。

 

■カフェ好きのためのアプリ「SLoRN」

 ITの波はコーヒー業界にも押し寄せてきている。なんでもカフェ好きのためのアプリらしく、自分好みのカフェ検索ができるとのこと。加盟店からのギフトなどといったサービスもあるようなので、「趣味カフェ巡り」な人はチェックしてみると良いだろう。
http://slorn.jp/

■白熱の競技会も同時開催

 予選を勝ち抜いてきた全国のバリスタや焙煎士たちが腕を競い合う競技会も行われており、メインステージは多くの観衆で盛り上がっていた。筆者はてっきり味を競い合うものだと思っていたのだが、どうやら味だけではなく創造性、清潔感、プレゼンテーション力など総合的にジャッジされるそうだ。競技の種類がいくつかあり、それぞれで細かいルールや基準は異なるが、いずれも幅広い知識や技術が求められる。「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ2016」決勝の模様がYou tubeにアップされているので、興味がある方はぜひどうぞ。

■知るほどに様々な顔を見せるコーヒー

 コーヒーは飲み物で、美味しくいただければそれだけで充分なのだが、こうしたイベントに参加してコーヒーにまつわる様々なモノや、またそこにいるコーヒー好きの人々と触れ合うことで、コーヒーが単なる飲み物を超えた存在になってくる。コーヒー原産地の多くが貧困地域であり、不当に搾取されている生産者が少なからず存在するということ。100円でそこそこ美味しいコーヒーが手軽に飲める現状で、決して安くはないスペシャルティコーヒーを飲むことが、そうした搾取される生産者の助けとなる可能性があるということなど。コーヒーは知れば知るほどに、色々な顔を見せてくる。「美味しいコーヒー」の「美味しい」とは何なのか、その「美味しさ」を手に入れる為の方法とはいかなるものか。コーヒーは娯楽であり、経済活動であり、哲学でもある。

 ただただ、美味しいコーヒーを求めるも良い。歴史、コーヒーの置かれた環境などマニアックに掘り下げてカルチャーにどっぷりハマるも良い。コーヒーは、どちらのスタンスでも受け入れてくれる器の広い存在だ。

 2017年9月20-22日、東京ビッグサイトにて「SCAJ2017」の開催が決定している。「コーヒーが飲めない」という方でなければきっと楽しめるはずだ。一度足を運んでみてはいかがだろうか。

取材・文/太田史郎(おおた・ふみお)

フリー編集&ライター。最新モノ情報はもちろん、スポーツ、音楽&ダンス事情にも詳しい。

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