なぜ男は成功すると、支えてきてくれた妻を見捨てるのか? “ゲス不倫”の原因は妻の◯◯か?

なぜ男は成功すると、支えてきてくれた妻を見捨てるのか? “ゲス不倫”の原因は妻の◯◯か?

『糟糠の妻はなぜ捨てられるのか』(プレジデント社)

 2016年ほど、芸能界で不倫が取り沙汰された年はないだろう。人気バンドゲスの極み乙女。 のボーカル・川谷絵音とベッキーとの不倫騒動を始めとして、落語家の桂文枝や三遊亭円楽、作家の乙武洋匡、米米CLUB・石井竜也、ファンキー加藤、芸人のとにかく明るい安村、元国会議員の宮崎謙介、漫画家の浦沢直樹などなど、挙げたら切りがないほどの不倫報道がなされている。なぜ夫たちは、無名の時代から支えてきてくれた女を捨てて、違う女へと走ってしまうのか。どうすれば、妻は夫の不倫を防ぐことができるのだろう。

 婚活アドバイザーとして過去20年間で4万3000件以上の恋愛を研究し、これまでに1000人以上のカウンセリングを行ってきたという大西明美氏は著書『糟糠の妻はなぜ捨てられるのか』(プレジデント社)のなかで、“ゲス不倫”のメカニズムを分析している。

 いつの時代も一番不倫をしやすい年齢は30〜40代。子育ても 落ち着いてきて、妻との関係がマンネリ化する時期に不倫は起こりやすいが、特に年収1000万円は、夫が妻との関係に悩み始める分かれ目。年収が1000万円を超えると 、仕事の質、周りからの評価、そして、女性からのモテ方が変わる。マッチングサイトでは、年収1000万円以上の男性は、40代であっても、一日に20〜30人も女性からお見合いの申し込みがくるし、その半数は20代女性。高年収ならば、既婚者でも良いと言い切る女性までいるようだ。さらに年収が上がれば上がるほど、夫が不倫に走る可能性は増大する。あくまで、仕事として不倫関係の相談を受ける立場にある大西氏の体感であるが、年収1000万円以上なら3割、年収2000万円以上なら5割、年収3000万円になると9割の男性に愛人がいると大西氏はいう。

 どうして年収が高くなると、男は浮気をしたくなるのか。大西氏によれば、仕事の忙しさゆえの満たされない性生活やパートナーに理解されないストレスなどのコミュニケーション不足が一番の原因だという。「糟糠の妻」は、夫が成功をおさめる前のカッコ悪い姿を知っている。夫を支えてきたという自負もあるから、母親がいつまでも我が子を子ども扱いするのと同じように、最初に持ったイメージを固定化し、夫に対しても、成功する前の夫のイメージのまま接してしまう。だが、夫の方は、評価されたいのだ。今の実力にあった尊敬を受けたいのだ。そうして、夫は、自分を尊敬しない妻に慢性的な不満を抱える。一方で、愛人は、成功してできあがった彼に魅力を感じているから、いとも簡単に男が求めている扱い方ができる。だから、男は癒しを求めて、不倫に走ってしまう。そうすることによって、自分を尊敬していない妻への不満を解消しているのだ。

 では、妻は、夫がゲス不倫に走らないためにどうすれば良いのだろうか。大西氏曰く、常に尊敬の念を持つことはもちろんのことだが、大切なのは、夫が仕事で上手くいっていない時や悩みを抱えている時の対応だという。「きっとあなたなら大丈夫。私は心配していないから」。何か言い返されたら、「本当に私たち家族のために大変な思いをしてくれてありがとう。できることは少ないかもしれないけれど、私はいつでもあなたの味方だから」。夫を常に評価しているということ、感謝しているということと、どんなことがあっても軽蔑したり非難したりしないという誓いの気持ちを伝えてあげるといいようだ。

 健やかなるときも病めるときも、敬い、助け、真心を尽くすという永遠の愛を誓ったとしても、人生は恐ろしく長く、その誓いを全うするのは、簡単なことではない。目移りしたくなる時 だってあって仕方がない。だが、永遠の愛を誓った日に立ち返って、相手を常に認め、尊敬する心を取り戻せれば、もしかしたら、不倫を防ぐことはできるのかもしれない。

文=アサトーミナミ

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