ジュリアン・オピーの新作が並ぶ11年ぶりの大規模個展が東京オペラシティで開催

ジュリアン・オピーの新作が並ぶ11年ぶりの大規模個展が東京オペラシティで開催

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イギリスを代表するアーティスト、ジュリアン・オピー(Julian Opie)の日本の美術館では11年ぶりとなる大型個展が、7月10日から9月23日まで東京オペラシティ アートギャラリーにて開催される。

Julian Opie. Telephone. 2018. Patinated bronze with stone base. Large
点と線という最小限の視覚言語によって、生き生きとした人物像や風景を表現する作風で知られているジュリアン・オピー。1980年代よりヨーロッパのアートシーンで頭角を現し、その作品は世界の主要な美術館に所蔵され、現代美術を語るうえで欠かせない、重要なアーティストのひとりだ。

作品の素材には、伝統的な絵画や彫刻の素材だけでなく、LED ディスプレイや看板など、私たちがふだん目にする工業製品も含まれ、ありふれた素材から生み出される真新しい視覚表現が人々を魅了。グラフィックデザインやピクトグラムともシンクロするオピーの平面作品は、絵画という枠にとどまらないハイブリッドな魅力に満ち溢れている。また、オピーは日本の浮世絵やアニメのセル画のコレクターとしても知られ、輪郭線を強調した彼の特徴的な作風には、そこからの影響を感じることができる。

Julian Opie. Towers. 1. 2018. Auto paint on aluminium. Large
日本の美術館では11年ぶりとなる今回の大型個展は、作家自選による絵画、彫刻、映像など、本展で初めて公開される新作を中心に構成し、ジュリアン・オピーの現在を紹介するものとなる。

ジュリアン・オピーといえば、輪郭線のはっきりした、目を黒い点で表現しただけの実にシンプルな、それでいてモデルの個性や性格が的確に伝わってくる、1990年代後半から2000年代半ばのポートレイトを思い浮かべるかも知れない。だが近年のオピーは、都市の通りを行き交う人々を表現した絵画や映像、都市のビル群やカラスの立体、田園風景や羊の彫刻、ジョギングする人々など、幅広い作品を制作している。

また近作では、以前のような顔だけを描くポートレイトに代わって、人物の全身を側面から表現した作品が多くなっている。はっきりした輪郭線と透明感のある平明な色彩による表現は変わらないが、顔はただ丸く描かれ、単純化、簡略化の傾向が強くなっている。タイトルも同様に、刺青のある男性は《Tattoo》、ヘッドホンをして歩く女性は《Headphone》、携帯電話を手に持って歩く女性は《Phone》と簡素化。表現もタイトルも徹底的に抽象化されることで、世界中どこの都市にもみられる普遍的な人物が表現されているといえる。

Julian Opie. Running 1. 2018
LEDによって動きを表した《Running 1》と《Running 2》では、表現はさらに単純化されている。画面の中を忙しく走る人物たちはどこか滑稽に見えてくるが、それは慌ただしい現代社会に生きる私たちの姿なのかも知れない。また、会場内にBGMのように聴こえてくる音楽もオピーの作品の一部。平面作品と立体作品に大胆に分けられた会場構成とともに、ジュリアン・オピーの最新の作品世界を存分に楽しむことができる。

【展覧会情報】
ジュリアン・オピー(Julian Opie)
会期:7月10日〜9月23日
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2?
時間:11:00〜19:00(金・土は20:00まで、最終入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月4日(全館休館日)
料金:一般1,200円(1,000円)、大・高生800円(600円)、中学生以下無料※( )内は15名以上の団体料金、障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料