新年を祝う、“酔独楽”のほろ酔いレポート。KIGIの体験型アート展&パフォーマンス

新年を祝う、“酔独楽”のほろ酔いレポート。KIGIの体験型アート展&パフォーマンス

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新しい年を迎えた、白金のOUR FAVOURITE SHOPでは、キギ(KIGI)と酔独楽プロジェクトチームによる、体験型アートプロジェクト「スタンディング酒 BAR・酔独楽〈よいごま〉」第2回企画展が開催されている。期間は2月16日まで。


みなさんは、お座敷遊びなどで古くから伝わる“可杯(べくはい)”をご存知だろうか? 普段、日本酒をいただく盃(さかずき)は、酒を注いだまま卓上に置けるのがもちろん当たり前なので、どんなに強い酒でもちびちび飲めばOK。しかし可杯の場合、盃が尖ったり個性的な形をしていたり穴が空いていたりしているため、すべてを飲み干すまでは台へ置くことができない。

KIGIと酔独楽プロジェクトチームによる「盃・酔独楽」

「ベロベロの神様の歌」といったお座敷唄にのせながら、大勢で輪になって独楽をかわるがわる回し、盃を決めながら飲む、というのが可杯の遊び方。KIGIの酔独楽は、そんな伝統的な酒席遊びから着想を得て生み出されたユニークな体験型アート作品である。

このプロジェクトが最初に発表されたのは2018年7月、新潟の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2018 / 方丈記私記」。KIGIの「盃・酔独楽」と、新潟の酒蔵とのコラボレーションによる「清酒・酔独楽」を提供する「スタンディング酒BAR・酔独楽」という四畳半のバーの設えで体験型のアート作品としてお披露目され、約50日間の芸術祭期間中、実際に毎日営業が行われ、多くの人が訪れてはさかずきを交わした。

「スタンディング酒BAR・酔独楽」
その進化版と言える今回の展示。訪れるのはぜひ、平日水・木・金の16時30分から19時まで、土・日・祝の12時30分から19時までの廻し人による「スタンディング酒BAR・酔独楽」が体験できる時間帯をおすすめしたい。ここからは、編集部員が会場で体験した酔独楽をほろ酔いでレポートしよう。


参加費は500円。サイコロをふって出た目に今宵の運命を委ねる酔独楽体験。

参加したのはオープニングの夜。“酒”と“盃”、二つの文字が記された升でサイコロを振るう。“酒”の出目で酒の等級、“盃”の出目で盃の大きさが決まる。盃は松・竹。ゾロ目が出ると一番大きな鶴亀。小さな梅の盃での無料体験もできる。


続いて廻し人が盃を独楽のように廻す。初めは勢いよく廻る盃は、やがて酔っ払いの姿のようにゆらゆらとバランスを崩していく。その間、盃の廻る調子に合わせて廻し人は拍子木を叩く。



廻る盃が止まるとそれを手に取る。日本酒に書かれた「酔いが回れば独楽も廻る」という一文。出目は2、お酒は「純米吟醸」。ぐいっといただく。

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」でのお披露目を経て、第2回となる本展。今回は、このお酒と独楽に加えて、KIGIによる造語で「酔書(よいしょ)」と名付けられた書き初めさながらに、しかし利き手とは反対の手で書をしたためる(酔っ払いの書とという意)娯遊も一緒に体験できる。書は、本展の会期終了後に、京都の武信稲荷神社に奉納していただけるそうだ。


「酔書(よいしょ)」
2月1日にはゲストに小説『オートリバース』(2019年刊)の著者、高崎卓馬さんを招いてのKIGIの植原亮輔さん、渡邉良重さんによるトークイベント「酔独楽とオートリバース」も開催される(参加無料)。イベントは予約優先。また、KIGIのお2人の在廊予定日も公開中。詳細はOFSのオフィシャルサイト(http://ofs.tokyo/)よりチェックを。

元来からともにある祝いの文化と酒文化。2020年も良き一年でありますようにと願って、豪快で愉快であり美しく奥ゆかしくもある、日本特有の酒文化を本展で感じてください。


【イベント情報】
体験型アートプロジェクト「スタンディング酒 BAR・酔独楽〈よいごま〉」第2回企画展
会期:1月11日〜2月16日
会場:OFS gallery(OUR FAVOURITE SHOP内)
住所:東京都港区白金5-12-21
時間:12:00〜19:00(最終日は17:00まで)
休館日:月・火(祝日を除く)

■酔書の酔独楽体験(所要時間20分) 1,000円〜3,000円
■サイコロの酔独楽体験(所要時間5分) 500円

■KIGI(植原亮輔、渡邉良重)在廊予定
2月1日14:00〜16:00
2月8日15:00〜18:00
2月15日15:00〜18:00
2月16日14:00〜17:00
※念のためSNS等で要確認。