ワクチン接種完了でも「150日間で死者10万人超」の衝撃予測! 行動制限を緩和して大丈夫なのか?

新型コロナワクチン接種完了でも150日間で死者10万人超と古瀬祐気氏が衝撃予測

記事まとめ

  • 麻生財務相が新型コロナウイルス対策の行動制限の緩和を巡り、反対論に噛みついた
  • 京大ウイルス・再生医科学研究所の古瀬祐気特定准教授は今後の感染状況を予測
  • ワクチン接種完了でも19年以前の生活様式に戻れば、10万人以上の死者が出る恐れも

ワクチン接種完了でも「150日間で死者10万人超」の衝撃予測! 行動制限を緩和して大丈夫なのか?

ワクチン接種完了でも「150日間で死者10万人超」の衝撃予測! 行動制限を緩和して大丈夫なのか?

大阪の吉村洋文知事は意欲満々だが…(C)日刊ゲンダイ

「医者の言う話が本当かよという話がいろんなところに出てきてますよ」――。

 政府が11月にも実施を目指す、新型コロナウイルス対策の行動制限の緩和を巡り、麻生財務相は14日、医師から上がる反対論に噛みついた。かつて新型コロナを「これは風邪だから、はやり病だから」とうそぶいた麻生氏である。「本当かよ」と言えた口ではない。

 政府は来月にも、行動制限緩和の実証実験に着手する。福岡県の服部誠太郎知事が14日、実験参加の意向を政府に伝え、大阪府の吉村洋文知事も意欲マンマンだ。しかし、今月3日に開かれたコロナ対策分科会の資料は今後の感染状況について、衝撃的な予測を出している。

 問題の資料を示したのは、京大ウイルス・再生医科学研究所の古瀬祐気特定准教授。厚生労働省クラスター対策班のメンバーだ。ワクチン接種の進み具合と、人々の行動を基に、今後の感染状況を予測している。

 古瀬氏は、60代以上の80%、40〜50代の60%、20〜30代の45%がワクチン接種を完了した「最低目指したいシナリオ」と、「ありえるシナリオ」(60代以上85%、40〜50代70%、20〜30代60%)、「目標となるシナリオ」(60代以上90%、40〜50代80%、20〜30代75%)の3つのシナリオに基づき、150日間での累計死者数を算出した。

ワクチン接種完了でもコロナ以前の生活には戻れない可能性

 予測によると、最も接種の進んだ「目標となるシナリオ」ですら、2019年以前の生活様式に戻れば、10万人以上の死者が出る恐れがあるという。古瀬氏がこう言う。

「シミュレーションのポイントは、想定するワクチン接種を完了しても、完全には以前の生活には戻れないかもしれないということです。マスク着用や3密回避など、人との接触を40%程度減らした生活様式を続ければ、医療逼迫や死者10万人超には至らず、『ウィズコロナ』を達成できる可能性はあります」

 希望者のワクチン接種完了のメドは10〜11月。政府は一日も早く、元の生活に戻したいようだが、打ち終わっても感染対策はマストだ。

「行動制限の緩和を議論するのはいいとしても、このまま感染状況が下火になるのか、ワクチン接種率がどこまで上がるのか、きちんと見極めた上で運用を判断する必要があります。シミュレーションとは別に、今年の冬ごろに第6波が起きる可能性が高いと考えています」(古瀬氏)

 昨年末は第3波に見舞われた。また同じ轍を踏むことになるのか。

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