CMでお馴染み「ミネルヴァ法律事務所」が破産 なぜ負債が51億円に?

弁護士法人「東京ミネルヴァ法律事務所」が破産 過払い金の相談などが減少か

記事まとめ

  • テレビやラジオのCMで知られる弁護士法人「東京ミネルヴァ法律事務所」が破産
  • 負債総額は51億円で、東京商工リサーチは「ウワサは聞いていました」と語った
  • 「途中でCMをやめたものの、手遅れだった」と分析している

CMでお馴染み「ミネルヴァ法律事務所」が破産 なぜ負債が51億円に?

CMでお馴染み「ミネルヴァ法律事務所」が破産 なぜ負債が51億円に?

仕事が急減(東京ミネルヴァ法律事務所のサイトから)

テレビやラジオのCMで知られる弁護士法人「東京ミネルヴァ法律事務所」が24日、裁判所から破産手続きの決定を受けた。2012年に設立され、過払い金請求訴訟やB型肝炎給付金請求訴訟で急激に規模を拡大。積極的なCM展開をご記憶の読者も少なくないだろう。

 ミネルヴァは第一東京弁護士会の所属。会費の支払いが滞っていたため、同弁護士会が破産を申し立てた。負債総額は51億円に上り、今月に入って事務所と連絡が取れなくなったという依頼者からの問い合わせが弁護士会に寄せられていた。

 法律事務所が破産とは前代未聞の出来事。何があったのか。

■危ういウワサは1年前から

「ウワサは聞いていました」とは東京商工リサーチ情報本部長の友田信男氏だ。

「ミネルヴァが経営的に危ういという話は1年ほど前から伝わっていました。依頼者から相談を受けると、手付金を払うよう急がせるというのです。法律事務所の場合、たとえば金融業者から過払い金を受け取り、弁護費用を除いた金額を依頼人に渡さないと、その金額が負債としてカウントされます。弁護士会の会費を払えなかったということは資金繰りに苦しみ、依頼人へのお金も滞っていたのかもしれません」

 ミネルヴァは弁護士の人数が10人前後で、年間売り上げが17億円の中堅事務所。CMに多額の費用をかけていたとされる。都内の法律事務所代表はこう分析する。

「おそらく弁護士事務所に精通した宣伝会社がブレーンとして動いていたと思います。彼らがCMや相談会などを派手に企画し、最初は依頼が殺到して利益は上がったものの、やがて尻すぼみになったということでしょう」

 海外進出の手続きなどで多額の費用を払える大企業は大手の法律事務所と顧問契約を結んでいるから、中堅が入り込む余地はない。そのためミネルヴァは過払い金や肝炎の訴訟に儲け口を求めたのではないかという。

「ただ、過払い金の相談が徐々に減ったため、同業他社は過労死などの過重労働の依頼にシフトしていった。ミネルヴァはこうした流れに気づかず、仕事が急減。途中でCMをやめたものの、手遅れだったのだと思われます」(友田信男氏)

 派手にやりすぎたということか。

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