旅慣れた人は、関空より「神戸空港」が良い...かも?

旅慣れた人は、関空より「神戸空港」が良い...かも?

神戸空港外観(663highlandさん撮影、Wikimedia Commons

このところにわかに注目を浴びるようになったのが、神戸空港である。きっかけは台風21号だ。関西国際空港が被害を受け、一時閉鎖された。取り残された乗客を高速船でスピーディに運んだ先が、神戸空港だった。

2018年9月7日、関空では国内線と国際線の一部の運航が再開されたが、第1ターミナルビルとA滑走路の再開は未だ見通しが立っていない。関空が本格復旧するまでの間、大阪国際(伊丹)空港と神戸空港を代替利用する政府の方針が示された。それによって、伊丹と神戸にかなりの便が振り替えられる可能性が出てきた。訪日外国人観光客(インバウンド)の減少を少しでも食い止めようという意図があるからだ。

かつて関西を代表する国際空港であった伊丹はともかく、2006年に開港した神戸空港は、まだまだ知られてない。そこで神戸空港について調べてみた。

三宮から約18分、旅客数は年間約310万人

神戸空港は、神戸市の中心部・三宮の南に位置する。ポートアイランドの沖合約1キロに造られた人工島の上に建設されている。神戸新交通のポートライナーで、三宮からポートライナー空港駅まで約18分で行ける。


神戸空港の年間の航空機発着回数は約3万回、旅客数は約310万人と、地方管理空港の中ではトップだ。定期便は国内線のみで、東京羽田、千歳、福岡、鹿児島、那覇など国内7路線を運航している。路線別では神戸―東京便で約100万人ともっとも多く、全体の3分の1を占める。スカイマークの拠点空港のひとつで、他に全日空(ANA)などが乗り入れている。


国際線は現在、チャーター便に限られている。関空からの振り分け便が、国際線も含まれるかどうかは未定だ(18年9月10日現在)。

神戸空港には、国際線の就航に必要なCIQ(税関・出入国管理・検疫)手続きの機能がないと疑問を投げかける人もいる。これについては、「開港150年の歴史を持つ旅客港・神戸港には日本有数のCIQの機能がある。税関や入国管理局の職員の一部を空港に移し、機材を持ち込めば、問題なく処理できるはずだ」と言う人もいる。


「空港までの足」を担う交通機関としては、ポートライナーの他に、空港とJR新神戸駅との間を運行するシャトルバスがある。朝夕混雑するポートライナーに比べると、シャトルバスはゆとりがあるという人も多い。

また関空からの脱出作戦で活躍した高速艇「神戸―関空ベイ・シャトル」が、関西国際空港との間を約30分で結んでいる。今回のような状況でない場合には、関空―神戸の移動に便利だろう。


今後の増便、運用時間延長などの規制緩和があれば、この神戸空港、意外と使い勝手が良くなるかも知れない、と期待する人は多いのではないか。

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