風呂桶におでん、ラムネ瓶にお酒、そして通貨は「アヒルちゃん」 心斎橋に銭湯すぎる酒場が誕生

風呂桶におでん、ラムネ瓶にお酒、そして通貨は「アヒルちゃん」 心斎橋に銭湯すぎる酒場が誕生

すっかり湯上がり気分(画像はプレスリリースより)


大阪・心斎橋に2021年3月8日にオープンした、「スタンド酒場 焼売銭湯 アメリカ村店」(以下、「焼売銭湯」)。

「懐かしの銭湯」がコンセプトの、庶民的な価格帯の酒場だ。

中華系ではなく、あえて日本の「うす皮肉厚」な鶏焼売と豚焼売をメインに、肉豆腐やおでん、アジフライ、玉子焼き......昭和の大衆酒場の定番料理や定食がずらりと並ぶ。

ユニークなのは、おでん。


温泉でよく見るような器に、たっぷりと入っている。

さらに湯上りの定番ドリンク、コーヒー牛乳や瓶サイダーを酒場風にアレンジした、レトロなサワーまで。


店内には、巨大な湯船そっくりのカウンターや、壁面一面に広がる富士山タイル画まで設置されている。

そして、通貨として使用するのは、お風呂場によくあるおもちゃ「アヒルちゃん」という徹底ぶり。まさに、銭湯に行った気分でリラックスできそうなお店だ。

斬新なコンセプトに、ツイッターでは

「なんなんや、これは」
「え?どゆこと?」
「お金の代わりがアヒルちゃん人形とか可愛すぎる!!」

など、多くの声が寄せられている。

元号が「令和」となり3年目になる今、なぜあえて「銭湯」という昭和を感じるコンセプトにしたのだろうか。

Jタウンネット編集部は30日、焼売銭湯を運営するオペレーションファクトリー(大阪市)を取材した。

焼売1個とアヒルちゃんを交換

取材に応じた同社の広報担当者は、「蒸し料理である焼売の湯気が、昔懐かしの銭湯や温泉との親和性が高い」ことから、スタンド酒場(立ち飲み屋)や大衆酒場の良さをアピールするためにレトロでかわいい銭湯と、焼売を掛け合わせた、と説明する。

立ち食いそばのように立ったままお酒を飲みつつ、料理をつまめるスタンド酒場。価格帯も雰囲気も、庶民的なものに設定されていることがほとんどだ。

たしかに、その下町っぽい雰囲気に、レトロな「銭湯」はよくなじむ。


通貨として使う「アヒルちゃん」は、店内の自動販売機で購入する。1羽90円で、最初に予算分だけ買えばいいので、使いすぎも心配しなくていいかもしれない。

名物の鶏焼売・豚焼売はいずれも1個90円(税込み)なので、アヒルちゃん1羽と交換で注文できる。

しかもこの方法は、可愛いだけでなく、「感染対策」の意味もあるようだ。

「アヒルちゃん」は飲み物や料理を注文するごとにスタッフが回収する。

立ち飲み屋はキャッシュオンデリバリー(注文ごとに支払いを行う)方式を取るところが多いが、「アヒルちゃん」を使うことで、現金を直接やり取りするよりも、手と手が接触する機会を減らせるのだという。


「アヒルちゃんは毎日滅菌し、できる限り安心安全と楽しみと癒しをお客様達に感じていただきたいと思います」(広報担当者)

コロナ禍にオープンした飲食店らしいアイデアなのかもしれない。

焼売銭湯は現在、12時〜21時(20 時30分ラストオーダー)で営業している(30日時点)。

富士山のタイルを背景に、ラムネ瓶に入ったサワーを飲みつつ焼売をつまむ......。

そんな時間を過ごせば、心はすっかり昭和へタイムスリップできそうだ。

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