断崖絶壁に突如現れる「豪華和式トイレ」の怪 何故こんな場所に?地元の神社に聞いてみた

断崖絶壁に突如現れる「豪華和式トイレ」の怪 何故こんな場所に?地元の神社に聞いてみた

断崖絶壁に突如現れる「豪華和式トイレ」の怪 何故こんな場所に?地元の神社に聞いてみたの画像

「なんでこんな所にこんなものが......?」

そんな感想を抱かざるを得ない光景が、ツイッターで話題になっている。

こちらは、神奈川県在住のツイッターユーザー・あおすけ(@aosuke32)さんが2022年3月9日に投稿した写真。伊豆半島最南端の景勝地・石廊崎(いろうざき、静岡県南伊豆町)で撮影したものだという。

断崖絶壁をすぐ目の前にした場所には......なぜかブロック塀に囲まれた和式トイレが。しかも、扉や柵の類もなく丸見えだ。

一応は窓のようなものや手洗い場も設置されているようだが、実際にこのトイレを使っている人はいないのではなかろうか......。

思わぬ場所に備え付けられた和式トイレに、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。

「すごい解放感」「登山中に急にお腹下した時にこれ見つけたら、その日の運全て使ってしまいそうだ」「隠しイベント感強いトイレだ!」

なんだってこんな場所にトイレがあるのか。Jタウンネット記者はまず投稿者のあおすけさんを取材した。

■「まさに秘境トイレだ」

登山と絶景・穴場スポット巡りが好きだと語るあおすけさんが断崖絶壁にあるトイレを発見したのは、9日の10時頃。石廊崎にある石室神社の近くでのことだ。

「テンションの高い他の観光客の『こっちの崖の奥に行けるのかなぁ?』という言葉を聞いて私も気になり、恐る恐る行ってみたらこのような和式便所がありました」

とあおすけさん。見た瞬間は、「何でここに和式便所が?」と驚いたという。

「よく見ると豪華なデザインで、今まで見たことの無い便器だったので興味が湧きました。便器の中はすぐに地面(土)になっていて、恐らく途中で作るのを止めたのか、或いはバイオ式なのか、などなど、色々想像しました。海の断崖でこれほど開放感のあるトイレは他に無い、まさに秘境トイレだ、と思い、ツイートしました」(あおすけさん)

変な場所にあるだけでなく、便器が「豪華」。

さらに謎の深まったトイレについてさらなる情報を得るため、記者は現場近くにある石室神社の禰宜(ねぎ、宮司の補佐役)・小澤孝宗さんにも話を聞いた。

■昭和天皇のために設置された可能性

小澤さんは、このトイレがいつから設置されたのかの詳細は不明としつつ、設置にいたった経緯について、こう見解を述べた。

「設置者は、おそらく当時に神社近くで売店をされていたおばあさんではないかと思います。時期はわかりませんが、かつて昭和天皇が石廊崎へ行幸された際に、岬の先端の方にトイレが無いのは失礼になるとの考えから設置されたようです。ただ、天皇は実際には先端までは来ず、足を運んだのは石室神社の手前にある石廊埼灯台までだったようです」(小澤さん)

結局、その後は観光客などに実際に使われることもなかったという。

なお、設置した際にはトイレに木の扉が付けられていたが、数年前に発生した台風の影響でそれも吹っ飛んでしまった。現在もこのトイレを使う人はいないものの、今のところ移設や撤去については考えていないという。ただ、

「今後、使用禁止の札をつける予定です」

とのことだ。

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