映画の中の世界みたい...! 金沢に誕生した「新しい石川県立図書館」が圧倒的にカッコイイ

映画の中の世界みたい...! 金沢に誕生した「新しい石川県立図書館」が圧倒的にカッコイイ

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「新しくできた石川県立図書館がやばかったです」

......というコメントを添えたツイートが、2022年7月2日に投稿され、いま大きな注目を集めている。それはこんなツイートだ。

写真を見ると、なんだか壮大な円形劇場のような空間だ。ここが図書館?

ツイッターユーザー・とるる(@toybox0220)さんが投稿したツイートには、8日時点で24万6000件の「いいね」が寄せられるなど話題に。

いったいどんな狙いがあって、こんな空間が出来上がったのだろうか?

Jタウンネット記者は、この新しい県立図書館を運営する石川県文化振興課に取材した。

■円形劇場のような大閲覧空間が広がる

石川県文化振興課図書館担当者によると、とるるさんが写真に収めた「新しい石川県立図書館」が作られる前に存在した「旧県立図書館」は1966年に作られたもの。「新しい石川県立図書館」の基本構想が策定された時点で全国4番目の古さで、老朽化も進んでいた。加えて「狭隘化からくる使い勝手の悪さ」も著しかったという。

「新たな図書館では、それらの問題を解消するとともに、県民の多様な文化活動・文化交流の場として、県民に開かれた『文化立県・石川』の新たな"知の殿堂"となるよう企画・設計しました」(石川県文化振興課図書館担当者)

「本のページをめくる際の期待」をイメージして作られた、伝統的な市松模様に貼ったタイル張りのパネルとガラスとが交互に折り重なった外観の「新しい石川県立図書館」の入り口をくぐると、待ち受けるのは吹き抜けを取り囲むように設置された多くの書架――「円形劇場のような大閲覧空間」だという。

「館内をめぐり歩き、思いがけない本との出会いを楽しんでいただきたいです」

と担当者は語る。3階のブリッジや4階のリングと呼ばれる場所はビュースポットになっていて、この大閲覧空間全体を見渡せるようになっているそうだ。

また内側だけでなく、外の景色を楽しむこともできる。

「館内には50程度の窓際があり、その窓際ごとに様々な椅子や閲覧席を用意してあります。窓の外には庭の緑や、遠くの山々を望むことができ、訪れるたびに気分も景色も違う図書館を味わっていただけると思います」(石川県文化振興課図書館担当者)

■本に360度囲まれる、段状の半円形の閲覧空間

このユニークな設計デザインを担当したのは、建築家の仙田満さんだ。仙田氏が主宰する環境デザイン研究所は、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島、国際教養大学図書館など、斬新な建築設計で、注目を浴びている。児童向け公共建築も数多く手がけている。

新しい石川県立図書館のデザインに氏を起用した理由を尋ねてみると

「プロポーザルの審査会で決定しました。その評価ポイントとしては、空間の使い方がダイナミックで、インパクトがあり、今後の設計により魅力的な建築となる可能性を秘めていることです」

と、担当者は答えた。

ツイッターの反応では、「攻殻機動隊」「FF9」「ドラゴンクエスト」などアニメやゲーム、「ハリーポッター」「図書館戦争」などの小説・映画を想起する人が多かった。また大英博物館図書部、ストックホルムの図書館に言及する人もいたようだ。そんな声に対しては、「くの皆様がいろいろなシーンを想起していただき、アニメや映画などの壮大な世界観とリンクしていただけたことは、大変光栄なことだと感じております」。

「ヨーロッパでは古くから円形の図書館がつくられ、(県立図書館でも)お手本にしています。ただ、石川県立では単純な円ではなく、段状の半円形の閲覧空間が二つ、高さを変えて互いに向き合うという断面構成になっています。本に360度囲まれつつ、視線が上下に抜けることで、包まれることと開放感の両立が図れるように工夫しています。そのような立体的な魅力が伝わるとうれしく思います」

■本を読む・借りるだけじゃない――「出会う」ための図書館

新たな石川県立図書館では、「本を読む」「本を借りる」といった従来の図書館の機能だけでなく、「人・モノ・情報が集い、出会う場」となるような工夫を凝らしているという。

例えば「本と出会う12のテーマ」という本棚では身近で馴染み深いテーマ設定で本を並べるなど、本の並べ方などのソフト面にも気を配り、とても使いやすい図書館になっているそうだ。

「ぜひ、実際にご来館いただき、建物の魅力、厚みのある蔵書、様々なイベントなど、図書館のあらゆるものに触れていただきたいと思います。思いもよらない出会いから、皆様の人生の1ページをめくることができるよう、スタッフ一同お待ちしております」(石川県文化振興課図書館担当者)

そんな「新しい石川県立図書館」は、7月16日にオープンしたばかり。

「本を借りる」「書庫の本をカウンターで取り寄せる」「予約席を利用する」などといったサービスには利用者カードが必須だ。カードが無い人、またカードはあっても5年以上県立図書館を利用していない場合は、期限が切れているので、まずはカードを作成しよう。

ただ利用者カードがなくても、館内で様々な椅子に座って本を読んだり、くつろぐことはができるし、カフェも利用できる。まずは、「新しい石川県立図書館」に行ってみたら、いかが。

旧館があった金沢市本多町から同市小立野に場所を移した新館へは、車やバスが行きやすい。

16日の開館に合わせ、金沢市内を走る北鉄バスの路線変更が行われ、これまでの路線(最寄りバス停:崎浦公民館)はそのままに、敷地正面の新規バス停(石川県立図書館)までバスが乗り入れ、より便利になっているという。

休館日は月曜日(月曜が祝日の場合は火曜休館)。

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