内科医院公式サイトに謎の「隠し扉」? 小さなアイコンをクリックすると、まさかのページに繋がった

内科医院公式サイトに謎の「隠し扉」? 小さなアイコンをクリックすると、まさかのページに繋がった

内科医院公式サイトに謎の「隠し扉」? 小さなアイコンをクリックすると、まさかのページに繋がったの画像

奈良県北西部の上牧町にある「きじ内科クリニック」という医院が、一部のツイッターユーザーの間で注目され始めている。

その理由は、同院のウェブサイト。ここにあまりにも「らしからぬページ」が存在しているというのだ。

トップページを開くと、まず目に入るのは病院の外観を撮影した写真。その下にもクリニックの案内や診察・検査内容など、いわゆる「医院のウェブサイト」といった作り。何も変わったところはなさそうだが......。

そう思いつつサイトを巡っていると、「院長紹介&ごあいさつ」のページで奇妙なものを発見した。

院長のプロフィール欄の一番下に、小さなアイコンが配置されているのだ。

その上にマウスポインターを持っていくと、クリッカブルであることが分かる。アイコンが小さすぎて何が書かれているのか分かりづらいが、とりあえず押してみることにしよう。

■なんでこんなものが!?

たどり着いたのは「ドルアーガの塔:小ネタ集」というページだった。

「ドルアーガの塔」とは、1984年7月にナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)が発売したアーケードゲーム用アクションRPG。プレイヤーは主人公のギルを操り、迷路のような60階建ての塔を昇っていきながら、最後に待ち受けている悪魔ドルアーガを倒し、恋人のカイを救出するというストーリーだ。

そう、きじ内科クリニックのウェブサイトには病院とは全く関係がないゲームのコラムページがあるのだ! さっき押した小さなアイコンも、拡大して見るとちゃんと「THE TOWER OF DRUAGA」と書かれていた。

「ドルアーガの塔」は様々な機種に移植され、最近ではNintendo Switchでも遊べるように。ゲーム内に存在する宝箱を出現させる条件が厳しかったり、せっかく出現させた宝箱から取得すると不利になるアイテムがでてきたり、非常に難度が高いゲームとして知られており、現在でも攻略情報を掲載したページが無数にある。

きじ内科クリニックウェブサイト内の「ドルアーガの塔:小ネタ集」もそのひとつで、例えば「宝箱が出ないと言われる60面でも宝箱がでることがある」「イビル(偽物)アイテムを取ってしまった場合の対処方法があるのかの検証」など、マニアックな情報が紹介されている。

このページは2022年8月3日、あるツイッターユーザーが発見したことで注目され始め、

「ガチな人やん......しかも論理的な検証作業!」「病院っぽい名前のゲーム系HPかと思ったけど、TOPに移動してみたらやっぱり病院のHPだった」「こんなにドルアーガやり込んでる人もいるのか」

など驚きの声がじわじわと広がっている。よく見つけたな......と思うが、Googleで「ドルアーガの塔」を検索するとWikipedia、My Nintendo Storeについで3番目に「ドルアーガの塔:小ネタ集 | きじ内科クリニック」がヒットする(22年8月5日昼時点)ので、ゲーム情報を調べている人にはかなり辿りつきやすい条件だ。

■院長の「ドルアーガの塔」愛が凄まじい......

それにしても、「ドルアーガの塔」の情報をクリニックのウェブサイトに載せるなんて、変わっている。ほかにも発信する手立てがあるだろうに......。

気になったJタウンネット記者は8月4日、きじ内科クリニックの院長で、「ドルアーガの塔」のファンである木地達也さんを直撃した。

木地院長が「ドルアーガの塔情報」の発信手段にクリニックのサイトを選んだのは、SNSやブログを利用していないことと、自身で作成しているクリニックの公式サイトは融通が利きやすいことが理由だという。また、隠しページのようになっている理由を聞くと、

「個人的にいろいろ検証した結論を記録として留めておこうという程度でしたので、広く発信しようとは思っていませんでした。当院の患者さんがホームページにアクセスした際、ドルアーガのアイコンを見て『なんだろこれ』と思ってアクセスしてもらう感じを想定していました。ドルアーガを知っている患者さんが『おおっ』と思ってくれたらいいですね」

と教えてくれた。ただ、ツイッター上で話題になるまで誰にも「見たよ」と言われたことはなく、職員さえウェブサイト上に「ドルアーガの塔」のページがあることに気づいていない可能性もあるとか。

自身の医院にページを作ってしまうほど「ドルアーガの塔」に魅了されている木地院長。どれほど好きなのか聞いてみると、

「私が小学校6年の時にデビューしたゲームで、理由は思い出せませんがハマってしまい、しょっちゅうスーパーの屋上にあるゲームコーナーに足を運んでいました。当時、1ゲーム30円だったので、10円玉を山のようにテーブルゲーム機の上に積んで遊んでいました。医者になって初めての給与で初代プレイステーションとナムコミュージアムを買ったのも、ドルアーガがやりたかったからです」「ドルアーガの塔は、ほんとよくできたゲームだと思います。うちの子供たちもNintendo Switchなどでよく遊んでおり横から見てますが、グラフィックや音楽は比較にならないくらい現代のものが優ってますが、アイデアという面ではドルアーガの右にでるものはないと確信しています」

などなど、熱量と愛に溢れた熱烈なメッセージをJタウンネット記者に送ってくれた。もう木地院長の人生を語る上で「ドルアーガの塔」は外せないんですね......。

ちなみに木地院長には、クリニックのウェブサイトに自身が飼っている柴犬の写真集ページを作る構想もあるという。

関連記事(外部サイト)