埼玉の名産品アピールする「狭山茶自販機」に珍事発生 中身が全て「綾鷹」に...一体なぜ?コカ・コーラに聞く

埼玉の名産品アピールする「狭山茶自販機」に珍事発生 中身が全て「綾鷹」に...一体なぜ?コカ・コーラに聞く

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埼玉県が誇る名産品・狭山茶。その主産地は県西部にある入間市だ。

市内には、そんな地元の名物を気軽に味わえる自動販売機が設置されている場所が複数あって、地域の自然や歴史などのほか、狭山茶や国内外のお茶に関する展示を行う「入間市博物館」(通称・ALIT、Tは「Tea」のT)もそのひとつ。

通常なら、ペットボトルに入った狭山茶がズラリと並んでいるのだが......ある日、ALITの自販機に異変が発生した。

こらちは埼玉情報を発信するツイッターユーザー・カナタT【V埼玉県民・豊岡かなた】(@kanata_stm)さんが2022年7月27日に投稿した写真。映っているのは入間市博物館 ALITに設置されている狭山茶の自販機だ。

そこには「お茶かおるまち 狭山茶でひと休み」「この自動販売機は狭山茶の振興のために置いています」と狭山茶をアピールする文言が書かれているのだが......カナタTさんは写真にこう添えている。

「【悲報】入間市博物館名物・全部狭山茶の自販機、全部綾鷹(宇治茶)になる」

写真を改めて見ると、中身が狭山茶ではない。なんと日本コカ・コーラと京都・宇治の老舗茶舗「上林春松本店(かんばやししゅんしょうほんてん)」の協働商品「綾鷹」しか入っていないのだ。

■素早い対応で早々に復活

狭山茶を1本も販売しない狭山茶専用自販機。当然のことながら、そんな状況は長く続くはずがない。

「商品の流通在庫の確保が出来たとのことで、入間市内の #狭山茶 自販機に狭山茶ペットボトルが帰って来ました!」

入間市博物館 ALITのツイッターアカウント(@irumacitymuseum)がそう発表したのは、話題の投稿の翌々日である29日のことだった。

早々に復活したのは良かったけど、そもそも、なぜ狭山茶の本場から狭山茶が消えるという事態が発生したのだろうか。

8月5日、自販機のベンダーであるコカ·コーラ ボトラーズジャパン広報部は記者の取材に対し、狭山茶の在庫量が一時的に不足したことに伴い、一部の設置先で狭山茶から別の商品に切り替える対応を行っていたと明かした。入間市博物館では、7月16日~28日まで狭山茶から綾鷹に切り替わっていたという。

「酷暑の夏を迎えるにあたり、水分補給のために飲料を買おうとした時に、売り切れで買えないというリスクの回避。狭山茶ではないけれども、暑さで喉を潤したい時、すぐに飲料を買いたいというお客様のニーズに応えることを総合的に判断した結果、暫定的に綾鷹を補充させていただきました」(コカ·コーラ ボトラーズジャパン広報部)

■博物館もすぐさま動いていた

カナタTさんが自販機についてツイートしたのは、狭山茶の復活の直前。

偶然切り替わるタイミングだったのかと思いきや、そうではない。入間市博物館の職員が4日、カナタTさんの投稿から狭山茶復活までの動きを明かした。

「狭山茶が入間市の主要な産品であることと、広く来観者の皆様の声に耳を傾け、市民とともに歩む博物館でありたいという気持ちで日々業務を行っておりますので、ツイートを目にしてすぐに行動しました」(入間市博物館職員)

投稿翌日の7月28日、入間市博物館のツイッターアカウントは、

「博物館敷地内をはじめ市内数カ所に設置されている、狭山茶ペットボトル専用自販機ですが、設置主体のJAいるま野に確認したところ、一時的な供給不足のため暫定的に別商品を補充したとの事。在庫復活次第 #狭山茶 がカムバックします」

とツイート。さらに、自販機にツイートと同様の内容を記した紙を貼り、その写真も投稿した。

博物館職員の「狭山茶」や「入間市」に関するきめ細やかな情報収集が、迅速な対応に繋がったようだ。

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