「毎日早朝から働き、勧誘に行けば悪態をつかれた新聞奨学生時代。集金に通った大学教授の自宅では...」(神奈川県・50代男性)

「毎日早朝から働き、勧誘に行けば悪態をつかれた新聞奨学生時代。集金に通った大学教授の自宅では...」(神奈川県・50代男性)

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シリーズ読者投稿~忘れられない「あの人」と~ 投稿者:Hさん(神奈川県・50代男性)

19歳のころ、Hさんは新聞奨学生として、過酷な日々を送っていた。

早朝の配達はもちろん、集金の仕事や、訪問勧誘もしなければならない。

特に勧誘の際には、悪態をつかれることもあったという。

<Hさんの体験談>

36年前、19歳の私は二浪目で、予備校に通う為、新聞奨学生をしていました。

配達エリアは上野桜木町から上野公園。毎朝3時半起きで専売所に行って広告入れから始め、朝刊を配り、夕刊15時半にはまた専売所に行き夕刊を配る。

週に一度は拡張業務も行い、毎月20日過ぎから月末までは毎日のように集金に行かなくてはならない日々でした。

■毎月集金に行くと...

今思うと、若い自分達には過酷な日々だったと思います。

当時はガラの悪い拡張団が多かったせいで、拡張に行ったときに、その人たちに関して悪態をつかれることもありました。

そんな中、集金に伺うお宅の中に、毎月必ずお菓子などを渡してくれて、短いお話で励まして下さったご高齢の女性がいらっしゃいました。早稲田大学の教授をされている方の、お連れ合いでした。

ある時、新聞奨学生をやめることが決まり、その方にご挨拶に伺いました。

「あとひと月で辞める事になります。今までお世話になりましてありがとうございます」

そうお伝えした翌月の集金のことです。

「これから始まる新しい暮らしに必要でしょう」と新品のワイシャツとネクタイを頂いたのです。

その後、忙しさにかまけて、改めてお礼に伺う事が出来ませんでした。

歳を重ねる毎に、あの日のお気持ちが、とても有り難くて胸に沁みて積み重ねっていきました。

「元気でいらっしゃるだろうか」と思いながら、当時からご高齢だったので「今伺っても、ひょっとしたら......」という気持ちを抱え20数年経ってしまいました。

あの日のワイシャツとネクタイはクタクタになってしまいましたが、今でも宝物として保存してあります。

名前も名乗らず若かった自分を応援して下さったこと、本当に心からありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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