「熊本地震で落ちてきた岩」を神様として祀った、大津町の「瀬田神社」

「熊本地震で落ちてきた岩」を神様として祀った、大津町の「瀬田神社」

2017年2月、再建工事中の瀬田神社(肥後おおづ観光協会フェイスブックより)

2017年6月10日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている

実家近所の神社に震災で降ってきた岩、ユンボでも粉砕不可能なのでダイナマイトで発破しようか悩んでいたところ、神主さんから新しいご神体にすりゃよかろうとのことで新しい神様として観光名所になってます pic.twitter.com/4Ys677zKh0
- 苦行 (@hatikvah_12) 2017年6月10日

写真には、真新しい小さな社とその横に鎮座する大きな岩。震災で降ってきたらしい。「ユンボでも粉砕不可能なのでダイナマイトで発破しようか悩んでいた」そうだ。ユンボとは油圧ショベルの呼称の一つで、建設作業で用いられる機械のことだ。

「神主さんから新しいご神体にすりゃよかろうとのことで新しい神様として観光名所になってます」というコメントも添えられている。どんなところなのだろう。Jタウンネットは、この神社の地元に、話を聞いてみた。

「祟るものを祀る、なるほどこういう事なのだな」

ここは熊本県の中北部に位置する大津町の瀬田神社、瀬田妙見神社とも呼ばれ、1570年ごろの創建と伝わっている。

2016年4月に発生した熊本地震により、神社横の崖から岩石が崩落した。岩は神社を直撃し、本殿は押し潰された。高さ約4メートル、周囲約18メートルという巨大なものだった。住民たちは巨石の撤去も検討したが、岩を神の降臨、「磐座(いわくら)」として祀り、震災の記憶を後世に語り継ぐため、そのまま残すことにしたという。

室町からあった本殿は落石によりつぶれてしまったのですが、他の集落に比べて格段に震災被害が少なかったのでここの神様が身を挺して守ってくれたんだねだなんて言われてます。神主さんは頭良いと思います
- 苦行 (@hatikvah_12) 2017年6月11日

祟るものを祀る、なるほどこういう事なのだな https://t.co/cBfJN4oRXt
- ふかふか座布団 (@huku_zabuton) 2017年6月11日

巨岩・巨石信仰は、日本を含め世界中で見られる最も古い信仰形態のひとつですからね〜。実は伝統にかなっているのかもしれませんね〜。
- ぐれびっち (@Mikoyan29) 2017年6月11日

「他の集落に比べて格段に震災被害が少なかったのでここの神様が身を挺して守ってくれたんだねだなんて言われてます」、「祟るものを祀る、なるほどこういう事なのだな」、「巨岩・巨石信仰は、日本を含め世界中で見られる最も古い信仰形態のひとつですからね〜」などといったコメントも......。

また巨石の横に、新社殿も再建された。新社殿には、倒壊した社殿の一部も再利用されたという。

あの御神体の岩。元々桜の名所なのよね。うちの近所でもある。https://t.co/ZAdNR1Fe0i pic.twitter.com/Ea8iFSIg73
- 景市(アローラの姿) (@keikiryu) 2017年6月11日

「元々桜の名所なのよね」という感想もあった。Jタウンネット編集部は大津町に電話して、話を聞いてみた。


電話で答えてくれたのは、肥後おおづ観光協会の担当者だった。

「春は桜の名所として知られており、近隣からの花見客で賑わいます。また秋はからいも(さつまいも)の生産地として、多くの観光客が訪れます。昨年の地震の影響で、現在はまだ例年の半分ほどですが......」。

「町役場も震災を受け、いま町内の施設に分散している状況です。町内には被害を受けた方が多数いらっしゃいますが、瀬田神社の大岩をぜひ見に来てください」と担当者。食事・お買い物は、「道の駅・大津」がおすすめだそうだ。

Jタウンネットで画像つき記事を読む

関連記事(外部サイト)