関東は「ものもらい」、関西は「めばちこ」... ロート製薬の方言別マップがスゴイ

関東は「ものもらい」、関西は「めばちこ」... ロート製薬の方言別マップがスゴイ

「ものもらい」分布図(画像提供:ロート製薬)

いつもより暑くなりそうと噂されているのが、今年の夏だ。そろそろプールや海水浴に出かけようと考えている人も多いだろう。でも気をつけたいのが、目の病気。「ものもらい」などと呼ばれている「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」は、まぶたの脂腺に細菌が感染して起こる疾患、こじらせるとやっかいだ。

その「ものもらい」に関して、2017年6月29日、次のような画像付きのツイートが投稿され、話題となっている。

ロート製薬さんがすごいクオリティの「ものもらいMAP」を作成してた...。ものもらいがその地域でなんと呼ばれているかわかる...。年齢層、性別で絞り込める...。なんのために...。https://t.co/iqhYLkxnhN pic.twitter.com/7CEzOFbh8F
- ミヤ柳ミヤ子 (@miyacollections) 2017年6月29日

画像は、ロート製薬ウェブサイト内の画面のようだ。「ロート製薬さんがすごいクオリティの『ものもらいMAP』を作成してた...。ものもらいがその地域でなんと呼ばれているかわかる...」などといったコメントが添えられている。

「ものもらいMAP」とはいったい何だろう? Jタウンネット編集部はさっそくロート製薬に問い合わせてみた。

実は10年以上前から存在していた!

ロート製薬は大阪市生野区に本社を置く製薬会社だ。胃腸薬「パンシロン」や目薬「V・ロート」などで知られる一般用医薬品を製造販売している。

電話で答えてくれたのは、広報・CSVグループの担当者だ。

「ものもらいMAPのもとになったのは、当社のウェブサイト『ロートくらぶ』で実施したアンケート調査です。全国9770名から回答をいただき、2004年7月22日からウェブサイト上で公開しています」。

なんと10年以上前から、ウェブで公開されていたのだ。2004年の調査結果を送りましょう、と資料がどっと送られてきた。その概要をかんたんにご紹介しよう。

まず「ものもらい」の呼び方だが、1位「ものもらい」34.5%、2位「めばちこ」27.5%が群を抜いて多く、3位「めいぼ」7.2%以下、「めんぼ」、「めぼ」、「めっぱ」などと続く。


「ものもらい」と呼ぶ人は、東日本を中心に分布している。1位が神奈川県で91%、2位は千葉県89%、3位埼玉県89%と、とくに首都圏の率が高い。上の日本地図の赤い色が濃いエリアほど、「ものもらい」率が高い。しかし東日本から遠く離れた九州の佐賀県や鹿児島県、沖縄県でも確認されている。これはマスメディアをとおして、共通語化していったと分析されている。


一方、「めばちこ」と呼ぶ人は、ほとんど関西中心だ。1位が大阪府で91%、2位は兵庫県90%、3位奈良県88%と続く。上の日本地図の濃い赤色は、「めばちこ」率80%以上だ。これらの「めばちこ」エリアでは、メディアの影響はあまり見られず、「ものもらい」と呼ぶ人は極めて少ないようだ。

ツイッターには、「大阪は確認するまでもなく『めばちこ』一択ちやうかな」「私、めばちこが全国区じゃないって知ったとき、すごい衝撃でしたww」といった感想も寄せられている。

つまりざっくり言うと、関東は「ものもらい」、関西は「めばちこ」、という二極分化と言えるだろう。

3位の「めいぼ」は京都、滋賀で多数を占めた。その他、「めんぼ」、「めぼ」、「めっぱ」などは、その変形と考えられている。また全国には、他にもいろいろと呼び方があるようだ。

さて、この分布マップだが、前述したように2004年の調査がもとになっている。マスメディアによる「ものもらい」共通語化が進行する中で、さらに変化しているのだろうか。あなたの地域はどうか、一度試してみてはいかが。

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