「縁切りスポット」、板橋にあり 多くの人が訪れる「縁切榎」に見る人間模様

「縁切りスポット」、板橋にあり 多くの人が訪れる「縁切榎」に見る人間模様

結ぶ縁より断ち切る縁

20年、30年と年を重ねると、結びたい縁の他にも、「切りたい」縁も1つ2つ、場合によっては限りなく出てくるものだ。出てきますよね?

そんな人にピッタリの場所が、東京都は板橋区に存在する。その名も「縁切榎」(えんきりえのき)。名前を見ればどういう場所なのか一目瞭然というシンプルさを兼ね備えたパワースポットだ。Jタウンネット記者が実際に現地へと足を運んでみたところ......人間の様々な側面が垣間見えた。


祭られていたのは「第六天魔王」

「縁切榎」は、都営三田線の板橋本町駅から徒歩数分、旧中山道の一角に位置する。敷地は非常に狭く、10人もいれば境内は混雑してしまうだろう。


榎はあくまで立ち位置としてはご神木であり、元々祭られていたのは「大六天神」、仏教の修行を妨害する魔とされている。「第六天魔王」とも呼ばれ、織田信長の異名にもなっている。どことなく物々しい由来があるようだ。


鳥居のそばに立つ2本の木が、神木の「縁切榎」だ。現在生えているのは3代目だが、初代の一部は石碑に埋め込まれ、敷地内に安置されている。



入口にあった解説によると、難病との縁切り、良縁を結ぶなどのご利益がある、とされている。しかし、「嫁入りの際には、縁が短くなることをおそれ、その下を通らなかった」という言い伝えも書かれてあるため、切るのは悪縁だけではない、とも受け取れる。この場所の縁切りの力は相当強そうだ。


境内は無人だが、絵馬は近所のお店「長寿庵」で、おみくじは備え付けられたガシャポンから100円で購入できる。




ためしに引いてみたおみくじは「末吉」と微妙なものだったが、書かれていた内容は含蓄のあるものだった。縁を切るとは変わること、そのために必要なことなどが書かれていた。

びっしりと吊るされた絵馬から垣間見えたのは...

また、境内には、縁切りを望む内容が書かれた絵馬がびっしりとつるされている。記者がつるそうとした際は苦労したほどだった。冒頭の画像はその絵馬である。ちなみに、その反対側にも同様の光景が広がっている。



その内容だが、解説どおり、難病や悪縁との縁切り、円満な離婚を望むものが多かった......と思いきや、中には「好きな人の離婚、そして自分との再婚」「他人のこの世との縁切り」を望むものもあるなど、一般的な神社の絵馬とは一線を画したものもちらほらあった。

社会が複雑化し、様々な縁が絡みあう現代においては、こういった場所の重要性はより高くなっているのだろう。

筆者が願った縁切りの内容はご想像にお任せします。

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