廃線から5年...いまも生きる「十和田観光電鉄 三沢駅」、まもなく取り壊しへ

廃線から5年...いまも生きる「十和田観光電鉄 三沢駅」、まもなく取り壊しへ

663highlandさん撮影、Wikimedia Commonsから


2012年4月に鉄道路線が廃止された十和田観光電鉄(青森県十和田市)の三沢駅が、ツイッターで注目を集めている。きっかけは17年7月15日、ツイッターで三沢駅の写真が投稿されたことだ。

その駅は生きていた―。
ただそのホームに、電車が来ることはない、それだけ...。 pic.twitter.com/jp2OKxV5IX
- 浄心 ようりん (@izumi_yorin) 2017年7月15日

廃線になっても、「生きて」いる。どういう事か気になったJタウンネット編集部は、いまはバス運行を主にしている、十和田観光電鉄に話を聞いてみた。

「夫との思い出の地」「お爺ちゃんちの地元」

話題のツイートには、

「JRと十和田観光鉄道の乗り継ぎ駅、懐かしい」
「懐かしい!よくここから電車に乗りました」
「夫との思い出の地。電車が無くなって淋しいなあ」
「Twitterでまさかお爺ちゃんちの地元がまさか見れるとは...。私がほんとに小さい頃にまだギリギリ走ってたのは見れたんですけどねぇ...」

といった声が寄せられていた。

ただ、投稿者のいう「その駅は生きていた」とは、どういうことなのか。Jタウンネット記者が7月19日、十和田観光電鉄に話を聞いてみると、担当者は

「三沢駅はバスの案内所として使われております」

と明かした。駅舎に内設された立ち食いそば店も変わらず、営業中。投稿者の言う通り、三沢駅は廃線後もなお「生きていた」。

来客数「300人」のそば店

三沢駅には現在、第3セクターの「青い森鉄道」(旧JR東北本線の一部)が乗り入れており、2012年3月31日までは、十和田観光電鉄の鉄道も運行していた。画像右の建物が十和田観光電鉄の駅舎で、左が青い森鉄道の駅舎。十和田観光電鉄の駅舎は廃線からかれこれ5年以上、形もそのままに保存されている。一体、なぜなのか。

十和田観光電鉄の担当者によると、この駅舎自体は既に買い取られており、駅構内は毎年春、秋に一般公開されるのみ。ただ、普段は同社が運営するバスの案内所として利用されているという。


駅舎内の立ち食いそば店「三沢駅食堂」はそのため、現在でも営業中。担当者によると、1日あたりの来客数は平均して「300人くらい」。店のおすすめを聞くと、

「『スペシャルそば』ですね。天ぷらと山菜、生卵が入って、400円くらい。お手頃な価格です」

と話していた。

「来年春に取り壊されます」

実は、三沢駅周辺は2018年春に再開発されると決定している。三沢市では数年前から、「三沢駅周辺整備基本計画」が議論されており、担当者によると、

「三沢駅の建物も老朽化しており、来年春に一旦取り壊され、建て直されます」

という。立ち食いそば店については、

「別のテナントに移ると聞いています」

とのことだ。

「今から約10年前、実家が岩手で青森の大学に通っていた自分はよく帰省の際、三沢を通る特急の車内から、『いつか見に行こう』と、思っていました」
「雰囲気抜群やなー こりゃ一回行ってみたい!」
「あそこのそば屋はうまいのでまた行きたいのです」
「ひとり旅で日帰りで行きたくなってしまった」

冒頭のツイートには、こんな声も寄せられていた。もしこの記事をご覧になった方がいれば、ぜひとも来春までに足を運んではどうだろうか。

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