宮崎人なら誰でも歌える? あの「宮交シティ」CMソングには、意外な歴史があった

宮崎人なら誰でも歌える? あの「宮交シティ」CMソングには、意外な歴史があった

宮交シティ(Sanjoさん撮影、Wikimedia Commons

宮崎市のバスセンターを中心とする商業施設「宮交シティ」。1973年にオープンして以降、市民に愛されるショッピングモールとして営業を続けている。


その宮交シティにはイメージソングが存在している。テレビCMにも起用され、地元ではお馴染みの曲だ。

実はこの曲、一度は封印されながらも長い時を経て復活するなど、ちょっと変わった道のりを歩んでいる。

15年の「空白期間」があった

「ともだちの街〜 宮交〜シ〜ティ」のフレーズが印象的なこちらのCM。なんでも73年のオープン時から使われているという。

筆者は頻繁にテレビ宮崎(UMK)の番組を現地の友人から送ってもらうが、かなりの頻度で流れているため覚えてしまった。挙句、旅行で訪れたときに数々の観光名所をさしおいて宮交シティで1日時間を潰してしまったほど、このCMに感化されてしまった。

宮崎の友人は「昔から変わらんよね〜」と言っていたが、調べると一時期は封印されていたとの話があった。

県民にお馴染みの曲を思い切って辞めてしまった過去が気になる。そこでJタウンネットは19年7月23日、宮交シティの担当者にイメージソングについて話を聞いた。まず「封印」の噂について尋ねると、

「そうですね... 別のサウンドロゴを使っていた時期があります」

とのこと。

詳しく聞くと、1973年のオープンから使用されていたが、96年のリニューアルを機に一旦は使われなくなった。

転機が訪れたのは、15年後の2011年春。たまたま、社内の倉庫から過去の音源が発掘されたという。この辺りの詳しい経緯については、担当者も「分からない」としていたが、地元紙の宮崎日日新聞が過去に詳報している。

同紙が運営するウェブメディア「みやビズ」の12年6月5日の記事によると、社内で倉庫整理をしていた社員が偶然、曲の入ったオープンリールのテープを発見。広告会社に依頼して別の媒体に複製したという。

この音源を社員で聞いたときは、思い出話をしただけだったが、その後改めてテナントのオーナーに聴いてもらったところ、好評だったという。これをきっかけに復活の機運ができた宮交シティのイメージソングは、昔の音源のまま11年に復活した。

その後、「若い人たちにも聴きやすく、馴染みやすいものに」との意識から、時の人気ミュージシャンも起用された。

14年にキマグレン、15年からロックバンド「seven oops(当時は7!!名義)」がイメージソングを担当。ポップでオシャレなアレンジが光った。

19年7月現在は宮崎を拠点に活動するアカペラグループ「パステルクロック」が歌うバージョンがCMに使われている。

2019年に入ってリニューアルを行った宮交シティだが、96年と同様にイメージソングも再びお蔵入りしてしまうのか聞くと、

「今後も使っていく予定です」

と担当者。開業46年を迎え、改めて県民に愛されるローカルCMとして存在感を発揮してくれるだろう。

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