自分が生まれた日、世間では何が...? 誕生日の新聞をプリントできるサービスが楽しそう

自分が生まれた日、世間では何が...? 誕生日の新聞をプリントできるサービスが楽しそう

ワクワク。ドキドキ(画像はニック斉藤(anyacadillac)さんから)

あなたが生まれた日の新聞をプリントします――。そう提案されたら、ちょっとドキドキしてこないだろうか。

自分が生まれた日、その当時はどんなニュースが世間を賑わしていたのだろう。

みなさんは、商業施設などに置かれた「お誕生日新聞」という筐体をご存知だろうか。


こちらはツイッターユーザー、ニック斉藤さんの投稿。販売機は、福岡県北九州市の門司港レトロ街に設置されていたという。印刷された新聞紙には「ソ連」という文字。雰囲気あふれる新聞の日付は1988年8月2日を指している。

生まれた日の当時の新聞を手に入れることが出来た彼は、

「普段はネットでニュース情報を得るので新聞はホテルに泊まった時などでしか読まないのですが、自分が生まれた日の新聞と言うことで普段読まない広告の欄まで目を通し久しぶりに新聞をじっくりと読みました」

と2019年12月13日、心境をJタウンネットの取材に述べる。ただ情報を得るだけでなく、紙として形に残る物だからこそ、記念として残すことが出来る。新聞という媒体の価値を再確認することが出来て、面白かったと話した。

なんて粋な自販機だろう。どんなきっかけで開発し始めたのか気になった。Jタウンネットは、この販売機を開発したアシストシステム研究所に話を聞いてみた。

全国にわずか60台

こちらが、販売機の全貌である。昔の新聞を基本的には、A3サイズの用紙にモノクロプリントすることができ、新聞の一面やテレビ面が片面印刷された状態で、出てくる(一部例外あり)。

1997年1月に試作機「あんぷり」という名前で産声を上げ、ボディの色や印刷待ち時間を短縮しながら、2006年1月に「あんぷり2」が誕生した。19年9月に名前が変わり「ペパPON!」へ。ご当地仕様として紙面の裏面にご当地キャラクターなどを印刷することができるようになった。

料金設定には幅はあるが、1枚300円から500円。

そして希望の日付を入力していく。画像には「読売新聞」とあるが、他にも「朝日新聞」、「毎日新聞」、「日本経済新聞」、「北海道新聞」、「the japan times」の計6種類。設置場所によって、販売機に入っている新聞社は違うという。また収録期間も違うようで、一番古い新聞だと130年前から収録されている。

こんな粋な試みを考えた、きっかけは何なのだろうか。16日、Jタウンネットがアシストシステム研究所の営業部担当者に取材をすると、試作機が誕生した経緯から、話を始めた。

開発のきっかけとなったのは、テーマパーク「ナムコ・ナンジャタウン」(現ナンジャタウン、東京都・豊島区)からのリクエスト。昭和を懐かしむブースを作るため、その時代を振り返ることができる今までにないコンテンツを探しているという声だ。

実はこのとき、アシストシステム社は、新聞社側からの要望で、効率的に新聞をプリントできるサービスの開発を進めていた。

その最中に届いたのが、上述したナンジャタウンからのリクエストだった。

つまり、こうした2つの縁があって、今回話題となった自動販売機が誕生したわけだ。担当者によれば、過去の新聞をプリントできるサービスは「日本初」だったという。

今では全国の観光地に設置され、おじいちゃんやおばあちゃん、家族や友人のお土産として利用する人が多いそうだ。とはいえ、こちらの「誕生日新聞自動販売機」は、日本国内で60台しか製造されていないようで...。

「このお誕生日新聞自動販売機は日本国内で60台しか製造しておりません。

観光施設様やミュージアム(博物館)様から設置のご依頼があれば設置させていただいております。観光施設が新しく出来たりするなどし、キャンペーンやイベント等で60台の中で随時移設を行っておりますので、数少ないこの機器を見つけた場合は非常にレアだと思います」

60台という少数で運用しているそうだ。見かけた人はラッキーである。今後は、その地域、場所でしか手に入らないご当地仕様の自販機を展開予定だという。

最後に、この度ツイッターに話題になったことに対して、こう述べた。

「数少ない機器を見つけていただきツイッターで話題にしていただいたニック斉藤様ありがとうございます。この自動販売機は国内に60台しかない数少ない自動販売機です。見つけていただいて感心していただく(ほめていただく)のが一番うれしいです。

最近では、新聞離れという話も聞こえてきますが自分の生まれた昔の記憶にない情報が新聞では情報が残っております。

記事の内容でビックリしたり、昔を懐かしんでいただいたり、ご家族やお友達ちとコミュニケーションのきっかけとして思い出話に花をさかせていただいたり、みなさんが笑顔で楽しんでいただければ本当に自販機を作って良かったと思います」

観光地でみかけたら、是非。きっと特別な思い出になるだろう。

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