「ゲーセンにしか見えない古着屋」が沖縄にあった なぜこんな外観に?店の思いを聞いた

「ゲーセンにしか見えない古着屋」が沖縄にあった なぜこんな外観に?店の思いを聞いた

黒澤さんのツイートより

沖縄県那覇市には、大々的にゲームセンターの看板を掲げた古着屋があるらしい。

インナハUは古着屋さんになってたのだね pic.twitter.com/AQuGNQytAb
- G-shelter黒澤 (@GNK001) July 4, 2020

こちらは、ツイッターユーザーのG-shelter黒澤(@GNK001)さんが投稿したその店の写真。看板だけ見れば、完全にゲーセンだ。

黒澤さんのツイートには

「看板残してくれてるのイカス」
「おれのインなはがー!!!!」
「看板がそのままなのはアツいですね!!」

といった声が寄せられている。皆さん、ゲームインナハUに通っていたのだろうか。

19年9月25日付の琉球新報の記事によると、ゲームインナハUは93年に営業を始め、19年9月26日に惜しまれつつ閉店した。地元の人々に愛されたゲームセンターだったようだ。

写真では店の前や中にはたくさんの服が並んでいるので、服屋になったことは間違いないようだ。しかし、「ゲームインナハU」以外の看板は見当たらない。

一体この店は何という名前の店なのだろう。そして何より、なぜゲーセンの看板をそのまま残しているのだろう。

Jタウンネット編集部は7月18日、この古着屋に聞いてみることにした。

長く愛されていた店にあやかりたい

取材に応じてくれたのは、店のオーナーの妻・羽田有香子さんだ。

店の名前は、「OKINAWA VINTAGE」。羽田さんら夫婦は以前、東京・下北沢で古着の卸売りをしていたが、沖縄で古着屋を始めるために移住してきた。

そして、ゲームインナハUの跡地を改装して20年5月16日にこの店をオープンしたそうだ。下北沢時代と同じルートで古着を仕入れ、沖縄では入手が難しい商品を安く提供しているという。

しかし、古着屋をオープンするのになぜこの場所を選んだのか。そして、なぜ看板を残しているのか。羽田さんによると、

「沖縄移住後、土地勘のない中様々な場所に物件探しにまわりました。
そんな中、ゲームインナハUは、長い間、地元に愛されていたお店だとお聞きして、当社が扱うのは古着でして、古いものを大切にして長く愛される商品を提供する、という意味であやかりたいと思い、こちらの物件に決めました。
同じ理由で、看板もそのままにしました」

とのこと。ちなみに、「OKINAWA VINTAGE」という店名は小さな置き看板で伝えているそうだ。

この物件で店を始めるにあたって、ゲームインナハUの看板を残したいことを大家や不動産屋に伝えると、「いいの??」と驚かれたそう。

「お向かいの卵屋さんのおばちゃんにも看板はそのままにすると言ったらそうなの?いいの?と絶句されました」

と羽田さん。しかし、看板を残していることで良いこともあるという。

「配達屋さんなどに場所を確認される時に説明しやすさもあり、ありがたいです。
また、インスタなどで高校生の時良く通ったゲーナハがいつの間にか古着屋さんにーっ!との感想をいただいたりできて嬉しいです」(羽田さん)

多くの人に愛されていたゲームセンターだったからこそ、「OKINAWA VINTAGE」は親しみを持って受け入れられているのかもしれない。

これからも、店の上にゲームインナハUの看板は残り続けるのだろうか。羽田さんに聞いてみると、

「はい、もちろんです。もちろんゲームインナハUのオーナーさんに叱られなければ、ですが...」

との答え。

ゲームはできなくなってしまったが、思い出の看板は残り続ける。ゲームインナハUのファンにとっては、何よりも嬉しいことかもしれない。

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