光秀からの「謀反のお知らせハガキ」が大量に配られているらしい 一体何事?送り主に聞いてみた

光秀からの「謀反のお知らせハガキ」が大量に配られているらしい 一体何事?送り主に聞いてみた

謀反のお知らせハガキ(画像提供:福知山市役所)


戦国武将・明智光秀の生涯を描くNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送がいよいよ8月30日から再開される。ドラマでは、光秀はまだ織田信長の配下にもなっていないが、いまSNS上では、ある噂が飛び交っている。

明智光秀から、「謀反のお知らせハガキ」が、大量に配られているというのだ。そこには、こう書かれているという。

平素は当家への格別のご配慮をいただき、厚く御礼申し上げます。この度、ご所属いただいております明智光秀勢による謀反の実施をお知らせいたします。
つきましては、記載されている内容をご確認いただき、謀反への準備ならびに、お心構えをお済ませの上、当日のご参戦をお願いいたします。

集合場所は「桂川」。集合時間は「天正10年6月2日午前1時予定」とされている。

もし、こんなお知らせを受け取ったら、大変だ。謀反への準備と心構えとは、一体何をすれば良いのだろうか?

集合場所は京都のようだ。新幹線でも行けるだろうか?なに、集合時間が、天正10年6月2日? タイムマシンに乗って行くしかないな。みどりの窓口で予約できるのだろうか。これって、まさか「GoTo」キャンペーンと関係ある?JTBで頼んだ方がいいかな?

筆者の頭の中に、とめどなく疑問が溢れてくる。

準備するものとして、「刀、鑓、弓矢、鉄砲などの各種武器」と記されている。これからホームセンターに買いに行った方がいいか? 意外と現地調達もできるのか?京都に着くと、「手前どもで手配させてもらいます」と商人が待ち構えていたりして......。

なんだか頭が混乱してきた。

このハガキ、いったい何なのだろう?

Jタウンネット記者は、送り主を取材してみることにした。

「ほ、欲しいでござる!!」

明智光秀からの「謀反のお知らせハガキ」を送付しているのは、福知山市役所だ。

京都府北西部にある福知山市は、明智光秀によって福知山城の縄張りが築かれたところとされている。光秀は、たびたび氾濫を起こしていた由良川の治水に成功し、税を免除するなどの善政を敷いたことから、御霊(ごりょう)神社に祀られ、今も信望はきわめて厚いと言われている。

Jタウンネット記者の取材に応じたのは、福知山市役所の秘書広報課シティプロモーション係の担当者だった。

「福知山市には、明智光秀が築いた福知山城などゆかりの地があります。そのため、大河ドラマ『麒麟がくる』放送をきっかけに、さまざまな光秀プロジェクトを実施しております。現在は、福知山の光秀プロジェクトのサポーターを募集する、クラウドファンディング型ふるさと納税を募っています。その特典の一つが、この『本能寺の変お知らせハガキ』です。福知山城と福知山光秀ミュージアムの無料入場券と共に、寄付をされた方にお送りしています」


「本能寺の変お知らせハガキ」はもともと、歴史のパロディ画像を手掛ける「スエヒロ」さんがツイッター上で発表したもの。光秀から福知山城にいる重臣・明智秀満に宛てた「謀反に関する重要なお知らせ」という行政ハガキのパロディだ。

福知山市はこれを、20年5月に実施された「本能寺の変 原因説50 総選挙」に投票した人への景品(抽選で130名限定)としてグッズ化。総選挙への投票は3万5000を超え、葉書の当選倍率が数百倍となるほどの話題になったという。


ハガキが欲しかったのに手に入らなかった人もかなり多かったというわけだ。市役所には、「お知らせハガキが欲しい、何とか手に入らないか」という声が続々寄せられたという。

「そこで続編企画として、福知山の光秀事業を応援するサポーターを募集し、特典としてハガキと、城&ミュージアムの無料入場券をお送りするというクラウドファンディング型ふるさと納税をスタートした、というわけです」(担当者)

福知山市役所は20年7月3日から、ふるさと納税サイト「さとふる」のクラウドファンディングページで寄付者に「謀反のお知らせハガキ」が届くプロジェクトを開始。

寄付金額は、1人3000円以上。当初目標のみつひで円(321万1000円)は、プロジェクト開始翌日の4日に軽く達成し、8月20日現在、2800人以上の人から、950万円以上の寄付が集まっている。寄付受付終了日は、8月31日。

寄附金はすべて福知山光秀ミュージアム展示の充実やイベントなどの「明智光秀事業」に使用されるという。


ツイッターにはこんな声が寄せられている。

「こういうの受け取ったらワクワクしちまいますね」
「読めば読むほど光秀の元へ駆けつけたくなって」
「返礼品は、こういうのが良いんだよ」
「福知山面白い事してるやんけ」

織田信長も一目置き、秀吉と競い合った名将、明智光秀は、400年後も、福知山の領民たちのために貢献しているようだ。

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