「男の乳がん」が増加傾向にある理由

毎年10月は、乳がんの早期発見・早期治療を啓発する『ピンクリボン月間』。乳がんといえば、女性特有の病気だと思っている人は多いのではないだろうか。実は男性にも乳がんはあり、最近になって患者が増えているという。

 「乳房は乳腺、脂肪組織、血管、神経などからできています。そのうち乳腺にできるがんを乳がんと言います。男性の乳房は女性よりも小さいですが、男性にも乳腺はあります。そのため頻度は低いですが男性も乳がんになることがあります。50代から70代で発病する例が多く、家系に乳がん患者がいる人、肝障害がある人などはリスクが高いとのこと。2015年に新たに乳がんと診断された患者約8万7000人のうち、男性は1%未満の560人。しかし数自体は04年から10倍に増えています」(医療ライター)

 男性は乳がんにならないと思っている人が多いため、受診の遅れにつながりやすい。発見された時点ですでに乳がんが進行しており、早期治療が行えなくなるケースもあるという。

 男性も普段からのセルフチェックが必要と言えそうだが、「胸にしこりがあるから」と病院に行った男性の9割以上は、乳がんではないらしい。
「『女性化乳房症』といって、乳腺が腫れてシコリができる症状があるのです。ホルモンバランスが影響して症状が出るので、ホルモンバランスが変動する思春期と更年期の人に多いと言われていますね」(同・ライター)

 ともかく胸にしこりがあれば、検査へ行くことが大事だが、行きづらいと感じる男性が多いという。
「マンモグラフィー検査室を出た際、女性にギョッとされたという話もあります。奥さんと一緒に行くのもいいですし、待合室に居づらければ、受付や看護師に相談すればいいでしょう」(同・ライター)

 男性にも乳がんがあることを意識して早期発見が重要だ。

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