50代以上の男性3人に1人が経験!? すぐできる尿の“ちょい漏れ”解消法,313;

男性用の尿失禁商品も効果的
「排尿後尿滴下の原因を『尿の振り切り方が足りない』と思っている人が多いのですが、そうではありません。尿道周囲の筋力が弱い事が原因です。尿をする時は、尿道が広がり、排尿後は尿道周囲の筋力が収縮して尿道がしぼむ。この筋肉収縮によって、尿道に残っている尿が膀胱に押し戻される。しかし、尿道周囲の筋力が弱いと、膀胱に戻るべき尿がそのまま尿道にとどまることになり、ペニスをパンツにしまってから流れ出してしまうのです。『会陰部指圧』はちょうど尿の戻りがうまくいかずにたまっているあたり(球部尿道)を刺激するので、尿が外へ出たり、膀胱へ戻りやすくなるというわけです」(専門家)

 尿失禁といえば、長らく女性の悩みと捉えられてきた。男性専用品が出てきたのは5年ほど前からだが、今では主要メーカー5社の製品がそろっている。

 各社は「ちょい漏れ対策などと呼んで宣伝に力を入れている。生理用品から発展した女性用をベースにしているが、男性は下着の中で尿の出口が動いてしまうのが特徴だ。製品の形は様々で、メーカーの試行錯誤の後がうかがえる。

 ユニ・チャームは尿の吸収量別に20㏄〜200㏄まで4種類を揃え、現時点でシェア1位。幅広い扇形を前に装着するのは陰茎の動きをカバーするためだ。

 同社の調査では、これまで尿漏れに悩む男性は女性用で代用したり、ちり紙・ハンカチで対処したりしていた。発売後1年で、市場規模は3倍に拡大したという。

 関係者は「いずれ男子トイレにも、汚物入れが置かれるのが当たり前になってほしい」と期待する。

 花王は吸収量50㏄で長さが36センチあり、「1枚で夜までOK」と安心を強調する。さらに男性が買いやすいようにと、数年前からパッケージのデザインを改良し、機能の情報も加えた。男性の4割は通販で購入。店頭で買う人の7割は女性で、家族などが代理で買っているようだ。

 東京都リハビリテーション病院の鈴木康夫部長(泌尿器科)は、尿漏れの危険性についてこう語る。
「尿漏れの一種である『溢流性尿失禁』は、尿を出せずに膀胱に残る大量の尿が溢れ出す現象で、放っておくと命に関わることがあります。膀胱内の尿が細菌に感染し、それが尿管から腎臓へ逆流する腎盂腎炎を起こし、腎不全の原因にもなります。目に見える血尿は、膀胱がんや結石が原因であることが少なくありません」

 たかが尿漏れと軽く考えず、医療機関にしっかりと診察してもらうべきだ。

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